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0DTEオプションはボルマゲドン2.0の予兆か?識者でも意見は分かれてて、JPMがマーケットに大きなショックをもたらす危険性を指摘してる一方で、大手マーケットメイカーはVIXショックとは違うと反論。さて真実はどうなんでしょうねくま。#こぐまざっくり解説 risk.net/investing/7956…
投資クラスタの人には耳タコかもしれないけど、まずは前提知識。0DTE(Days-To-Expiration)は行使タイミングまで24時間を切ったショートデイトのオプション。たしかオプションのカットオフが拡充されて毎日満期が到来するようになったんだっけ?0DTE自体は以前からあったんだけど、
最近オプション出来高に占める割合が4割?とかでかくなってきてにわかに話題になっている。日経に載るぐらいね。で、この0DTEがマーケット変動を助長して、クラッシュを誘発するって話がちょいちょい出るんだけど、その仕組み自体は全くもって目新しくない。これはよくTwitterでもKeithさんが言うてる
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これから先、嫌というほど「日銀の政策変更で変動金利が上がる」「住宅ローン破綻が急増する」みたいな記事が(日経はないと思うけど)出てくるよ。煽り系ニュースにそわそわしなくてすむように、変動金利ローンのおさらいしておきましょうね。今日の #こぐまざっくり解説
nikkei.com/article/DGXZQO…
【大前提】
適用金利=基準金利(変動) - 優遇幅
基準金利=短期プライムレート + 1.0%
短プラ=TONA(ほぼ政策金利) + 1.2~1.5%

今は基準金利がどこも2.5%弱ぐらいだけど、そこから2.0%超の優遇幅を差し引いて足元0.4%を切る適用金利になっているくまね。
話題に日銀だけど、今はマイナス金利政策(+YCC)というのをやっていて、金融機関が日銀に置いている預金(日銀当座預金という)の政策金利残高(ざっくりいうと余分)にー0.10%という金利をつけている。結果として短期金利は低く抑えられて、TONA(無担保コール翌日物)は概ね‐0.05%~0%ぐらいにいるわけね。
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中央清算機関の話が出ているので良い機会だからデリバティブに関するありがちな誤解についてお話ししようくまか。世界の店頭デリバティブ残高は4京円を超え…とデリバティブ取引のリスクが喧伝されるじゃない?しかしこの「残高」が曲者なのよ。#こぐまざっくり解説 nikkei.com/article/DGXZQO…
単純化した例を考えてみよう。

金利スワップ、5年OIS、10億円、固定受けサイドの時価が10万円プラスって取引があるとする。

AはBとOIS固定受けを、
BはCとOIS固定受けを、
CはAとOIS固定受けを、
それぞれ想定元本10億円ずつ取引した。
3人はそれぞれOISの固定受けと固定払いを10億円ずつ契約している。自分にとっての時価評価額は固定受けのプラス10万円と固定払いのマイナス10万円でネットゼロになる。

マーケット全体には3人が行った3本のOIS、想定元本30億円分の取引がある。
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明日は日銀政策決定会合くまね。ワイら庶民、金融政策には興味がなくても住宅ローンがどうなるかは気になるところ。以前 #こぐまざっくり解説 した住宅ローン金利、金融政策との関係を簡単にまとめておくくまね。まずはローン金利に関係ありそうな日銀の金融政策を整理しておきましょうくま。
現行の(ローンに影響する)金融政策は
①マイナス金利
②YCC(イールドカーブコントロール)
のふたつくま。①は金融機関が日銀に預ける当座預金の一部残高について-0.10%のマイナス付利を行うもの。短期金利を低く抑え、国内企業にお金が十分回るようにしている。
②は長期金利(10年国債金利)を0%を中心に上下0.25%のバンド内に抑えこみ、長期ゾーンまで金融緩和の効果を徹底させるもの。これによって現状は10年金利のみが0.25%に抑さえつけられて凹む歪なイールドカーブが形成されているくま。
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前回から1ヶ月くらいあいたね。多くの人にとって身近な問題である住宅ローン。こぐまも詳しいわけじゃないけど、前回は変動金利ローンについてお話したから今回は固定、特にフラット35について考えてみたくまよ。今日の #こぐまざっくり解説 はみんな気になるフラット35、金利は上がるの?くま。
これからフラット35で持ち家購入を考えてる人、今は変動金利でローンを組んでいるけど、金利が低いうちに固定への借り換えを考えている人、みんな気になるフラット35の金利について、どのようにローンが提供されているのか基本を学びながら一緒に考えてみましょうくま。
フラット35は住宅金融支援機構(以下、「機構」)をバックに民間金融機関が提供する長期(21~35年)固定金利の住宅ローン。もともとは住宅金融公庫が財政投融資制度の資金を用いて持ち家取得を推進するために融資してたけど、構造改革を受けて公庫は廃止、独立行政法人化されて今に至るくま。
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KISS(Keep It Simple, Stupid)は米海軍由来の『単純さ』の重要性を説く経験則だけど、リスクパリティにも同じことが言えるってさ。さて、今さら聞けない『リスクパリティ』みんな知ってるくま?今日の #こぐまざっくり解説 はリスクパリティの基本のキですくま。 risk.net/investing/7954…
リスクパリティとは、ポートフォリオにおける各資産のリスクの割合が等しくなるように資産を保有する運用手法、と証券会社の用語集には書いてあるけど今いちピンとこないくまよね。じゃあ、まず伝統的な(イメージしやすい)資産配分から考えてみましょう。各資産の純資産額に着目したアプローチです。
所謂60/40(株60%債券40%)とか、日本株、日本国債、外国株、外国国債に均等配分とか、こういったアセットアロケーションはある時点における各資産の評価額に着目し、それがあらかじめ決められた比率になるように調整(リバランス)を行うわけくま。このルールに従うと何が起こるかわかるくま?
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また英国年金絡みの記事だよ!先週の担保から騒ぎで一部の確定給付年金(DB)はギルトの投げ売りを強いられたが、多くの基金は自分達のファンディングレシオ(資産/年金負債)が改善していることに気付いた。基金は次にどういった行動にでるのかな。今日の #こぐまざっくり解説 risk.net/investing/7954…
前回のツイートで言ったように、年金負債は長期の借金のようなものなので、長期金利が上昇すれば割引率が大きくなって現在価値ベースで減少するくまね。一部のレポートによると英国のDBはファンディングレシオが平均して106%(9月末)と1.0を上回る水準になっているんだってさ。(リンクは前回ツイート)
これは将来の年金負債が現状保有している資産で全てカバーされていることを意味するくまね。ファンディングレシオが100%を超えた年金基金は次にどうしたいか。そう、この利益を確定させたいと思うくまよね。年金バイアウトを通じた基金の清算を狙う。年金基金の運営って企業にとって重荷だからね。
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最近の英国絡み記事面白いね!足元の英金利上昇とGBP下落で英国企業とデリバティブ取引を行う銀行勢は困難に直面している。それは主にXVA(デリバティブ価値調整)に起因するものだ。今日の #こぐまざっくり解説 はこの話題でお届けするくま。はじまりはじまり。 risk.net/derivatives/79…
銀行が直面する損失の大きな部分を占めるのがCVA(Credit Valuation Adjustment:信用価値調整)と呼ばれるもの。CVAは取引相手の与信リスクを定量化し、デリバティブの価値自体を調整するものくま。
デリバティブ取引で時価評価上勝っていても、取引相手がデフォルトすれば勝ち分全てを受け取れず、取りっぱぐれるかもしれない。じゃあ、取りっぱぐれ分の期待値を計算して、その分を評価自体から控除しよう。これがCVAのざっくりしたイメージになる。
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この記事は面白い。英国の年金基金および運用者たちは今回のマージンコールによる市場のメルトダウンを10年以上前に予見していたが何も対策が取られないまま、悪夢が示現したと。システミックリスクの軽減策がシステミックリスクを生んだ。軽めの #こぐまざっくり解説 risk.net/derivatives/79…
2010年以降、DB(確定給付型年金)のヘッジ等で超長期スワップ(固定受け)を用いることの多い運用者たちは将来的に金利上昇した場合の担保拠出で問題が出てくるだろうと繰り返し警鐘を鳴らしていたと。年金基金がスワップを利用してデュレーションを取っているということは積立金不足のケースが多い。
手元キャッシュに限りがあるのだから、金利急上昇時に現金担保拠出が厳しくなるのは目に見えていた。なので基金はバイラテ(CSAに基づいた二者間のデリバティブ取引)で取引相手(銀行)にCSAにおける適格担保に現物債券を許容するよう交渉をしていたわけくま。
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BOE介入によって、一部の年金基金は往復ビンタ食らったと。先日から話題になってるのはイギリスの確定給付型企業年金(DB)なのね。DBの一部はLDIと呼ばれる年金負債の時価変動に焦点をあてた運用を行っており、金利スワップも積極的に利用されてたくまね。 #こぐまざっくり解説 risk.net/investing/7954…
LDIは従来の年金ALMの発展系で、年金負債の持つリスクに資産サイドを合わせながらも、金利スワップ等デリバティブを利用することによって、ベンチマークとする年金債務複製ポートフォリオからの超過収益を狙うようなもの。かなりざっくりだけど。英国やオランダあたりからポピュラーになったらしい。
で、金利スワップは超長期レシーバーなんだけど、これは年金負債のヘッジなのくま。年金は加入者が受給年齢になった時に年金を支払わないといけないから期間の長い負債だよね。超長期金利が上昇すると、それは割引率がきつくなるわけなので負債の現在価値は小さくなる。これは逆もしかりくま。
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前回の #こぐまざっくり解説 に引き続きEBの話をしたいと思います。商品性の説明ができたので今回はメディアで散見される間違った認識や、一般にはあまり知られていない仕組債ビジネスの概要について説明したいと思うます。前回のツリーは引用元をご覧ください、くま。
【Disclaimer】
私こぐまは、金融機関にてデリバティブに関わる業務に従事しています。エクイティデリバティブは管轄外ですが、デリバティブ市場拡大により直接的あるいは間接的に利益を得る立場にいます。本ツイートは特定の金融商品を勧めるものではなく、所属機関と一切関係のない個人的見解です。
【仕組債における手数料】
よく誤解されているポイントですが、これについては金融機関内でもポートフォリオを管理するトレーダーおよび組成担当者の一部しか正しく理解をしていないため、致し方ないと思います。分かりやすくするために手数料を販売手数料と組成手数料の2つに分けて考えましょう。
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今日の #こぐまざっくり解説 では最近話題になっている仕組債、その中でも批判の多いEBについてその商品性を説明したいと思います。この記事が仕組金融商品の正しい理解の一助となることを金融機関に勤める者として願います。珍しく真面目なやつです。(くま少なめ) nikkei.com/article/DGXZQO…
【Disclaimer】
私こぐまは、金融機関にてデリバティブに関わる業務に従事しています。エクイティデリバティブは管轄外ですが、デリバティブ市場拡大により直接的あるいは間接的に利益を得る立場にいます。本ツイートは特定の金融商品を勧めるものではなく、所属機関と一切関係のない個人的見解です。
【EBとは】
EBとはExchangeable Bondの略称で日本語だと他社株転換社債と呼ばれます。現金を払い込んで取得する債券ですが、一定の条件で指定された株式により償還される可能性があるためこう呼ばれます。当該EBの発行体とは異なる会社の株式で償還されるため他社株転換社債と呼ばれるわけです。
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中小企業を中心にノックアウト・オプションを利用してドル買いが行われているという記事くま。今日の #こぐまざっくり解説 では、この背景を説明しながらオプション取引が円安を助長しているのか考えてみます。可能な限り分かりやすくするのでお付き合いくださいくま。 nikkei.com/article/DGXZQO…
金融商品におけるオプションとは、対象のアセットを買ったり(売ったり)することのできる「権利」のことで、この権利自体を売買します。購入する権利をコールオプションと言い、売却する権利のことをプットオプションと言います。
今回の記事ですと、輸入企業が輸入決済のためにドルを調達(買う)したいわけなので、将来の決められた期日(権利行使日と言う)に決められた値段(ストライクと言う)でドルを買うことのできるドル・コールオプションを買うことになります。これに支払うオプション料をプレミアムと呼びます、くま。
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多くの人にとって人生で一番大きなお買い物、住宅。ほとんどの人はローン組むよね。そして固定金利か変動金利か迷う。ここ10年、都心マンション価格の高騰を背景に変動フルローンで買う人も増え、マスコミは金利上昇の危険性を煽る。今日の #こぐまざっくり解説 は身近な住宅ローン金利のお話くま。
住宅ローンも金融商品なのでワイはどちらがお勧めとか言わないけど、まあ参考にしてもらえると嬉しい。グラフは借り物ですが出典は書きますね。さて、金利上昇で変動フルローン勢が破綻の危機!とマスコミは煽るわけなんですが、住宅ローンの変動金利ってどう決まってるかご存知ですかくま。
住宅ローンの変動金利には各銀行(概ね横並び)に基準金利というものがあります。そしてこの基準金利は短期プライムレート(短プラ)という指標金利に概ね1.0%を足したものとして設定されます。
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恒例のRisk記事、Term SOFRへの需要がさらに高まり、現状はARRC(代替参照金利委員会)で禁止されているインターバンク市場でのTerm SOFR参照デリバティブ解禁が望まれると。我が国のTORFはどうなるか考えてみようかなくま。#こぐまざっくり解説 risk.net/derivatives/79…
前決めターム金利であるTerm SOFRの実需はローン取引等を中心に根強く、既に参照するローンが1.2兆㌦に上るらしい。もともとARRCの規制はLIBORからSOFR Compound OISへの移行を促進させる目的やったらしいけど、そっちの残高は22.7兆㌦、移行は順調、規制緩和可能ちゃうかとの意見も。
SOFR OISは幅広な参加者から両サイドの取引が入ってくる中で、Term SOFR参照ローン(おそらく同額程度のスワップ)が1.2兆㌦は結構な割合な気がするくまな。Term SOFRを算出してるんはCMEやけど、彼らはクリアリングにも前向き。なんか早晩ARRCの取引規制は緩和されそうな気もする。
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みんな大好き、もはや懐メロ、PRDCの記事くま。珍しい。別所ニキが狂喜しそうやけど、いしにえの特級呪物PRDCの組成が円安を背景に急増してるんだってさ。まあ前年同期比2倍程度なんだけどね。久しぶりの #こぐまざっくり解説 risk.net/foreign-exchan…
PRDCはPower Reverse Dual Currencyの略で、主に10年超の利率が為替レートにリンクした仕組債の総称くま。多くの場合、利率は:

A% * FX / Strike - B% ≧ 0%

といった数式で表現される。FXが、各フィキシング日における為替レート(例えばドル円)になるくま。
投資家にとっては円安になればその分利率が高くなる。一方で下方は0%にフロアが設定される。発行体は各利払日に債券をパーで期限前償還させる権利(コール権)を有している場合が多く、当初1年は固定利率で市場実勢よりも高いレート設定が多いくま。
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3月末からの急速な円売りにより為替オプションデスクはエキゾチックオプションのヘッジで大変だったぜって記事くま。HFなどプロ投資家勢が利用する為替エキゾは反対サイドで行われるヘッジ取引がしはしばマーケット変動を助長するくま。金曜の #こぐまざっくり解説 risk.net/derivatives/79…
ドル円って通貨ペア、平時は円高に行くとボラティリティが上がって、円安に行くとボラティリティが下がりやすい(リスキーが円コールオーバー)んくまけど、こんだけ急激に円が売られると短期のボラティリティは否応なしに上がるよねと。
くわえて今回は大手銀行の為替オプションデスクが顧客に提供しているエキゾチックオプションのヘッジオペレーションでなおのことボラティリティが急騰することになっちゃったよという記事でした。
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