エアボーン空気感染#COVIDisAirborne#covidCO2#bettermasks Profile picture
内科医 ▶エアボーンが主,接触感染稀 ▶防疫,検査,隔離 ▶マスクN95,二重,フィット ▶CO2<800ppm,空調改修,再循環× ▶HEPA ▶治療薬・ワクチン:インフォームドコンセント重要

Jun 24, 2021, 43 tweets

【エアロゾル感染】
2021.6.23 クローズアップ現代
『空気中の微粒子からの感染,対策は?』

西村秀一先生、林基哉先生ら
nhk.jp/p/gendai/ts/WV…
見逃し配信(2021.6.30まで)
plus.nhk.jp/watch/st/g1_20…
1/

キャスター
「WHOが4月下旬から注意を呼びかけているのが、こちらです。新型コロナウイルスを含んだエアロゾルによる感染なんです。このエアロゾル、日本ではこれまで"マイクロ飛沫"😭とも表現してきましたが、これを介した感染の実態が、様々な調査そして研究から見えてきました」
2/

ナレーター
「エアロゾルによる感染を早くから指摘していた医師がいます。ウイルス学が専門の西村秀一さんです。WHOに対して、その対策の必要性を世界の専門家たちとともに訴え続けてきました」
3/

(参考)
【WHOへの空気感染提唱論文】
2020.7.6 Clinical Infectious Diseases
『COVID-19のエアボーン空気感染に対処する時である』
西村秀一先生を含む著者239名
4/
twitter.com/i/events/13833…

ナレーター
「人が咳をしたり、会話する中で発生する飛沫は、2mほどで地面に落ちると考えられています。一方、飛沫よりも細かく目に見えない粒子となって漂うのがエアロゾルです。西村さんは実際にクラスターを調査する中で、飛沫や接触だけでは説明しきれない感染のケースがあったといいます」
5/

西村秀一先生
「瞬時に落ちるようなもの(飛沫)で感染するなら、目の前の人は感染するかもしれないけど、大勢の人は感染できないんです。エアロゾル感染が一番考えやすいということなんですね」
6/

ナレーター
「エアロゾルとなったウイルスは空気中でどれだけの時間、感染力を持ち続けるのか。西村さんは、新型コロナと遺伝情報がよく似ている別のウイルスを使って実験しました」
7/

ナレーター
「夏場を想定した湿度50%の条件で、インフルエンザウイルスと比較します。時間の経過とともに感染力は低下。40分を過ぎると、インフルエンザは、ほとんどがなくなりますが、新型コロナと似たウイルスは、さらに長く感染力を持ち続けました」
8/

西村秀一先生
「インフルエンザと比べて、空気中での活性を保つ時間、生きている時間が少し長いですね。湿度のストレスに対する抵抗力がちょっと強いみたいですね」
9/

<空気中に漂うウイルス>
見えてきた感染の経緯

ナレーター
「では、空気中に漂うウイルスは、どのように広がるのか。去年11月、盛岡市の飲食店で起きた集団感染。調査を通して空気の流れが関わっていることが見えてきました。調査を行った感染制御学が専門の防衛医科大学の加來浩器さんです」
10/

『盛岡の飲食店クラスター』
ナレーター
「もともと、この店は150人まで入ることができましたが、当時はソーシャルディスタンスを保つため、座席を3割減らし、店の入り口や窓を開けて換気もしていました」
11/

『盛岡の飲食店クラスター』
飲食店の代表
「飲食店向けの事業継続用のガイドラインがありまして、それにのっとった距離のとり方、食器の扱いなどに関してはやっていました」
12/

『盛岡の飲食店クラスター』
ナレーター
「調査を基にした集団感染の経緯です。感染源となった利用客から会話などで吐き出されたウイルスが空気中に漂っていました。その真上にあったのは、冷暖房の空調設備です。そこから出る温風がウイルスを含んだ粒子を四方へと拡散させます」
13/

『盛岡の飲食店クラスター』
ナレーター
「それが店内に広がり、ほかのテーブルの客を次々と感染させていったのです」
14/

『盛岡の飲食店クラスター』
ナレーター
「ウイルスが広がったと考えられる距離は、感染源の座席からソーシャルディスタンスをはるかに超え、最大で10mに達しました」
15/

『盛岡の飲食店クラスター』
加來浩器先生
「お酒を飲んでいる時に、口角泡を飛ばす、ではありませんが、同じテーブルの人たちは、そういったことはあったとしても、他の人たちはないわけです」
16/

『盛岡の飲食店クラスター』
加來浩器先生 
「私と一緒に調査に行った先生が、空気の流れがどっちの方向に行ってるのを確認して、『 (空気の流れが)こんなふうになっている』というのを全部突き止めたんですよ。『これはもうエアロゾルだね』ということになったんですよね」
17/

『盛岡の飲食店クラスター』
ナレーター
「営業を再開した飲食店では、適切に換気できているか二酸化炭素の濃度を計測したり、アルコール消毒を徹底するなどの感染対策を模索しています」


✅空調が改修されていることを願う
✅CO2モニターが高品質で、厳しい基準で換気していることを願う
18/

(参考)
2020.11.22岩手日報
『盛岡の飲食店クラスター分析』
「空調下に原因者か」
加來浩器先生、神垣太郎先生
19/
iwate-np.co.jp/article/2020/1…

(参考)
岩手日報
「分析では空調から空気が下りてくる場所近くにウイルスを排出していた人(原因者)の席があり、そこから店全体に広がったとみられるとの見解を示した。感染した人たちの利用時間がほぼ重なっているほか、空調の近くほど感染確認が多く、距離が離れるほど少ないことも示した」
20/

(参考)
『盛岡の飲食店クラスター』
21/

(参考)
『盛岡の飲食店クラスター』
22/

(参考)
『盛岡の飲食店クラスター』
23/

2021.6.23 クローズアップ現代(続き)
『病院クラスター 空調検証』
<空調の設備や設定で感染拡大も>

ナレーター
「さらに、最新の研究から、空調の設備や設定によっては、空気が正しく流れず、感染が広がることも分かってきました」
24/

『病院クラスター 空調検証』
林基哉先生
「ここにいる患者さんからウイルスが発生した」

ナレーター
「施設における集団感染のメカニズムを研究している北海道大学の林基哉さんです。新型コロナによるクラスターが起きた9つの病院を調査し、今年4月、その結果を公表しました」
25/

『病院クラスター 空調検証』
ナレーター
「林さんが注目した、およそ50人が感染したある病院のケース。新型コロナに感染し、個室に入院していた患者から出たウイルスが空気中を漂います。この病室の換気は、空気を室内に取り入れる給気量と排気量が同じ設計でした」
26/

『病院クラスター 空調検証』
ナレーター
「しかし、設備の点検が長らく行われなかったため、排気量だけが半分ほどにまで低下。病室から排出されない空気が、逆に廊下へと流れ出ます。さらにここでは、節電のために30分に一度、給気を止める設定をしていました」
27/

『病院クラスター 空調検証』
ナレーター
「すると今度は、ほかの部屋の排気装置によって、各部屋へ引き込まれ、隣の病室と休憩室をはじめ、廊下の先のナースステーションや相談室にいた人を感染させた可能性があるとみられています」
28/

『病院クラスター 空調検証』
林基哉先生
「換気設備は多くの建物についているわけですけれども、それの維持管理については、いろいろな課題が分かってきています。最新の空調換気設備がついている建物でも、運転をきちんとコントロールしていないということが起きると、非常に危険な状況になる」
29/

林基哉先生
「調査によって、日本の建物の換気の状態、空気の流れが多様であるということが分かってきました。あらためて、換気設備の点検が必要であるというふうに思っています」


✅日本では、ダイヤモンド・プリンセス号と同様に、再循環させている多くの空調の問題を直視すべきである
30/

(参考)
⚡️【病院空調 検証】
林基哉先生の研究グループが分析
✅老朽化などが原因で性能低下
✅夜間停止
✅節電のため定期的停止
31/
twitter.com/i/events/14079…

(参考)
⚡️【病院・危・空調!】
✅確定したエビデンスはなくても、再循環回路がある空気調和機AHUを介した空気感染を疑い検証しつつ、最悪を想定した対策をとる姿勢が重要だと思う
32/
twitter.com/i/events/13395…

(参考)
⚡️【再循環空調・Dプリンセス】
✅日本のビル・病院の空調は、DP号と同じような再循環回路を持つことが多い
✅DP号の空気感染を示唆する貴重な教訓が生かされず、空気感染を疑わない検証が続いている
✅医学界・空調界は再循環空調の問題を直視すべきである
33/
twitter.com/i/events/13358…

2021.6.23 クローズアップ現代(続き)
『換気』
キャスター
「具体的にどのような換気を心がけていけばよいのか、林さんも所属する空気調和・衛生工学会に具体的な方法を伺いました。ポイントは拳1個分と窓に向けた扇風機です」
(監修:柳 宇 工学院大学教授)
34/

『換気』
キャスター
「暑いと外気を入れたくないなと思いがちですけれども、窓を拳1個分開けて、扇風機を窓に向けて置くことで、これを効率よく換気を行うことができるそうです」
35/

『換気』
林基哉先生
「この扇風機を使って、強制的に空気を出すと、新鮮な空気が、その分入ってくるということになりますけど、この部屋の中に淀みが発生しないように、そういった窓の位置を工夫するというようなことが必要だと思います」
36/


✅気候に左右される緊急避難的な窓開け(自然換気)+扇風機だけでなく、再循環がない空気調和機AHU(機械換気)導入を望む
✅空調界・医学界・政界などが協力して、空気感染を想定した厳しい基準、法律の改正が必須である
✅再循環空調を原則禁止し、空調換気の先進国から学ぶべきである
37/

(参考)
⚡️【空気調和機AHU】
<日本の空調界へのお願い>
✅最新技術を持つ国・企業から学んでほしい
✅省エネ・省コストなだけでなく、より綺麗な空気を重視してほしい
✅空気感染制御を前提とした再循環回路がない空気調和機 AHUの開発を推進してほしい
38/
twitter.com/i/events/13358…

(参考)
⚡️【空調界:日本と世界との相違】
✅再循環回路の有無
✅再循環をどうしても使う機器でのフィルター基準
✅空気調和機AHUの熱交換率・漏気率
✅法律・基準(空気交換回数・学校の酷い基準:CO2<1500ppmなど)
39/
twitter.com/i/events/13383…

2021.6.23 クローズアップ現代(続き)
『HEPAフィルター』
キャスター
「そして他にも身の回りでできる対策として、空気清浄機を併用することがあります。家電量販店で一般的に売られているモデルの多くには、HEPAフィルター(ウイルスを含んだ粒子を捉えられる)と呼ばれるものが採用されています」
40/

(参考)
⚡️【飛行機の安全性・HEPAフィルター】
✅インフルエンザ:出発の遅れのため換気システムが停止した機内に数時間いた乗客の72%が1人の患者からインフルエンザに感染 (Am J Epidemiol 1979)
✅エンジンが十分動かない状態では換気が不十分でありマスクは必須である
41/
twitter.com/i/events/13111…

林基哉先生
「換気を良くすることが重要なんですけれども換気にある限界がありますので、そういう室内空間に長居するということは、それだけ多くのエアロゾルを吸い込むことになります。ですので換気をなるべく確保して換気が悪い空間には、なるべく長い時間いないということが重要だと思います」
42/

林基哉先生
「これから、さらに感染力が強いウイルスが登場する可能性もあるわけですね。そういったウイルスの感染力に応じた換気の考え方というのを、これから作っていく必要があると思っています」
43/

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