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組み込みソフトウェアエンジニア兼マネージャーとかやっている二児のパパ。 アーキテクチャとかリーディングとかマネジメントとかエンジニアリングとかテストとかの長めの発言が多いです。当然、この発言は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。色んな意見があってもいい。

Dec 25, 2022, 17 tweets

スクラムやってる人達ってかなりの確率でコミットした事守れないし、出来るものもスプリント内で出来る事をやるを理由に大きいものは出来てこない。今までの延長線上でつくれるものかジャストアイディアでできるものには向いているけど、新しい価値を作るのには向いてないと正直思う。

大きい事や新しい価値を作ろうとするとある程度時間をかけて考えないとダメなんだけど、スクラムは基本そういう作業に向いていない。あくまでも現場の生産性向上のメソッドの1つであってそれ以上でも以下でもない。思いついた出来る事がスコープなので中の人達のスコープがドンドン閉じていく。

なので個人的には今までにない新しい価値を作りたい人達はまず一旦スクラムは置いておいた方がいいと思うんだよね。こういう時間をかける所に適用すると出来ない理由や勝手に出来る事だけにスコープがすり替わっていって本来したかった事から外れていくから。

そして閉じたスコープで出来る事だけをやっていくと、結果個別最適化がかかり小さいチーム内で自分の事だけをやる人達の集団になる。これ居心地はいいんだよね。自分の出来る事だけをやってるから。でも結果自分のチームと自分の作業のスコープのみ関心がある作業者になっていく。

そして明確なリーダーもなくチームという抽象的な合意ワードで責任の所在も曖昧になり、日々のタスクしか見えない結果、視座を上げる関心の輪を広げるチャンスも減る。言われたものをただ作りたい人にはいいのかもしれないしけど、長期的成長観点で見るとかなり微妙だなというのが正直な感想。

個人的にはスクラムのような生産性向上だけが目的のプロセスでの開発参加は、”もうそういう視座や関心の輪の成長は不要です”という人がやるのはいいけど、将来どういう道に進むか考えている人にはあんまり勧める事はしない。知識は持ってた方がいいけどね。視座等の成長を考えてるなら避けた方がいい。

世の中しっかり考えないとダメなものもある。餅屋じゃなくても餅屋の仕事をする事にも全く違う概念の人達と直接仕事をする事も大事。責任がある立場にならないと見えない世界もある。スクラムはそういう部分に対して逆ブーストをかけるメソッドなので使う場合は適切な用法で使って欲しいと思う訳です。

こういう事つぶやくと一定確率で特定のロールの人員のスキルレベルの話になるんだけど、こういうロールのメンバーの能力不足で期待結果が伴わない時点でチームで作るというスクラムの本質が現実的には建前で、優秀な人がやらないと上手くいかないと言っているようなものなんだよね。

個人的にはこのPdMやPOがって論調が不思議でチーム全員でプロダクトの事を考えて作るはずのスクラムを進めてる人達がそれ言ったらダメでしょと思うわけです。逆説的にチームの成果の質と生産性は事実上のいないはずのリードする人員の力量で決まりますと言っているようなものなので。

そしてこの手の話を書くと一定確率で”スクラムガイドをちゃんと読んでちゃんとやってないだけ”という人達もでるんだけど、それ考え方でいったらPMBOKみたいな体系のものでも、ウォーターフォールのようなメソッドだってちゃんと読んでちゃんとやったらうまくいくはずなんですよ。

どんな技法も万能ではない。その時の環境、リソースの状況で技法選択も適材適所が大事という話で、なんでもかんでも1つでいける訳じゃない。上手くいかない事を他責にして思考停止せずに長所短所はちゃんとクリアにしていかないと発展も改善もないよねという話なんだけど難しいよね。ホント。

いい歳なので結構な年数スクラムって言ってるのを見たけど、上手く言ってるケースは
・暗黙的スーパーリーダークラスの人員がいる
・リーダーの意図を少ない意思疎通で理解できるメンバーがいる
・ある程度メンバーの過去の成功体験で課題がクリアできる類似性があるプロダクトである
というのはある。

逆にこの3つを満たしていない時大抵の場合スクラムをやっているチームは逆スパイラルに入る。要はナレッジワーカーの能力で簡易なルールの隙間を埋めているのがスクラムの実態であり、そこがない場合結局チームとしては方向性も生産性も大きく振れて最終的には成果を出す為に小さくまとまろうとする。

元々高い生産性を出すポテンシャルを持つメンバーを適材適所に配置して生産性をブーストするのがスクラムであって、誰でもブーストされるわけではない。そこはちゃんと理解していないでうまくいった話だけ聞いて真似しても上手くいかない言う話。他の技法と同じで成功の下には大量の失敗が埋まってる。

個人的にはスクラムを推す人って元々ポテンシャルが高かったのに適合する技法に巡り合えてなかったがスクラムという技法にマッチして高い生産性を出した成功体験に引っ張られているだけだと思う。自分も思う。上手く言ってるスクラム回してるときは楽しいしチームの一体感も凄かったので。

となるとその喜びを周りの伝えたくて”推し”になっていく。その結果周りに成功体験の輸出がしたくなるし、上手くいってないって話を聞くと”それはやり方の問題”と言いたくなる。それも分かる。だって自分は上手くっているし、上手くいった成功体験もあるんだもの。

でも実際銀の弾丸なんてものはないので、上手くいかなかった事例を相手の問題にして思考停止はしてはダメだと思う訳です。道具として好きなのはいいけど、好きが高まりすぎてファンになってはいけない。道具は道具。良い点悪い点はきちんと把握して常に恋は盲目にならないようにしないとね。ホント。

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