阪本琢磨@112年企業の代表取締役 Profile picture
創業112年の仏壇仏具店を承継した四代目アトツギ|2人の我が子の成長率を目標に試行錯誤するアカウント🤔📈|老舗企業の経営者の悩みと考え、笑える日常を140文字でツイート|自分と似た考えの人、自分に無い考えの人つまり「これを読むあなた」と交流したい|フォローするとタイムラインをカレーの福神漬け的な感じで彩ります🤪

Jan 12, 9 tweets

【線香は火種になるか検証】
田中角栄元総理大臣の自宅の火災で「線香をあげて建物から出たあとガラスが割れるような音がして火事に気付いた」というコメントが注目を浴びています。

線香を販売している仏壇店としてかなり気掛かりなので、線香と仏壇周りの燃えそうな物を使って検証してみました。

使用した線香は煙の量の多い=熱量が多いものを使用。火をつけた線香を一本素材の上で燃え尽きるまで見守る。
下に敷くのは
①畳+畳縁
②経机に敷く防炎マット
③防炎素材では無い導士布団

気温は16〜20度前後、朝9時から11時にかけて行いました。
換気に気をつけて消化器を手元に置き行っています。

①畳+畳縁
結論、焦げ跡は残るが燃える事は無い。
通常香炉の上で火をつけると燃焼時間は25分程度だが40分程度かかった、燃焼部が接している部分の温度が下がる事で火力が落ちているのかもしれない。煙の量も焦げ臭さも少なく感じる。個人的には正直目を離しても良いのでは?と思ってしまった。↓


②経机に敷く防炎マット
結論、焦げ跡は残るが燃える事は無い。
触れる断面が少ないので畳より燃焼時間は多少早い、しかし煙の量焦げ臭さともに少ない。元々防炎を謳っているだけあって安心して見ていられる。
焦げ跡は3つの中では少ない、当然と言えば当然か。↓


③防炎素材では無い導師布団
結論、焦げ跡は残るが燃える事は無い

...しかし置いたそばから煙の量も多く、燃焼が早い、そして何より煙の臭いが強い。炎が上がる事は無いのだが、生地も中綿もポリエステル製なのでそこに燃え移っていると思われる。1番危険を感じました。↓


①②③とも炎が上がる事は無かった、しかし環境によっては炎が上がる可能性はある、特に防炎加工をしていない導士布団は危険性が高く感じた。
本来仏前の導師布団はお寺様が来られる時のためのものなので、普段は片付けておく、もしくは防炎加工のものを使う事を推奨したい。

【追記】
動画はiPhoneの画面収録で早送りしています、無課金勢だと長尺は投稿出来なくて🥺

線香で火がつく確率は少ない、けれど不安な方は線香を半分、もしくは3等分に折ってお使い頂けると倒れる心配がありません。それよりロウソクの方がリスク高いです。ロウソクとロウソク立てのサイズが重要↓

小さいロウソク立てに大きなロウソクを立てると倒れます(動画1)
ロウソクのサイズはロウソク立てと同じ大きさまでにすると安全です(動画2)

さらに不安なら10分や5分で消えるロウソクを使えば安心かもしれない。後期高齢者なら電気ローソクをおすすめします。↓

【最後に】
線香は本来ならライター、マッチ、タバコ、ガスコンロ、ストーブより熱量が少なくリスクは少ない、条件が揃えば燃えるかも知れないけれど、必要以上に恐れる心配は無いと思っています。心配ならば短く折って使うようにしたい所です。
質問あればなんでも受け付けます🥴

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