Apr 4, 2022 71 tweets 6 min read Read on X
ウクライナ戦争「ロシアは圧倒的に勝っている」

前国連兵器査察官スコット・リッター
マックス・ブルーメンソール(ザ・グレイゾーン)
アロン・マテ(ザ・グレイゾーン) 2/7 ImageImage
The battle for Ukraine, with ex-UN weapons inspectorScott Ritter
“Russians are winning in a big way.”

Max Blumenthal (The Grayzone), Arron Mate (The Grayzone) (全訳) 2/7 ImageImageImage
①スコット:プーチンのタイミングは完璧でした。私たちが今こうして話をしている間もブリュッセルのNATO緊急会議で彼らは非常に危ない話をしているからです。NATOは即刻平和維持軍を西ウクライナに送るべきだと、ポーランドが強く主張しているのです。私は一週間前からそうなるのを予測していました。
②スコット:ヨーロッパに流入する難民の数が閾を越えると、それは約600万人から700万人の間ですが、ヨーロッパは受け入れ限界に達します。しかし、難民は次から次へとやってきます。
③スコット:1,000万人、1,200万人、1,500万人、2,000万人、…次にロシアが何をするか次第ですが、ヨーロッパは難民で溢れかえって大混乱に陥るでしょう。そこでヨーロッパはある種の難民緩衝ゾーンをウクライナ国境沿いに設けることを迫られる。そこに難民キャンプを作るためです。
④スコット:そのためには平和維持軍を派遣する必要があると、ポーランドは主張しているのです。しかし、その平和維持軍は派遣されるや否やロシア軍によってことごとく粉砕されることでしょう。文字通り、彼らが生き残れる可能性はゼロです。
⑤スコット:私がそんな事を言うと、人々は「おー、まい、がーっ!プーチンは核戦争を始めるつもりか!」と言います。答えはノーです。昨夜のCNNのクリスティアン・アマンプールのインタビューに答えて、ぺシュコフは、ロシアが核兵器使用条件レビューを発表した事を告げました。
⑥スコット:私はそれを読み、それについて既に書きましたが、レビューの中でロシアは非常に具体的に国家存亡の危機と核兵器使用の条件を示しています。その第一条は、これは当然ですが、敵がロシアに対して核兵器を使用した場合です。
⑦スコット:しかし、もう一つ、通常兵器の大軍がロシアを攻撃し、ロシアが国家存亡の危機に陥った場合、それは例えば、NATOが40万の軍隊をバルト三国に派遣して、そこからセント・ピーターズバーグを攻撃しモスクワを追い詰めたような場合、それも国家存亡の危機と言えるでしょう。
⑧スコット:しかし、たとえウクライナの平原でいくら戦車戦をしたところで、それは存亡の危機にはなり得ません。したがって核兵器は使用しません。そして核兵器を使用しないもう一つの理由として、ロシアには通常兵器モードでNATO軍を粉砕する能力がある事が挙げられます。
⑨スコット:では、なぜロシア軍がウクライナで手こずっているのか、その唯一の理由は、ウクライナ軍を皆殺しにしたくないからです。
⑩スコット:それはロシア軍介入の二つの目的❶非ナチス化(Denazification)と❷非軍事化(Demilitarization)から外れます。もし、ロシアが本気でウクライナ軍を皆殺しにしたいなら、もうとっくにやっていたことでしょう。例えば、大量の燃料気化爆弾(thermobaric weapon)を使用するでしょう。 Image
⑪スコット:それは文字通り標的エリア内にいるすべての生き物の肺を焼き尽くします。それでおしまい。しかし、ロシア軍はそれを使いません。その代わり、あえて非常に緊張を要する地上歩兵作戦を慎重にコツコツと行なっているのです。
⑫スコット:これはロシア軍側に多数の犠牲者が出ることを意味します。しかし、ロシア軍は戦略を変更するつもりはありません。
では相手がNATO軍の場合はどうでしょうか?ロシアはもう少しも手加減する必要がありません。柔らかい革手袋をとって、剥き出しの鉄の爪で襲い掛かってくるでしょう。
⑬スコット:正真正銘、ハードコアな戦いになります。今週、ロシア軍はある新兵器派遣を発表しました。Kh-47M2キンジャールという兵器です。そこで人々はまた「なぜ、キンジャールを派遣するのだ?」と聞くでしょう。 Image
⑭スコット:人々は「それがウクライナを脅かすためなら、ゼレンスキーはもう十分に脅かされているから、ここでまたわざわざキンジャールを使う必要はないじゃないか。他の兵器、例えばカリバー・クルーズ・ミサイルで十分だろう」と言うでしょう。 Image
⑮スコット:ロシアがキンジャールを派遣した本当の理由は実はNATOへの警告です。プーチンはNATOに言いました。「もし、ウクライナに介入してくるなら、その時は代価を払ってもらいますよ。その代価は、かつてヨーロッパが一度も経験した事がないほど高いものとなるでしょう」と警告しました。
⑯スコット:そのとき誰もが「おー、まい、がーっ!プーチンは核兵器を使うつもりだぞ!」と言いました。しかし、答えはノーです。キンジャールは通常兵器だからです。しかし、いったんキンジャールを発射したら最後、それはNATO本部を木っ端微塵(こっぱみじん)にします。
⑰スコット:イギリス国防省本部を木っ端微塵にします。フランス国防省本部を木っ端微塵にします。各国の NATO本部をすべて根こそぎ木っ端微塵にします。そして、それを阻止できる者はロシア以外に誰もいません。NATO(アメリカ)にキンジャールを撃ち落とせる迎撃システムは存在しません!
⑱スコット:金輪際ひとつもありません!それがポイントなのです。「紳士淑女の皆様!これから発射するので、どうぞレーダーを全開にしてください。追跡してください。迎撃ミサイルを発射してください。迎撃できるものならしてください。」
⑲スコット:「もし、あなた方が本気でロシアと戦争するつもりなら、コレが飛んで行きますよ。あなた方にコレを止める手段は金輪際ありませんよ。」
⑳マックス:スコット、あなたが言うその新兵器についてロイド・オースティンは「ロシアの超音速ミサイルは張子の虎だ」と言っています。しかしながら、ジョー・バイデンは「私たちにそのミサイルを止める術はない」と言いました。

※Lloyd Austin Image
㉑マックス:また最近、ウェスリー・クラークが「キンジャールに対し、パトリオット迎撃システムは全く無能だ。パニックだ」とシンクタンクの一人に言っていたと聞きました。なぜなら、それはICBMよりも速く軌道を変えてパトリオットの追跡を巻くことができるからだと言っていました。

※Wesley Clark Image
㉒マックス:アメリカ軍とロシア軍を比較評価する場合、その超音速ミサイルの意味するものはなんですか?

スコット:ロイド・オースティンは今、デマゴーグ・モードに入っていますね。彼から正直なことは何も聞けません。ウェスリー・クラークはウェスリー・クラークです。
㉓スコット:彼は30年前の現役で、しかし、もう長い間最新兵器の情報にアクセスしていません。

マックス:しかし、ウェスリー・クラークはずっと真剣に考えていると思います。

スコット:そうですが、しかし彼の知識は最新のものではありません。
㉔スコット:彼はパトリオットⅢのパフォーマンス試験結果を知りません。アップグレードしたソフトウェアについても知りません。パトリオット迎撃システムは、自由に弾道を変更できる超音速ミサイルを迎撃できるシステム環境を持っていないのです。

※Patriot is a surface-to-air missile Image
㉕スコット:キンジャールはパトリオットのレーダー網を撹乱するタイプのミサイルではありません。もちろん可能ですが。しかし、違います。キンジャールが弾道変更するスピードにパトリオットのシステムが追いつけないのです。
㉖スコット:パトリオットはまずレーダーで標的を捉え、予想弾道進路と迎撃予定点を計算し、発射されます。しかし、レーダが、いざキンジャールを捉え、進路と迎撃予定ポイントを計算し、発射して、パトリオットが予定点に着いた時、そこにキンジャールはもういない。
㉗スコット:ですから、パトリオットは触れることすらできません。THAAD(Theater High Alititue Air Defense System)も触れることすらできません。何もかも、金輪際、迎撃することができない。そこで、ロシアがキンジャールをNATOに見せた要点は何かということになるでしょう。

※THAAD Image
㉘スコット:それはゲームセット・マッチだということです。「もしロシアと戦争したいのなら、その前にパリであれロンドンであれベルリンであれ、どこでも火の海に変える能力が、しかも通常兵器の範囲でロシアにある事を理解してください。」

※Kh-47M2 Image
㉙スコット:「ロシアはあなた方と踊りたくはないのです。でも、どうしてもあなた方が踊りたいとおっしゃるのなら、さあ、踊りましょう。」「ですから、どうぞ引っ込んでいてください。」というメッセージです。私は保証しますが、ブリュッセルは今その事で話が持ちきりのはずですね。

※Kh-47M2 Image
㉚アロン:スコット、突然、ブリュッセルが「ロシアは生物化学兵器を使うぞ」というニュースを発信して、恐怖を煽り始めました。今日もNATOの事務総長がそれを警告していました。ジョー・バイデンがそのことで話しをしました。たくさんのNATOの官僚たちがそのことを話しています。
㉛アロン:それについてどう思いますか?それらの情報は全てNATOから出たものです。NATOの諜報機関が「ロシアがウクライナ国内で生物化学兵器を使用しようと企んでいる」証拠を掴んだと言っているのです。

スコット:ははは。あー、では、確実なところから始めましょうか。 ImageImage
㉜スコット:いや、仮にロシアが生物化学兵器を持っていると仮定するところから始めることにしましょうか。ロシアは、NATOが赤線を越えた事でヨーロッパ安全保障全体の枠組みのダイナミックを自ら変更しようとしていることを知っています。ウクライナというゲームの駒の持つ意味合いも変わりました。
㉝スコット:ロシアがウクライナに入った意味が、もはや単にウクライナの中立化や非ナチス化する事や非軍事化だけではなくなり、ヨーロッパ安全保障の枠組みの再定義することに変わったのです。
㉞スコット:ロシア軍に対し実質的に有効な意義を持つようなNATOを再構築するために、自らの能力やコストや存在意義について自己確認しなければならなくなるような状況をNATOは自ら作り出す必要があります。それが「ロシアは生物化学兵器を使用しようとしている」とナレティブなのです。
㉟スコット:それが全く直感に反することであるにも関わらず、唯一生物化学兵器の脅威だけがNATOを一つに結束させる要素です。勝っている時にロシアがわざわざ生物化学兵器を使うという話になると、さらに直感に反することになりますが、それでも構わない。
㊱スコット:なぜ、今、 NATOとアメリカ合衆国が「ロシアが生物化学兵器を使う」と盛んに吹聴しているかというと、発端はウクライナにあるNATOの生物化学研究施設をロシア軍に押さえられてしまったところから始まります。
㊲スコット:いったいあそこで何が起きているのか、どうしてウクライナに生物科学研究施設が必要なのかということを考えてみましょう。まず、理由の一つとして、ソ連が崩壊した時、たくさんの科学者が大量の病原体や危険な化学物質と共に置き去りにされました。
㊳スコット:放置しておくと、彼らは危険物質を持ったままイランや北朝鮮などのならず者国家へ流れるだろう。イランや北朝鮮がならず者国家かどうか私は知りませんが。だから、科学者たちを危険物質と共に吸収する必要があった。そのための研究施設が必要となった。それはよく理解できます。
㊴スコット:また、ソ連復活の可能性を考慮して、現代的なレベル3研究施設が必要なことも理解できます。しかし、それが理由ならば、なぜウクライナだけで26もの研究施設が必要なのでしょうか?その目的は何ですか?そんなにたくさん要りますか? Image
㊵スコット:ここで少し私自身の話をしますが、私はニューヨークで数年間消防士をしていたことがあります。そこで危険物質の研究をしました。私は危険物質の専門家であり技術屋なのです。私はそれに関する連邦政府支給の全てのコースを受けました。
㊶スコット:私はアラバマ州アニストン市に行き、VXガスやサリン神経ガスの取り扱い訓練を受けました。ちょっと待てよ。どうしてそこにVXガスやサリンガスがあるんだ。そのためには誰かが作らなければならないだろう。それは生物化学兵器禁止条約違反ではないのか?
㊷スコット:答えは、VXガスやサリンを製造しても、それが防衛研究に特化しているかぎり違反ではありません。小規模の研究室で研究目的のVXガスやサリンを製造することは許可されています。しかし、それが可能ならば大規模製造も可能なのですけれど、とにかく信用してくださいと言うわけですね。
㊸スコット:ところが、私たちは小さな研究室で防衛と研究目的でサリンを製造していたイラク人科学者たちを逮捕しました。そしてそれをイラクの大量破壊兵器の証拠として提示しました。しかし、もちろん私たち自身が全く同じ事をずっとやっているのです。

※イスラム教徒の犯行に見せかけた手紙 Image
㊹スコット:9.11世界同時多発テロの後、アンソラックスで大騒ぎになりました。テロリストがアメリカを狙っていると騒ぎましたが、実はアンそラックスの出所はアメリカ国内でした。ユタ州のダグウェイがその製造元でした。

※Dugway Proving Ground Image
㊺スコット:そこで、たとえば私のような工作員をトレーニングし、環境内にアンソラックスを拡散させることができます。私たちはこんなことばかりずっとやっているのです。合法と違法の間のカミソリの刃の上を歩いているようなものです。
㊻スコット:そして今、ウクライナの生物化学研究施設をロシア軍に接収されてしまったわけですね。そこでロシア人が発見したモノについて、私たちにいったいどんな説明ができるというのでしょうか?鳥インフルエンザを覚えていますか?最初の世界的なパンデミックを作った鳥インフルエンザです。
㊼スコット:その鳥インフルエンザ・ウイルスに遺伝子操作を加え、スラブ人遺伝子だけにインパクトを与えるようなウイルスを作る。そしてそれに感染させた大量の渡鳥をウクライナからロシアに向けて放つ。これのどこが防衛目的と言えるのでしょうか?どうやったら納得のいく説明ができるのでしょうか?
㊽アロン:スコット、ちょっと待ってください。それはロシア側からの主張ですね。十分に証明されていますか?

スコット:100%、もちろん。

マックス:それは、ナン・ルーガー条約の主催で行われている調査です。 Image
㊾マックス:具体的にスラブ人DNAを所持していた研究員に焦点を当てて、請求書や領収書などの書類を調べているものです。

スコット:契約者同士の取引は全て法律に結びついてドルで行われており、そのために領収書などで簡単に足跡を辿ることができます。ロシア人はすでに調査済みなのです。
㊿スコット:さて悪事の証拠である領収書がロシアの手に渡った事を知って、焦っているのはアメリカだけです。アメリカは”オールド・ゲーム”をやっているわけですね。なぜロシアが生物化学兵器を使う予定だとCIAは信じ得るのか。それは他でもないアメリカ自身が生物化学兵器を使う予定だったからです。
51. スコット:これは、ロシアが生物化学兵器を使う予定があるという証拠を実際にCIAが傍受したということではありません。まずCIAの中の誰かが「ロシアが研究施設を差し押さえたぞ」と言いました。そして、他の誰かが「どういうことだろう?」と言います。
52. スコット:やがて現実のロシアについて何一つ知らない、ただただ「ロシアは邪悪だ」というイメージばかりを頭に詰め込まれてここに来た一人のCIA分析官の一人がこう言います。
53. スコット:「もし、私がウラディミール・プーチンなら、絶対に生物化学兵器を使うぞ。なぜならそれが、『ロシアの脚本』の第1ページだからだ。私にはプーチンの考えていることが手に取るようにわかるのだ。」
54. スコット:そこへさらに過去のノビチョクやスクリパルやナワリヌイの例を引き合いに出してきます。これらの事件が誰の犯行であるかわからないにも関わらず、彼らの頭の中ではすっかりロシアの犯行ということで固まっています。

※Novichok
※Sergei Skripal  ※Aleksei Navalny ImageImageImage
55. スコット:さらにシリアの毒ガス事件、カンシェクーンやウーマやその他全ての場所でロシアが使った毒ガスという話を持ってきます。事実はロシアはシリアで毒ガスなど金輪際使っていません。全てはアメリカ合衆国政府がでっち上げたクリック・ベイトです。そこには真実のかけらもありませんでした。
56. アロン:アメリカはシリアの時のように、今度も再び生物化学兵器ナラティブをNATOのロシア攻撃口実に使うつもりなのでしょうか?2013年のシリアではそれが行われました。インテリジェンス・コミュニティの中でシリア政府が潔白であると知っていた者は混乱させられました。
57. アロン:嘘を事実のように見せるには工夫が必要だったので、ジェームズ・クラッパーがオバマのところへ行き、言葉を注意深く選びながら大量破壊兵器を持っているというジョージ・テネット主張を耳打ちし、オバマを戦争に誘い込もうとしました。

※James Clapper & Obama Image
58. アロン:これらの経緯についてはシーモア・ハーシュが、実際にサリンを使ったのはシリア政府でなく、アメリカが支援する反政府側だったと詳しく書いています。

※Seymore Hersh/ "Whose Sarin?"
翻訳ありtogetter.com/li/1068840 Image
59. アロン:軍事介入を拡大させたくないオバマに対し、「シリアはレッドラインを越えた」と嘘のナラティブで揺さぶりをかけ、戦争に導こうとしたのです。あの時のことがここでも繰り返されるのでしょうか?
60. スコット:軍部の指導者は真実を知っていると私は確信しています。インテリジェンス・コミュニティの指導者たちは真実を知っていると私は確信しています。彼らは、バイデンの大統領補佐官たちが虚偽に基づく軍事介入にバイデンを引き込まないように注意していると思います。
61. アロン:ちょうど、シリアの時のようですね。

スコット:まさにその繰り返しです。ここにもう一つアメリカ特有のダイナミクスの要素があります。私は「NATO第4条の罠」というタイトルで、それがいかに危険であるかについて書きました。
62. スコット:誰もがNATOの第5条:集団的自衛権について許り話をします。しかし、実は、この第5条には全く意味がありません。文字通り、意味がありません。なぜなら、どこにも集団的自衛権などないからです。誰もが集団的自衛権と言っていますが、実際に条項を読んでみてください。
63. スコット:そこには「加盟国の一つが攻撃を受けた場合、すべてのメンバーは”話し合わなければならない”」と書いてあるのです。NATOとして何をすべきか、話し合うというのです。そしてたとえ何か決まったとしても、もちろん、それが軍事的なものであるとは限りません。
64. スコット:どこにも、メンバーの一人が攻撃されたら他のメンバーは救援のために自動的に軍事行動を取れとは書いてありません。例えば、ポーランドが攻撃されたら、ポーランドを助けるために他のメンバーは戦争するとは書いていないのです。これが第5条です。
65. スコット:NATOがセルビアを爆撃し、リビアを爆撃し、イラクを爆撃し、アフガニスタンを爆撃したのは、第4条の方です。さて現在、この第4条がじわじわと進行中です。ポーランドが「今我が国はロシアの”生物化学兵器”の脅威にさらされている」と熱狂的に訴えているのです。
66. スコット:そこへ持ってきて、危ないのがアメリカ合衆国です。もし、アメリカが生物化学兵器であれなんであれ、でっちあげたナラティヴを使って政治的に後戻りできない状況を作った場合ではどうなるのでしょう。
67. スコット:将軍の一人がホワイトハウスに行き、大統領の耳元で「これらは全部デタラメです」と呟いているのと裏腹に、ブリュッセルではNATOメンバーには面と向かって「生物化学兵器は差し迫った脅威です。西ウクライナに平和維持軍を派遣する以外に私たちに”選択の余地”はありません」と言う。
68. スコット:ですから、今、アメリカ合衆国は自分が作った罠に自分からかかる危険があります。私たちは今、この上なく危険な状況を生きているのです。どこを見ても、不確実性で満ちています。
69. スコット:今、私が確信している唯一の事は、ロシアは勝っているという事だけです。ロシアは勝っています。しかも、圧倒的に勝っています。

(了 3/7に続く)✌️

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