殆どのキャストが有色人種なのに主人公だけが白人だったり、ピンチになると白人キャラがさっそうと救ってくれる現象をハリウッドでは「White Savior(白人の救世主)」と呼び、近年批判の対象になっています。「ラストサムライ」や「アウトサイダー」などが顕著な例です。
一方、原作では有色人種だったはずのキャラを白人に変えたり、メイクで無理やりアジア人を演ずるのは「#Whitewashing(白塗り)」と呼ばれていて、猛烈な批判の対象になります。「ドラゴンボール」「攻殻機動隊」などがそれです。
それから近年、ストレート(cis)の俳優がゲイの役を演ずると過剰に評価される傾向(「体当たり演技」「難しい役に挑戦」）と、反対にゲイの俳優はストレートの役を演じさせて貰えない不公平な現状に対し、批判の声が強くなってきています。※cis= cisgender(シスジェンダー)
#whitewashing 問題で「アジア人は主役を張れない」という声に対し、既存のポスターに @JohnTheCho を合成する事で違和感が無い事を証明する #starringjohncho という運動があります。結果、カウボーイビバップの主人公は whitewashing されず彼に決まったと言われています。発起人→@its_willyu 
アジア人キャラの #whitewashing には ①アジア人キャラを白人に変える ②白人がメイクで無理やりアジア人を演ずる、の２種類があり、特に②は blackface(黒塗り) にかけて yellowface(黄塗り) と呼ばれ、近年では絶対にやってはいけない人種差別行為として認識されています。
近年ではこの「有色人種の役を #whitewashing しない」という考えが声優界にも浸透し、アニメのキャラクターがアジア人だった場合、募集要項に「この役はアジア人ですのでアジア人の俳優を探しています」との注意書きが加えられるケースが増えてきています。
