ワクチンに興味がある人ならば、新型コロナ用mRNAワクチンの「特例承認に係る報告書」をどこかで目にしたことがあるだろう。
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次に、ファイザーのコミナティ筋注。こちらはモデルナより少ない。
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PMDAのページに、以下のような説明がある。
https://t.co/Z56zeTsEcMpmda.go.jp/review-service…
「「審査報告書」及び「審議結果報告書」は、当該医薬品の審査経過、評価結果等を取りまとめたものです。「審査報告書」にあってはPMDAが、「審議結果報告書」にあっては厚生労働省が作成したものであり、承認後、速やかに掲載することとしています。」
「審査報告書」はPMDAが作成したということだ。今回のコロナ用ワクチンの場合だと、「特例承認に係る報告書」が「審査報告書」に当たるものになるのだろうか。
PMDAに公開されている審査報告書・申請資料概要のマスキング箇所については、以下のように説明されている。
マスキングしている箇所は以下の情報です。
1.特定の個人を識別することができる情報
2.公表することにより個人の権利利益を害するおそれがある個人に関する情報
3.公表することにより法人の権利、競争上の地位その他正当な利益を害するおそれがある法人に関する情報
また、審査報告書の公表までの手順に関して、以下の通知が出されている。
医療機器及び再生医療等製品の承認審査に係る情報の公表について
pmda.go.jp/files/00020697…
(1)原則として、申請者は審査報告書のマスキング案を部会の終了後速やかに、申請資料概要のマスキング案を部会の終了後3週間を目途に機構に提出する。その際、機構と申請者との間でマスキング案の調整を行う。
なお、当該調整の間に、行政機関の保有する情報の公開に関する法律(平成 11 年法律第 42 号)第 9 条の規定による開示決定がされた場合は、その結果と整合を図ること。
(2)マスキング案の調整が完了した後、機構は、マスキングされた公表用資料をホームページに掲載し、公表した旨を申請者に連絡する。
調べているうちに気が付いたのだが、マスキング作業用のツールというのが存在する。PMDAや厚生労働省がどういうツールを使っているかは分からない。これは単なる参考情報。
pp-solutions.jp/product/pharma…
話しを元に戻す。
PMDAで公開されている文書(以下、「PMDA文書」とする)でマスキングされている箇所は,厚生労働省のページで公開されている文書(以下、「厚生労働省文書」)でもマスキングされている。厚生労働省文書は、PMDA文書でマスキングされていない箇所にもマスキングされている。
前に見たとおり、PMDA文書でマスキングされた箇所は、申請者と機構(PMDA)の間で調整されたものだ。
個人情報や企業の知的財産に係る部分がマスキングされるのは理解できる。その部分は、PMDAと申請者、すなわち製薬メーカーとの間で調整を行いマスキングされる。
PMDA文書と厚生労働省文書は、タイミングを合わせて同時に公開されたもののようだ。
共通のマスキング個所は正確に一致している。だから、PMDAと厚生労働省が各々の判断で別個にマスキングを行ったとは考えにくい。おそらく、PDMAと厚生労働省は、マスキング箇所の情報を共有していただろう。
また、厚生労働省が先にマスキング作業をして、PDMAがそこからマスキングを外したとも考えにくい。「厚生労働省がPMDAの調整結果を踏まえてマスキングし、それに加えて数個所でマスキングを行った」と考えるのが妥当だろう。
となると、厚生労働省が追加でマスキングしたのはなぜか?
マスキングしたのは、厚生労働省が知られたくない情報、一般に知られると都合が悪いと考える情報だったからではないか。
事情通はPMDAで検索するだろうから、「頭隠して尻隠さず」の感はあるが、PMDA以外でも公開して、そちらに誘導することで、極力世間の目をそらそうとしたのではないか?
では、厚生労働省が知られたくないと思ったことは何か?
厚生労働省が知られたくないと思ったこと(薬品メーカー側の意向を汲んだものかもしれないが)、それは、PMDA文書の方を参照すれば推測することができる。
と言うわけで、これからPMDA文書と厚生労働省文書でマスキングが異なる部分を一つずつ見て行って、厚生労働省が知られたくないと思ったことを推測して行こうと思う。
もちろん、単なる推測だし、理解できないでそのままにするところや勘違いもあるだろうが、所詮ド素人のやることなのでお許し願いたい。
2つの文書を比較しても分からない部分は、海外の文書とも比較しようと思ったが、手間がかかり過ぎていつまでたっても終わらなくなりそうなのであきらめた。時間と知識と能力がある人は、ぜひやってみていただきたい。
なお、当方、専門的な知識はないので、コメントされても議論する能力はない。内容について議論したい方は各自の場所でやっていただきたい。
では、始めよう。まずは、モデルナ筋注から。
2つの文書でマスキングが異なる個所をPMDA文書から引用し、厚生労働省文書でマスキングされている箇所は【】でくくる。
2ページ目
「本剤(mRNA-1273 製剤)は、SARS-CoV-2 の S タンパク質をコードする mRNA(CX-024414)を LNP【(脂質混合物※)】に封入したワクチンである。」
「原薬である CX-024414、4 種類の脂質成分(SM-102、コレステロール、DSPC 及び PEG2000-DMG)から成る 【脂質混合物※ 】及びこれらを混合して製する mRNA-1273LNP が、Lonza AG により MF(MF 登録番号 303MF10038)に登録されている。」
「なお、承認申請時は、【mRNA-1273 LNP が原薬として位置付け】られていたが、審査の過程で、CX-024414が原薬とされた(2.R.1 参照)。」
図1の中の【脂質混合物※】もマスキングされている。
また、マスキングではないが、PDMA文書には「※新薬情報提供時に置き換え」の文言があるが、厚生労働省文書にはない、という差異がある。
■2ページ目考察
このページのポイントは、もちろん「脂質混合物」という単語だろう。厚生労働省文書ではマスキングされている上に、PMDA文書ではなぜかここだけフォントが異なっている。
さらに奇妙なのは、厚生労働省文書では「脂質混合物」はマスキングされているのに、「LNP」は残していることだ。「LNP」とは「脂質ナノ粒子(lipid nanoparticle)」のことだから、意味合いとしては大差無いように思える。
さらに、4 種類の脂質成分の記述(SM-102、コレステロール、DSPC 及び PEG2000-DMG)は残しているのも奇妙だ。成分の記述は残していながら、それをまとめた一語はマスキングしなければならないと判断したわけだ。一体、なぜ?
ここで気になってくるのが「※新薬情報提供時に置き換え」という文言だ。PMDA文書の「脂質混合物※」の箇所は他の部分とフォントが違っている。元は違う文字列だったのを後から「脂質混合物」に置換したようなのだ。
前に見たマスキング作業用ツールにも、文字列を置換し、そのページに注釈を追加する機能が付いている。
https://t.co/kbFHxb7Ledpp-solutions.jp/product/pharma…
また、調べてみると、新型コロナワクチン以外でも、「情報提供時に置き換え」の文言がある。
https://t.co/3C9J9aor7Wniph.go.jp/h-crisis/wp-co…
https://t.co/uJbV1Xezzipmda.go.jp/regenerative_m…
ということは、審査報告書で文字列を後から置き換えること自体は、普通に行われていることで、とくに怪しむようなことではないようだ。
それでも、まだ釈然としないところが残る。なぜこの部分が置換されたのか? 企業の知的財産に係る部分があるとしたら、むしろ脂質混合物の成分の方で、こちらを置換する方が自然のように感じられるのだ。
例えば、このような感じで「成分A」「成分B」「成分C」「成分D」と置換されていたら納得しやすいと思うのだが。
「脂質混合物」に置き換えられた文字列は何だったのか? なぜ置き換えられたのか?
推測するための手がかりが別のページにある。
「脂質混合物」に置き換えられている箇所は、このページ以外にも5ヶ所あるのだが、[略語等一覧]のページに注目してみよう。
「脂質混合物」は、「SM-102」と「SpO2」の間にある。この表はアルファベット順に記載されているから、置換前の文字列は「S」で始まるものだということが分かる。
この表が正確にアルファベット順になっているなら、最初の2文字は、SM、SN、SO、SPのどれかということになるのだが、残念ながら必ずしも正確なアルファベット順にはなっていないようだ。
文字列の特定はこれ以上できないので、別のポイントに注目してみよう。表の「日本語」の列が「-」となっている。つまり、今特定しようとしている文字列は、英語の頭文字をとった略号ではない、ということだ。
例えば、同じ表の中で、「mRNA-1273 LNP」や「CX-024414」は同様の表記になっている。
「CX-024414」というのは、モデルナ筋注に使われているmRNAの「Generic Name」だ。
fda.report/NDC/80777-273
また、この部分を見ると、 「LNP( )」のカッコの中に入るのは、mRNAに対する「CX-024414」に当たるものであると推測できる。
つまり、置き換え前の文字列は、「Sで始まる脂質混合物の製剤の名前」ではないか、と推測できる。
以下の記述から、MFに登録されている情報を見れば、さらに何か分かるのではないかと思ったが、一般人は参照できないようだ。
MF 登録番号 303MF10038
db.yaozh.com/jpmf?mf=303MF1…
MFについて。
japta.or.jp/wp-content/upl…
置換された文字列に関する推測はここまでである。
「なぜ脂質混合物の製剤の名前(?)を隠さなければならなかったのか?」という疑問が残る。
ここまで見て来て分かると思うが、この文書のポイントは「LNP」「脂質混合物」である。これに関しては、以下でも検討することになる。
では、次を見てみよう。
5ページ目
「また、製造工程由来不純物は、残留 DNA、残留タンパク質(工場由来不純物A、工場由来不純物B 、工場由来不純物C 、工場由来不純物D 、工場由来不純物E 等)、低分子不純物( 工場由来不純物F、工場由来不純物G 工場由来不純物H、工場由来不純物I 、工場由来不純物J等)、
残留溶媒( 工場由来不純物K 及び工場由来不純物L )、残留■ とされた。」
「5’-Cap 【付加体率】(RP-HPLC)」
「ポリ A 鎖【付加体率】」
「加速試験の結果、 ■カ月時点で 【mRNA 純度の低下】及び【目的物質由来不純物の増加】が認められた。」
■5ページ目考察
このページには置換箇所が複数ある。2ページ目の場合は、置換があったのはPMDA文書だけだったが、このページはPMDA文書と厚生労働省文書の両方に置換がある。
門外漢から見て不思議なのは、置換の基準である。マスキングの基準はPMDAのページに書いてあるが、置換については書いてない。
pmda.go.jp/review-service…
個人情報や企業の知的財産に係る部分はマスキングしてあるはずだ。では、なぜ置換を行う必要があるのか?
このページで言うと、製造工程由来不純物の記述が置換されているが、素人目には、これを公表したからと言って製薬メーカーの権利を侵すことになるとは、思えないのだ。置換の基準が明確でないことをいいことに、都合の悪い情報を隠すのに利用しているのではないかと疑ってしまう。
それはさておき、具体的な内容の検討に入ろう。
「工程由来不純物」の部分が置換前に何と書かれていたか気になるが、何の手がかりもないので推測するのはあきらめよう。
このページで面白いのは、PMDA文書でマスキングされている、この部分である。「残留■」。残留 DNA、残留タンパク質、分子不純物、残留溶媒以外に何か残留物があるようだ。
他の個所は、厚生労働省文書はマスキングされていてPMDA文書ではマスキングされていない、というパターンなのだが、この個所では逆転している。なぜそうなったのかはよく分からない。
厚生労働省文書の方を見ても、置換されているのでPMDA文書で何がマスキングされたのか分からない。
不思議なのは、他の残留物は、残留 DNA、残留タンパク質、分子不純物、残留溶媒、と書いているのに、この残留物だけマスキングしているということだ。何か、これだけ知られてはまずい事情があったのだろうか?
では、この部分に何が書かれていたのか推測してみようと思うのだが、まるで手がかりがなさそうに見える。さて、どうしたものか。
見ているうちに気になったのは、マスキング箇所が短いこと。漢字やカナなら1文字、アルファベットなら2文字しか入らない。
漢字またはカナ1文字と言うのは考えにくい。アルファベット2文字ではないだろうか。
そこで思いついたのが、前にも見た[略語等一覧]である。
見てみると、マスキングされている略語が1ヶ所だけある。「DNA」と「DTPA」の間である。スペース的にもアルファベット2文字に見える。これではないだろうか。
mRNAの精製過程に関係するもので、頭文字が「D」のものは何だろう、と探しているうちに、「オリゴdT」というのを見つけた。
https://t.co/rUr9EfOvvHcytivalifesciences.co.jp/products/biopr…
「dT」とは何か。
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81…
もしかしたら、これでは?
と思ったのだが、見当違いのような気がしてきた。「残留dT」という表現がしっくりこないし、そもそも、mRNAの精製過程でdTが残留する、かどうかもあやしい。検索して探してみたが、そのような記述は見つからなかった。
よくよく考えてみると、漢字一文字で、「酸」とか「塩」とか「鉄」とか、色々考えられるような気がする。
そういうわけで、「残留■」については保留とする。とにかく、知られたくない残留物があるらしい、という推測に留めておこう。
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