テクニカルにしてもファンダメンタルズにしても、分析から導き出せるのはシナリオ/パターンでしかないです。
自分も常に上昇、下落、レンジのパターンがそれぞれいくつも導きだされます。つまり当てることが目的じゃない。
数多くのパターンで利益になるようなリスクの取り方を考える手段です。
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最初のうちはどうしても当てることを重視しがちですが大事なのはそこではありません。
上昇、下落、レンジになるパターン。毎回それらを考えるくせをつければ、どう狙っていくにしても利確や損切りの位置はおのずと決まっていきますし、取れるリスクも計算できるようになります。
2/
上と下のどちらかを当てることを考えてしまうと偏ります。
常に両方のパターンを導きだして”可能性を認識した上で選択する”という癖をつければ過度なリスクを取ることは避けられるようになります。
3/3
例えば自分が日々ツイートしているチャートにおいてずっと引かれている上下のレンジ。
このベースが出来たのは5月20日ぐらいです。
オレンジの下落が起きた時点で上下のレンジ感がまずはできます。
そこから上昇と下落、レンジ継続のパターンが想定できるわけですが、全部を狙っていくことは難しい。ですから上昇は外し、青の値動きとその過程で下抜けるパターンについて利益を狙うことを考えます。
2/
つまりこの段階で、このレンジ内に収まる値動きと、そこから下抜けていく値動きになった場合には必ず利益を残す。上に戻ったら負けを認める。
この考えのもとにどういうリスクをとっていくかを考えることになります。
3/
下抜けも狙っていくわけですから、買いはありません。どこで売るかということだけになります。
しかし青も想定しているわけですから、レンジ下段では一定の利確はしていかなければなりません。
4/
このレンジ感の中で売れるタイミングを探す。
下辺では一定の利確ができるようにしておく。
上抜けたら負けを認める。
これが5月20日の時点で決まり、実際に何度か売って一部利確、上がってくればまた売って一部利確を繰り返してきたのは今までのツイートの通りです。
5/
しかし、今回についてはたまたまうまく言っているだけで、当然上抜けして損失で終わることだってあります。
言いたいのは当たった外れたではありません。
オレンジの下落の段階でトレード戦略をしっかり作っているということです。
6/
シナリオができていればここでエントリーすればこれだけの損失になるということも計算できます。
多すぎればロットを抑えることもできる。
どういう分割エントリーをしていくかを考えることもできます。
7/
いつも言うことですが、とにかくしっかりと想定を作った上で自分がどこの値動きを狙うのかをはっきりさせること。
これを意識すればエントリーや利確、損切りは自然と決まっていきますし、過度なリスクを取ることはなくなります。
8/8
このレンジ感と青と赤の値動きを想定していた場合に、今の位置で新規で売れるかと言われればNOです。赤の値動きになればいいが、自分が想定しているひとつである青になった時には含み損を抱えることになる。
自分のシナリオでは売る位置ではないわけですよね。
9/
仮にここから紫の値動きが起きた時、赤矢印の位置で売ることは理にかなっています。
想定している青の値動きになっても赤の値動きになっても利益になる。
下限付近には一定の利確は置く必要がありますし、損切は当然レンジ上限の上になります。
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しかし、相場は都合よく一番上まで来てくれるとは限りません。そうなると想定レンジの中でレジスタンスになりうる位置で部分エントリーをすることを考えます。
上辺あたりにくるまでに少しずつ買いあがる。
これで途中までしか上がらなくても少なからず利益を残すことができる。
11/
当然上抜けてしまうこともあるわけですから、損切は置くことになります。その際にどれだけの損失になるかも計算できます。1回目であまりロットを使うと損失がでかいから抑えようとか、一番下のエントリーはやめようとか、先に考えることができますよね。
12/
そして、1回目のエントリーだけが約定したときにはどれぐらいの利益になる。2回目も約定したらこれだけ。上まで行ってから想定の値動きになればこれだけと、想定利益も計算することができます。
利益側、損失側をすべて把握して問題がなければ後はタイミングを待つだけです。
12/
シナリオを作り、その中で どうエントリーしていくか、どう損失をコントロールし、どう利益を残していくか。
想定されるシナリオの中に、自分が取れるリスクをどう配分していくかです。
そして負けは負けとして認めること。
先に先に考えておくことが大事です。
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