世田谷区の保坂区長、よりにもよって東日本大震災で放射線デマを流し続けて訂正していない児玉龍彦氏をブレインにして「世田谷モデル」として1日3000件程度の PCR 検査を行うと表明しましたがかなりの悪手です。スレッドで理由を説明します。 businessinsider.jp/post-217585
① PCR 検査自体は感染対策に必須だが、PCR 自体では感染を予防できない。結局のところ、感染を減らすためには結局三密の回避、手洗い・アルコール消毒の徹底をするしかなく、隔離「要請」はできるが「義務」がないため家庭内や社会での感染可能性は残る。
② PCR 検査の無症候者への感度が不明。さまざまな報告から SARS-CoV-2 RT-PCR の感度は 50-70% と言われているが、無症候者に限った場合の感度は不明でそれよりも低い可能性がある。つまり、検査で陰性であっても感染が成立しておりそこがクラスター化する恐れがある。 nejm.org/doi/full/10.10…
③ ある時点で PCR 陰性でも検査後に感染し広める可能性がある。ある時点で PCR 陰性であってもそのあと感染し広めてしまうリスクがある。複数の時点で PCR をすることでその可能性は下がるが、具体的にどれくらいの頻度で検査をすればそれが避けられるかは検討されていない。
④ そしてこれが個人的には一番気になっているのですが、PCR 検査は決して無料の検査ではないのです。保坂区長は1日3000件程度の検査を予定しているようですが、自由診療だとそれだけで1日9000万円です。そのお金は誰が捻出するのですか。
PCR 検査を拡充すること自体は全く反対しませんが、それに多額の税金を使って社会政策として行うからにはきちんとした理論的裏付けが必要なはずです。検査は1日数千万円かけて行うのに直接的な感染対策に予算をかけないのは本末転倒な気がしてなりません。
