巷ではこの中国船が工作船やら情報収集船やらと言われていますが、ここで一旦冷静になってこの船について調べてみましょうか。
以下、ツリーに繋げていきます。
少し長くなると思いますが、最後まで見てくださると幸いです。
まずはこの中国船(以下、当該船)の事実確認をしていきます。
当該船が相模湾周辺海域にてAIS上で表示されているのは確認したところ、Marin Trafficのみです。
FindShipやその他の類似サービスではこの付近の海域で当該船は確認されていません。
(1枚目はMarineTraffic、2枚目はVessel Finder)
ではマリトラ以外のサービスではどのように表示されているかですが、添付した画像の通りです。
FindShipでは同名の船舶が2隻存在しますがMMSIがマリトラのものと一致したのは山東省日照市嵐山区の港(以下、当該港)で本日17:43にAISの更新が切断された方が当該船となります。
ここでもう一度マリトラの情報を確認するとともに、当該船のログ(航跡)を確認しましょう。マリトラでは17日19:22頃にFindShipと同じ当該港でAISの更新が途絶えています。
そして次に更新されたのは相模湾上に17日20:12頃です。
ここで既におかしな点が見つかります。お気づきの方はその通りです、その時間差ですね。
通常、山東省の当該港から相模湾まで到達するのに大型の船舶でも2日はかかります。
ですがマリトラのログではわずか1時間もしないうちに相模湾上に表示されています。
あれ?これってもしかして...
そしてマリトラのこのログですが、もう一つ不自然な点が見つかります。
19:22頃に当該港でAISを切った時と次に相模湾上でAISが表示された時の場所が同緯度ピッタリに見えます。通常の航海では偶然という事もあるのでしょうが、ますます疑念が深まります。
次に当該船の相模湾上での動きも見てみましょう。
17日20:12頃にAIS上で相模湾にて更新されたのち東京湾口に移動。東京湾口で謎の動きをした後は相模湾に戻っていきます。そして最後にAISが切断された場所は奇しくも17日20:12頃に更新された場所と全く同じ地点です。
これで僕の中で確証が持てました。
この確証を裏付けるため、もう一度FindShipで当該船のログを見てみます。
すると、今日の分の航跡がマリトラで表示されている航跡とほとんど同じです。
類似サービス各社ではログを付ける時間帯が微妙に違うため線で結ぶと異なるように見えますが、時点で見ると同じ時に同じような位置関係となります。
これで確定しました。
相模湾に突如現れた中国船は【MarineTrafficのバグによるもの】だとほぼ断定できます。
相模湾で更新された地点と更新が切れた地点が同じなのも、実際は当該港から出港し操業後に当該港の同じ位置に着岸したためだと考えれば辻褄が合います。
ロナルドレーガンの出港が延期になったのも当該船が確認されたからではなく、おそらく別の問題が発生したからだと推測できます。
当該船が東京湾口から相模湾に戻った時間もロナルドレーガンの出港延期が発表される前なので、ここからも当該船が情報収集船である可能性は低いと判断できますが。
さらに、もし本当に相模湾に得体の知れない中国船がいたら直ちに保安庁が状況確認に向かうはずですがそのような動きは全くありません。
そもそもこの海域は領海よりも沿岸国の主権の力が強く及ぶ内水ですので漁船は操業できませんし、違法操業ならそれもそれで保安庁が飛んでいきます。
何はともあれ、当該船はマリトラのバグである可能性が限りなく高いので心配する必要はありませんね。
明日はロナルドレーガンの出港日となります。
明日も暑くなる予報ですので撮影に行かれる方は水分補給をこまめにして楽しく撮影しましょう!
すみません!
マリトラの時間表示はUTCですのでそこだけ留意願います!
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