今日のオミクロンメモ
ちょいちょい、オミクロンはACE2への結合力強いよ!と弱いよ!の報告が入り乱れて困惑してるんやけども。
この報告ではACE2結合だけでなく、細胞膜融合能も弱い。だが、細胞間感染は圧倒的である。
TMPRSSを利用せず細胞間感染する
biorxiv.org/content/10.110…
力を強めたのでは?と筆者ら。
じゃ具体的に何よ?不明
これ、オミクロンの合胞体形成能は最弱。
つぎ、ACE2結合量も最弱。
んで、CaLu3への感染力が落ちると。
sACE2で処理するとS1放出は認める。
ほんほん、S1を隠したのね。くらいに流して次
ワクチン(というより新型コロナ)への免疫は殆どS1に対するもの。
との論文
biorxiv.org/content/10.110…
3量体S蛋白、NTD、RBD、膜融合前のS2、後のS2それぞれへの中和抗体価をみると、回復者血漿と不活化ワクチン血漿だけが似ているプロファイルで、RBD, NTDへの抗体価が低い。
このことから、自然感染で免疫対象と生体が認識しているのはS1脱落後のウイルスか?
一方、S2抗体は中和に貢献しない?
mRNAワクチン血漿そのまま、3量体S蛋白に対するモノクロ抗体抜いた、融合前S2に対する抗体抜いた、融合後S2に対する抗体抜いたの図。
S2関連抗体抜いても影響なし。
mRNA血漿のワクチン効果はほぼS1に対する抗体価である。
特にRBD。
この2報でほぼο株の強い免疫回避能はS1を隠したことによるものっぽい雰囲気へ。
ACE2, TMPRSSを介した感染は下がり(その戦略を捨て)、細胞間感染はなんか強めたらしい。
だからGuptaLaboからのあの報告かと繋がった。
biorxiv.org/content/10.110…
Guptaのは前紹介したから飛ばそ。
彼らの実験系ではオミクロンの膜融合能は、武漢株より劇的に弱い。
「オミクロン…奴は四天王の中でも最弱…」
ま、上のmRNAワクチンで誘導される免疫はS1よりで、だからオミクロンに効きにくいという話、じゃ回復者血漿と同じくS2よりの免疫すればいい?という話になるかもしれないが、
結局不活化ワクチンは充分な抗体価をそもそも稼げなかったところがあり。
ふーん。と
ちなみにこれはどうなんだろう。
利益関係はありそうな気がする。
「不活化ワクチンはオミクロンに効くし(RBDサブユニットワクチンである)ZF2001はもっと効くぜ!」と中国より。
図は凄いのだが読む気はしなかった。
抗体価がオミクロンには3倍しか落ちないらしい。やべー
これが本当なら世界はもっと騒いでいる気がするし、中国一人勝ちな気もするのだが。
biorxiv.org/content/10.110…
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