さて今日のオミクロン
オミクロンのACE2への結合力は弱い
medrxiv.org/content/10.110…
昨日ACE2強制発現293T細胞へのオミクロン株感染性はδの2倍、元株の4倍高いとTweetした。
普通に考えれば毒性が強いという判断になる。
ところが、今日の文献が示しているのは、オミクロンはACE2への結合力は若干弱い。
にも関わらず感染性は強いとなると、おそらく膜融合能の効率化
変異として膜融合に関わると言われている部分を3つ持っていることが、ACE2以外の部分での感染性の高さを実現している可能性が高まった。
もちろん他のまだ知られていない感染効率化変異を獲得している可能性も残るんだけど。
さて次。
モデルナのサードデータも出てき始めた。
このデータからするとオミクロンは2回接種後すぐでもおそらく防げない。ただただ、サードをということになるだろうか。
これは無理やり抗体価をあげ、
交差免疫を。という力技なので、結局、安全性の懸念は残り、日本人にとっては欧州データを見ながらだろう。
次はやっぱりソトロビマブしか生き残らないデータ。3報目かな。
ソトロビマブでもIC50が3倍高くなってしまっており、臨床効果に疑問残るところも同じ。
抗体療法はオミクロンには絶望的である。
medrxiv.org/content/10.110…
因みに彼らは中和能がどれだけ落ちるかも試験している。
ワクチンも回復者血漿もマジでオミクロンには効かねぇ!!
で、彼らはなんか計算して、ワクチン効果は発症に37%、重症に78%未満と書いているのだが。
そもそも彼らは、もはや計算できないほど回避した血漿データを除いているので、これより低くなると思っていい。
これは少し分かっていた、絶望的な論文かも知れない。
大学生を対象にしたワクチン接種と無症状検査(誰でも検査)の予防効果を検討している。
ワクチン接種が30%でも、90%の学生に検査すれば、途端に症例は半数になる。
90%ワク90%検査をすれば、症例数は7-9%にまで下げられるmedrxiv.org/content/10.110…
ところが、
新しい変異株が出現し、δの2倍感染速度が速く(倍加時間7日ってこと)、ワクチンの感染防御が70%まで落ちると左の図になる。
そもそもワクチン打って3ヶ月経てばそうなるので、ほぼ左が現状である。
で右図。
δの2倍の感染速度。ワクチンの感染防御能55%の時、90%検査(緑)してもダメ。
皆さんご存知の通り、ο株はδ株の4倍は感染速度早い(倍加時間3日)し、ワクチンの感染防御能は30%未満でしょう。
つまり右図より更に悪くなる。
彼らのモデルでは、それだけが分かる。
しっかし、オミクロンが若者感染主体なので、大学生モデルは本当に予測に使いやすいかもしれんね。
今日東京都で市中感染か?と言いたくなる抗原定量検査すり抜けが案の定見つかったけど、
「オミクロン株をどれだけ長く入れないか」が日本経済が一人勝ちする要(台湾を見よ)なので、
東京都に呼びかけられた人はみんな検査受けて下さい。お願いします。
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