#性被害者のその後
私が小学一年生の時のお話をさせてください。
私の住む地域では小学生の下校は基本的に自由でした。近所に友達が誰も住んでいないこともあり、一人で帰ることなんて日常茶飯事です。その上、田舎で道も狭く人通りが無い事も当たり前でした。→
私が小学一年生の時のお話をさせてください。
私の住む地域では小学生の下校は基本的に自由でした。近所に友達が誰も住んでいないこともあり、一人で帰ることなんて日常茶飯事です。その上、田舎で道も狭く人通りが無い事も当たり前でした。→
ある日、私が一人で下校をしていると一人の男性が茂みで、いわゆる立ちションをしてる所に出くわして、耐性なんてものは無い私は硬直してしまいました。その後男性と目が合うとニタニタと笑い下半身を出して近寄って話しかけてきました。あきらかにおかしいその状況に、私は恐怖で動けませんでした。→
狭い道だったこともあり、逃げることもできないのではないかと思っていました。すると、下校時間には滅多に通らない車が本当にたまたま私の横を過ぎようとしていたので、走りすぎる車を盾にするように走って逃げました。うしろから「おい！！！」と男の怒鳴る声が聞こえましたが無我夢中で走りました→
私はそこで事なきを得ましたが、もしあのまま捕まっていたらどうなっていたのか未だに怖くてゾッとします。家に帰り、共働きの両親が帰ってきても、私はその出来事を話せませんでした。話さないと後悔するし、またあうかもしれないのに、小学一年生の私は“恥”が勝ってしまったのです。→
それから友達にも先生にも親にも話せず、やっと誰かに話せたのは高校三年生になった時でした。それまでは帰りが遅くなり暗い道に怯えたり、同じ道を通れず遠回りをしていました。顔や雰囲気が似た人は親戚でも会いたくなくて、苦しかった。→
打ち明けたあとも毎日毎日、バスや電車で男性が近くにいるだけで怖いと感じる。被害妄想でストレスが溜まっていく日々。そして私は今PTSDとうつ病を患っています。「こんな事で…」「ほかの被害者に比べたら…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。→
ですが、私は「小学一年生という幼い子供でも、話せないことを選んでいる」というのを伝えたい。もしかしたらその話せないことが、私のように一生のトラウマと後悔になるかもしれない。私は親ではないのでこんなことを言える立場ではありませんが、お子さんに話せる状況を作ってあげてください。→
性被害をどこにも話せず閉じ込めている方も、誰かに話してみてください。私は信頼できる友人に初めて打ち明けました。その後に勇気をだして両親に話しました。誰でもいいです。直接じゃなくてもいいと思います。心を楽にしてあげてください。→
拙い文章で申し訳ございません。1人でも多くの方の行動の選択肢になればと思います。こんな意見もあるんだとだけ、思っていただければ幸いです。ありがとうございました。
追記:小学一年生でどうしてこんなに鮮明に覚えているのかというと、小学一年生の記憶がそれしかないからです。嫌な思い出が楽しい記憶をかき消してく事皆さんもあると思います。どれだけ上書きしても消えない。私は少しでもその事を考える時間を趣味などに没頭して減らすしか手はないと思っています。
