Thread by @XNezmy

「20年前にジム・オニールによって「BRICs」と名付けられた当初の加盟国の背後にある貿易力のダイナミクスは、これが起こるまで、ナッシュ均衡シフトの可能性をまったく認識していなかった...」
（潜在的にあったはずなのに、なぜ新興国がドルを捨てるという潜在的な可能性を認識しなかったか？）

https://twitter.com/olairet/status/1556996625893048320

ナッシュ均衡とは強者と弱者がいて、世界のリソースの権利を奪い合うとき、その最適解を言う。

支配層は、自分たちが強者だと思い、弱者はこうなると思っていたふしがある。（ただ逆に、ドルを崩壊させる目的だったかもしれない。今回はそうでないとして考える）

BRICS : サウジアラビアにとって潜在的なゲームチェンジャー

潜在的なゲーム（A Potential Game）は「非協力ゲーム理論」であり、一般のゲーム理論では、ナッシュ均衡～最適解を考えるが、すべてのプレイヤーが「戦略を変更するポテンシャル」がある場合をさす。

https://x.com/Megan7560964546/status/1691608844668153888?s=20

発展途上国はエネルギーを必要とし、先進国はエネルギー利用をやめる方向にシフトする、これによってマネーは「先進国→途上国」へと流れ、しかしドルは双方の決済通貨だった。貿易は「先進国と途上国同士」の関係で、途上国同士のものではなく、ドルとは途上国である中東のエネルギーの交換であった。

先進国がエネルギー消費をやめれば、貿易相手国としての価値は下がる。途上国は途上国同士で貿易するほうが理にかなってくる。するとエネルギーの交換手段のドルは、先進国が発行するドルである必要がなくなる。

中東のサウジアラビアがドルに代わって通貨を発行すれば、そこで先進国優位が消滅する。この辞め時のタイミングが昨年の8月だった。先進国が主にコロナで購買力を下げた時点で実行されたという事だ。

「戦略を変更するポテンシャル」がそこにはあって、そのタイミングがウクライナ紛争であった。エネルギーを必要とするのに、先進国（G7）がロシアを世界市場（ドル決済）から締め出したのである。この時点で、ドルをやめれば、BRICSだけでも経済の半分は動くわけである。

もしG20の誘導で、G7を頂点としたピラミッドの中で、世界政府の通貨であるCBDCをこのコロナで切り替えることができると、支配層が踏んでいたなら、できただろうか？つまり、地球温暖化を是として、コロナ経済を永遠に延長する新通貨～CBDCを後進国が受け入れるかである？