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Mar 29 61 tweets 13 min read
「ロシアの未来、3つのシナリオ:1. 北朝鮮」
「経済制裁はいかにロシアを殺すか」の執筆者Kamil Galeev氏が考える「ロシアの未来」について、3つのシナリオのうちの1つを和訳しました。だいぶ暗い見通しですが...。例によって、最初にまとめを1つ投下して詳細に入ります。
まとめ:
・西側が経済制裁を解除して、プーチンが権力を保った場合、北朝鮮化する。
・プーチンの権力は強固になり、誰も意見や反論できなくなる。
・ロシア全体は貧困化するが、上層部は痛みを感じない。むしろそれが「競争力」になる
・地方の貧困層からも徴兵しやすくなる(軍の補償が手厚いため)
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私は、ロシアの将来について、3つのシナリオを考えている。

1. 北朝鮮
2. 帝国の再始動
3. 聖なる年(Jubilee)

ウクライナは戦うことを決意している。ロシアの歴史路線の選択は、結局、西側の決意にかかっている。今日は北朝鮮のシナリオを概説する。
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もし西側がディエスカレート(*)し、プーチンが権力を維持した場合、彼はもっと強くなり、ロシアは北朝鮮のようになる。妄想はいけない。2月23日に戻ることはできない。「ディエスカレート」では、ロシアは現状に戻れない。
(*)戦争の様式や規模を段階的に小さくすること
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西側がディエスカレートすれば、プーチンがZを急いだのは100%正しく、彼を疑う者はすべてバカだったということになる。プーチンが戦うと決めたとき、対外情報局長のナリシキンなどの官僚は躊躇した。プーチンの決断を疑ったのだ。勝利は疑念を払拭してくれるだろう。
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プーチンのロシアをソ連、Z戦を冷戦と対比する人が多い。それは間違いだ。1945年から1953年の短い例外を除いて、ソ連は常に集団で運営されていた。政治局は実際に政策決定について議論していた。ソ連はより寡頭政治的であり、現代のロシアはより独裁的である。
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後期スターリン主義を除いて、ソ連は党の寡頭政治であった。支配層は集団的な決定を下し、政治局の議定書は彼らが実際に議論していることを示していた。政治局では実際に議論が行われていたのだ。現代のロシアにはディベートがない。最高指導者がいるだけだ。
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"ディエスカレート"推進派は、ロシア国内のパワーバランスへの影響を無視している。プーチンはすでに膨大な意思決定権力を手中にした。ソ連の支配者たちよりもはるかに。誰もが彼の判断を100%信用しているわけではないが「プーチンの勝利」はプーチンへの盲従を意味する
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1938年のミュンヘン協定を考えてみよう。ヒトラーがチェコスロバキアの危機を煽った時、ドイツの多くの人々は彼の判断を疑った。ハンス・オスター率いる国防軍とアプヴェーアの将校は、ヒトラーを暗殺し、ナチスを転覆し、ドイツを破滅させるクーデターを計画していた。
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なぜ、その時にやらなかったのか?西側がディスカレートしたからだ。ネヴィル・チェンバレンは宥和戦略を選んだ。彼は戦争を恐れていた。だから平和を買うためにヒトラーに譲歩した。しかし、こうした譲歩は、ドイツ国内でのヒトラーの権威を大いに高めてしまった。
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第二次世界大戦におけるドイツの転換点はミュンヘンだ。1938年、ヒトラーはドイツを危機に陥れた。多くの人が彼の判断を疑った。この狂人の殺害を企てる者もいた。しかし、その後、西側諸国は手を引き譲歩した。彼は狂人から天才になった。彼を疑った人たちこそ狂人だ。
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外交政策は国内政策に影響を与える。国内バランスへの影響を考慮せずに、この協定やあの協定が国際的なパワーバランスをどう変えるかを考えるのは、正気の沙汰とは思えない。危険な動きをすればするほど、支配者の権力は増大する。我々は彼を疑っているが、彼は正しい。
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私は興味深いパターンに気づいた。独裁的な行動を「非合理的」と軽々しくレッテルを貼るアナリストたちは、真の独裁体制を確立したことがない。独裁的な権力を構築する方法を知らず、それを維持する方法も知らない。彼らは自分が何を言っているのかわからないのだ。
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独裁者こそ、国内の力関係を変えるためリスクを顧みず「非合理的」に動かねばならない。彼が国を危機にさらせば、多くの人が彼の判断を疑う。しかし、ひとたび勝利すれば、正しさが証明される。彼は天才だ。盲目的に従うことが最も賢い。そうやって彼は力をつけていく。
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ロシア国民はまだ気づいていないかもしれないが、関係者はプーチンがロシアを危機にさらしたことを知っている。「彼ら自身」の人生、財産、キャリアを危険にさらした。人々は神経質になっている。2月23日に戻り、あの時の決断をすべて取り消すことができれば。
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ロシアはウクライナと和解できない、それはウクライナの勝利を意味するからだ。プーチンが彼らをナチスと宣言し、破壊すると約束した以上、彼は引き下がれない。やってみたけどダメだった、判断力が弱い、ということでは、ロシアの中で彼の立場を崩すことになる。
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制裁の解除は逆効果だ。ロシアと西側諸国との合意だろうとディエスカレートだろうと。 ロシア当局は、自分たちがウクライナと戦っているとは思っていない。彼らは西側と戦っている。プーチンが対立をエスカレートさせ、西側が手を引いた、という形になってしまう。
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2022年1月18日の国会でのジリノフスキーの演説。ロシア権力の統一的な立場ではないが、その世界観を反映している。
私たちは、次のような戦争をしなければならない:
A. 西側諸国を打ち負かす
B. 軍事的優位性を利用する
C. そして、その結果、経済問題を解決する
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この演説は、ロシア支配者が政策の基礎としている前提を反映している。まず、ジリノフスキーはロシアが「経済問題」を抱えていることに触れている。失言だが控えめな表現だ。実際、ロシアは深い構造的危機に陥っている。それは、安価な石油を使い果たした石油輸出国だ。
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ロシアには理論上、膨大な石油・天然ガスが埋蔵されている。しかし、そのほぼすべては北極圏だ。開発には超高額な費用がかかる。しかも、ロシアには単独で開発する技術がなく、欧米の投資家や供給者に頼らざるを得ない。
拙稿参照
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また、ロシアは技術輸入に依存している。ロシアはあまり生産していない。生産しているのは欧米の機械で、欧米の部品と技術で生産しているのだ。これは、現在の社会政治的秩序の中では解決できないことだ。
拙稿参照
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ロシアもいよいよ過疎化が進んでいる。若者が減り人口も減っている。これは、ロシアの回復力を信じる人たちが忘れていることだ。そう、かつてロシアは戦争に勝ち、工業化を進めるため、莫大な人的損失を出す余裕があった。しかし当時は国も人も若かった。
拙稿参照
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これがジリノフスキーが言っていた「経済問題」だ。ロシアの支配層のほぼ全員が認識している。ロシアの役人を過小評価してはいけない。彼らは天才ではないかもしれない。彼らの大半は知識人ですらない。しかし、彼らのほとんどは馬鹿ではない。
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プーチンや彼の取り巻きの立場で考えてみよう。あなたは自分の国が深刻な危機に陥っていると知っている。過疎化が進んでいる。生産量も少なく、輸入に依存している。石油・ガスはほとんど輸出し尽くした。今や「安価な石油・ガス」は枯渇して、残りは北極にある。
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ロシアの指導者たちは、工業生産、天然資源の採取、人口動態において、ロシアがどれほどひどい状況か、多かれ少なかれ知っていた。船が沈みつつあると知っていたのだ。だがロシア軍がどれほど悪い状況かを知らなかった。なぜか?専門家でないと分からないからだ。
24/59
ロシア経済の惨状は周知の事実であった。クレムリンで働く者も含め、多くの人が知っていた。ベロウソフ副首相が一時的に首相代理を務めていたことを考えてみよう。彼は経済学者で、ロシアの経済と人口動態について非常に厳しい評価を下していた。
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権力者たちは、ロシア経済については、かなり正確で信頼できるデータを持っている可能性がある。その手のデータは一般常識だからだ。誰もが簡単に検証可能な情報を入手可能だ。手に入れた者は、その多くが権力者になった。
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経済省は実力主義だ。とてもオープンで、ヘッドハンティングにも積極的だ。実は私(Galeev氏)も2021年に5回も面接に呼ばれた(=推理力が高い証拠)。欧米の学歴、テック企業出身者などを狙っている。
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プーチンには経済状況を正確に把握している職員がおり、彼らの報告書を読んでいた。プーチンと彼の取り巻きは、ロシアの経済と人口統計に関する信頼できるデータにアクセスすることができた。プーチンは、船が沈んでいることを知り、何かしなければならないと思った。
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しかしプーチンに「ロシア軍の能力」に関する正確なデータを提供できた者はいなかった。そんなデータはそもそも存在しなかったからだ。ロシア軍は1945年以来、大規模な正規軍との戦闘でテストされたことはない。2022年のウクライナは、第二次世界大戦後初めての実験だ。
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第二次世界大戦後、ロシア軍が関与したのはせいぜい次のようなケースだ。ハンガリーやチェコスロバキアで民間人に対する警察活動。チェチェンやシリアのようなゲリラ活動。しかし、ロシアには正規軍と戦った経験はない。2022年は実験だ。
拙稿参照
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繰り返すが、プーチンは経済に関する信頼できるデータは持っていた。だが実戦での軍隊のパフォーマンスに関するデータは持っていなかった。存在しなかったのだ。彼は「楽勝」を信じていた将軍や専門家の意見に従った。この点で、ロシアの専門家は西側よりもひどい。
31/59
プーチンは信頼できる「集計された」データを持っていなかった。もちろん、彼は普通の兵士と話し、逸話的なデータを得て、それを推定することはできた。その方が、「専門家の意見を聞く」よりもずっといい。シリアで戦ったワグネル傭兵のインタビューをみてみよう。
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プーチンが前線兵士の正確な逸話データを自ら収集して推定することはなかった。その代わり、彼は将軍や専門家が提供する不正確な集計データに頼ったのだ。
注:最前線で働く人々の経験を無視してはならない。
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このデータ精度の非対称性によって、プーチンのZ侵攻の決断が説明できる。彼は、ロシア経済がどれほど悪化しているかを知っていたが、ロシア軍の強さを信じていた。経済が衰退しても、ロシアには軍事的な影響力があり、それを利用しないのは愚かなことだと考えたのだ。
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はっきりさせておこう。これはプーチンの個人的な妄想ではない。ロシアの大衆の妄想だった。彼らはロシアの軍事力を大幅に過大評価していた。2月下旬と3月下旬のプーチンのチーフプロパガンダスト、ソロビョフの口調を比べてみよう。
35/59
Z侵攻以前、ロシアの民族主義者たちは軍事力をレバレッジとみなし、そのことを公然と議論していた。国粋主義者の主要メディアであるスプートニクとポグロムの次の記事を引用しよう。傭兵部隊を基盤とした攻撃的な政策のイデオロギーが非常によくわかる。
36/59
記事引用(以下、41まで引用つづく)
「ロシア人は2つのことを知り、愛している。 - 戦争と文学。戦争と文学のどちらにも関わらないことは、ほとんどいつも悪い結果になる。ロシアの多くの機関は、まさにこのような理由から、重く軍事化されている。」
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引用つづき
「理想主義に傾かない貧困層がいる。 ロシア人はお金が好きだ。お金のためなら人を殺す。1990年代、我々はそれを目の当たりにした...。北の国はつまらない国だ。『美しい生活』、『豊かさ』、『繁栄』によってのみ、自分を元気づけることができる。」
38/59
引用続き:
「あらゆる軍事作戦の計画:
- 兵士:マンション+国産車
- 下級将校:大型マンション+$2万の外車
- 上級士官:タウンハウス+$4万の外車
- 将軍:別荘+$8万の外車
- 防衛大臣:不動産+$8万の外車」
39/59
引用続き
「以上。他に何もいらない。ウクライナ?北カザフスタン?(代わりに『南ウラル』と呼べ)アウディA4と新築マンションがかかっている。こいつらはオーストラリアさえも征服する。どこから資金を調達?石油、ガス、戦利品。愛国的なプロパガンダも必要ない」
40/59
引用続き:
「なぜコンスタンチノープルを占領する?『黒いキャビアを食べ、トップモデルとキャデラックに乗りたいから』とは答えられぬ。だからアヤソフィアの上にある十字架や正教の話をする。それで十分。どんな正当化でもいい。第五インターナショナルでも」
41/59
引用続き:
「ロシア人は日頃から批判されている。理想主義がない - ロシア人は金のために祖国を売る、と。私も同意。「ロシア人は金のためなら他人の祖国でも何でもする」のだ。彼らはスクルージ・マクダックのように金の中を泳ぎ、名誉ある戦士の地位を手に入れる」
42/59
なんともわかりやすい出版物だ。欧米の中二病学者は、Z侵攻をもっともらしく正当化できそうな動機を捏造する。しかし、ロシアの民族主義者にしてみれば、それは単なる「金のためなら誰でも殺す傭兵軍団」に過ぎない。ソースはこちら
43/59
もしプーチンが勝利し、欧米とのディエスカレーションが彼の勝利を意味するなら?ロシア国内のパワーバランスは彼の有利に大きく傾く。もちろん、ロシア全体は弱体化する。しかしプーチン自身はずっと強くなる。彼の神話とロシア帝国の神話は、より強固なものになる。
44/59
プーチンが勝利した場合、ロシア社会はどのように変化するのだろうか。まず、支配階級はプーチンの権威を疑ったり、疑問を持ったりできなくなる。ロシア帝国の神話では、勝利はすべての救済だ。欧米がプーチンを潰せないということは、プーチンの勝利を意味する。
45/59
プーチンの記録がすべて遡及的に正当化される。ソ蓮は1960年代後半にこのトリックを行った。富農撲滅運動、工業化、粛清は、第二次世界大戦に勝つために必要だった。勝利はすべての救済。そして、プーチンの西側に対する勝利もまた、すべてを遡及的に埋め合わせる。
46/59
ロシア人の大半はプーチンを信じている。彼らの信仰はずっと強くなる。彼を信じていない人も少なからずいる。彼らがたどる道は3つ。今までの自分の考えを恥じるか。悔い改めて、より強く、より疑うことを知らない信者になるか。あるいは、ただ黙って生きていくだけか。
47/59
ロシアはもう変わってしまった。主要な反対派メディアは閉鎖されたか、目立たぬよう活動を停止した。プーチンに疑問を投げかけようとした機関は、すぐに解体されている。この侵食は、彼の勝利の後、ますます強まるだろう。新生ロシアに独立した言論は存在しない。
48/59
ロシアはもっと貧しくなるだろう。しかし支配者たちはそれを歓迎するかもしれない。ベロウゾフ現副首相の論文をみてみよう。中産階級の増加は問題である:
- 彼らは高価な輸入品を買う。
- 労働コストを上げ、労働者の権利を要求する。
- 移住しようとする
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ロシアの上位層は、民衆が金持ちになることを望んでいない。彼らは貧困を競争上の優位性と捉えている。民衆が貧しければ、賃金を低く抑え、生産コストを下げられる。貧しければ、貿易収支を悪化させるような高価な外国製品を買えなくなる。最後に、貧乏人は移住しない。
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民間企業の衰退が問題になるのは、短期の視点でのみだ。長期的に見れば、それは勝利だ。民間部門が破壊され、移民ルートが閉ざされ、人々は食料のために支配階層の高い人々のために働くしかなくなる。それこそが競争優位になる。
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貧困のもう一つの利点は、帝国戦争のための新兵を容易に見つけられることだ。ウクライナで捕虜になった子供を助けようとしないロシアの親に、多くの人が驚いている。しかし考えてみれば、それは全く理にかなっている。これらの家族にとって、子供はリソースでしかない。
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世界中のどこかで親が子供に売春行為をさせているといっても、誰も驚かないだろう。このような家庭は、子供を経済的な資源とみなしている。あの手この手で自分たちのためにお金を稼がせるのだ。ロシアの貧困層は、まさにそういう目で子供を見ている。
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兵士の家族はなぜ抗議しないのか?彼らの報酬が贅沢だからだ。軍隊に入隊すれば17万ルーブルの給料がもらえるようになった。給料が2万ルーブルの地方にとっては大金だ。プーチンはウクライナで殺された兵士の家族にも700万ルーブル以上を支払っている。いい話だ。
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ウクライナでの戦争に反対する家族の唯一の事例は、カラチャイ・チェルケスという民族の県で起こった。29歳から61歳までの女性6人が道路を封鎖し、ウクライナに送られた親族の運命を明らかにするよう要求した。もちろん、彼女たちは逮捕された。
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ロシアの地方家庭がウクライナで息子を失っている。だが彼らは抗議しない。息子が英雄として死に、遺族らは支払いを受ける。素晴らしい取引だ。息子が「ロシアのために」死んだのだ。我々は勝利するまで戦い続けなければならない。息子の死を無駄にしたくないだろう?
56/59
皮肉に聞こえるかもしれないが、ウクライナでの息子の戦死はお得なのだ、なぜなら

1. とにかく経済的資源である。
2. 戦争はこの資源を現金化する良い方法である

彼の死が勝利なのではない。死んだり捕まったりしたら、失われた資源を帳消しにすればいいだけなのだ。
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この説明は暗く、人間性を奪うように聞こえるかもしれない。しかし、そうではない。子供を売春に売りとばす親は、とてもとても人間らしい。ただ、彼らに名誉がないだけだ。現代文化は貧困を理想化し、美化する傾向がある。しかし実際はそこに栄光はほとんどない。
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チェスタートンは「財産の核心とは、その中にのみ名誉の感情が自然に育まれることだ」と書いた。逆に、財産がないところでは、名誉の感情も育まれない。これは安定した均衡である。この秩序は何世紀にもわたって続く。(スレッド終了)
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最後まで閲覧いただき感謝:
胸糞悪い方もおられると思いますが念の為
「著者はロシアの人々が直面している政治、社会、経済的状況と、ウクライナ侵攻の影響について、徹底的かつ正確に評価しています。 起こっていることの記述であり、肯定ではありません」

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More from @karizo2022

Mar 30
「ロシア兵の故郷:傍受記録から見える風景」

昨日投稿した「ロシアの未来、3つのシナリオ:1. 北朝鮮」に関連して、今日は別の角度から「ロシア兵がどんな地域出身なのか」に迫るスレッドをご紹介。著者はSergej Sumlenny氏。ロシアの地方出身のコンサルタントです。
1/18
ロシア兵とその親族との通話記録。(ロシア兵が携帯電話を盗んで使用→ウクライナ保安庁が傍受)
彼らは同じ話をする。ウクライナがいかに豊かか。どれだけ略奪したか。そして、ここで暮らす人々がいかにクールか。アスファルトや街灯を初めて見る人もいた。
2/18
欧米の専門家や政治家の多くは「豊かなロシアと貧しいウクライナ」というストーリーを好む。実は、特別に豊かなモスクワとペテルブルグを除いて、ロシアは未開発の国だ。ウクライナの平均的な州は、ロシアの平均的な州よりずっと良い暮らしをしている。
Read 22 tweets
Mar 28
欧州でロシアのスパイ活動への警戒高まる:
・ロシアの秘密工作は、スパイ対策が追いつかないほどの勢いで拡大している
・いくつかの国は、国内の監視に制限があり、リソースも不足しており、米国と英国のインテリジェンスに依存

ft.com/content/bd74a5…
つづき:
・スロバキア:スパイ容疑者3名を追放
・バルト三国とブルガリア:合計20人のロシア工作員容疑者を追放
・ポーランドは45人のロシア人外交官を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とし、全員が外交的な立場を利用して諜報活動をしていると主張
つづき2:
・ドイツ、フランス、ベルギー:数十人のロシア工作員が活動中
・オーストリアはロシアの秘密活動の「正真正銘の空母」→諜報機関が一時期、欧州の情報共有活動から切り離された(実質的にGRUの一部門)
Read 7 tweets
Mar 28
ロシア政府、ウクライナとの戦争で核兵器を使用する可能性を再び提起:
・国安全保障会議副議長のドミトリー・メドベージェフは、「モスクワは通常兵器しか使わない敵に対しても、核兵器で攻撃することができると述べた」
theguardian.com/world/2022/mar…
ロシアが核使用する4つのケース:
1. ロシアが核兵器で攻撃された場合
2. ロシアやその同盟国に対し、核兵器が使用された場合
3. 重要インフラへ攻撃があり、核抑止力が麻痺した場合
4. (通常兵器でも)ロシアとその同盟国に対し、国の存立を危うくする侵略行為があった場合
theguardian.com/world/2022/mar…
メドベージェフの言葉:
「わが国の独立と主権を守る決意がある。わが国に対するいかなる侵害にも、その独立にふさわしい反応をする用意があることを、誰にも少しも疑わせないようにする」
Read 20 tweets
Mar 27
「経済制裁はいかにロシアを殺すか?」
米国ウィルソンセンターのフェロー、Kamil Galeev氏が書かれた論考記事です。経済制裁によってロシアがどのように崩壊していくか、具体的かつ明瞭な論旨で考察されています。一読の価値あり。時間がない方向けにまとめを一つツイートしてから詳細を和訳します。
まとめ:
・ロシアが軍事的に勝利するのは絶望的
・今のプーチンを作った責任者は最近逃げたチュバイス
・ロシアは輸入に頼りすぎた。部品も技術もない。武器も製品作れない。
・地方自治体が地元優先で行動する結果、経済的分離主義に陥り国内が分断されていく
1/61
経済制裁はいかにロシアを殺すか?
ロシアが崩れていく。2014年の古い制裁は、新しい革新的な兵器の開発を妨害した。2022年の新たな制裁は、ロシアの軍事的努力を損ない、技術的チェーンと通信ラインを破壊し、その結果、国をバラバラにしている。
Read 69 tweets
Mar 27
ども。#WindofChange からの12通目の#FSBLetters を訳しました。超長い(63ツイートある)ので、時間がない人のためのまとめのツイートを4つ投降してから、詳細をツイートします。
まとめ1/4:
・内通者を特定するため、偽情報がやたらばら撒かれている
・そのため、未確定な情報などを伝えにくくなっている
・FSBは責任追求の矛先をショイグに向けることに成功
まとめ2/4:
・政権転覆への警戒心高まる。有力者の摘発がトレンドになる
・指導者たちの間で「軍事的なエスカレーションに賭けることが良い結果を生む」という確信が支配的になっている
・「ゴルディアスの結び目」作戦の現実味が高まってきている
Read 79 tweets
Mar 26
ウクライナは勝たなければならない:
・この戦争は「ウクライナ vs ロシア」の戦いではない
・「民主主義 vs 独裁政治」の戦いだ
・勝利条件は「ウクライナが、自国の指導者を選び、自国の条約を結ぶ権利を持つ、主権ある民主主義国家であり続ける」こと

theatlantic.com/ideas/archive/…
つづき:
・ウクライナの勝利は、民主主義と法の支配を信じるすべての人々の勝利になる
・既存の民主主義国の市民も、ロシア、キューバ、ベラルーシ、香港、ベネズエラの民主主義的野党のメンバーも勇気づけられる。
・国家を守る制度、とりわけ欧州連合(EU)や北大西洋条約機構(NATO)も強化される
つづき2:
・ロシアにとっても勝負の分かれ目。
・ロシア外相の言葉「これはウクライナの話ではなく、世界秩序の話だ。今回の危機は、現代史における運命的な、エポックメーキングな瞬間である。世界秩序がどのようなものになるかをめぐる戦いを反映しているのだ」
Read 8 tweets

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