1) 矢来能楽堂(@yaraikanze)でおこなわれた観世九皐会の2月定例会にて念願の、能「白髭」(白鬚)を観ることができました!
去年の京都薪能で観るはずだったのですが、残念ながら、そちらは中止になってしまいました。
自分の酒呑童子伝説の研究にもかかわる演目なので、やっと観られてうれしいです!
2)
「花誘ふ 比良の山風吹きにけり 比良の山風吹きにけり 漕ぎ行く舟の跡見ゆる 鳰の浦わも遙々と 霞みわたりて天つ雁 帰る越路の山までも 眺めにつづく景色かな 眺めにつづく景色かな」
参考文献
・「白髭」, 佐成謙太郎 (1941年)『謡曲大観 第3巻』
・丸岡明 (2008年) 『白髭 : 参考謡本』
3) 能「白髭」(白鬚)には、滋賀県の比良山地の神である白鬚明神(比良明神)が登場します
この演目の元になった「白髭の曲舞」は、観阿弥と世阿弥の申楽(猿楽)を、足利義満(室町幕府第3代将軍)が初めて観たときの演目です。その上演場所の今熊野(新熊野神社の辺り)は、「能楽発祥の地」と呼ばれています
4) 能「白髭」の舞台であり、湖中大鳥居で有名な白鬚神社(滋賀県高島市)と、琵琶湖の実際の様子はこんな感じです。
この空に天女は立ち帰り、この淡海(湖)を龍神は翔けたのでした。
ちなみに『石山寺縁起絵巻』には釣垂岩(つりたれいわ)で釣りをする老翁の姿をした比良明神(白鬚明神)が描かれています
5) 4つの釣垂岩(つりたれいわ)と比良明神(白鬚明神)
wisdommingle.com/?p=21616#jump_…
●白鬚神社(滋賀県高島市鵜川)の釣垂岩(比良山地のふもとの釣垂岩)
●石山寺の釣垂岩(比良明神影向石)
●比叡山延暦寺の小比叡峰の中腹の峰道の釣垂岩
●奥津島神社(滋賀県近江八幡市北津田町)の近辺の釣垂岩(推定地)
6) ぼくはいま、能「白髭」(白鬚)に登場する白鬚明神(比良明神)にもかかわりがある、酒呑童子の伝説の研究をしています。
こうした研究活動への出資はこちらから
stakes.social/arbitrum-one/0…
クリエイターと支援者の双方が継続的な収益を得られる #DevProtocol (@devprtcl_jp) の仕組みを利用しています
Share this Scrolly Tale with your friends.
A Scrolly Tale is a new way to read Twitter threads with a more visually immersive experience.
Discover more beautiful Scrolly Tales like this.