SVR将軍-ロシア人観察ネタ&翻訳ネタ Profile picture
プーチン政権のリーク情報(連載小説)を投稿する【SVR将軍】のテキトー翻訳。なおSVR将軍の真偽は不明。 2/24まではセクシーロシアっ娘達🔞を観察するアカウントだったのに🥺 プーチン許さんぞ😡 ウクライナに栄光を

Feb 21, 2023, 27 tweets

もうすぐ2月24日。
1年を前にしてこのロシアの侵略戦争への私見のまとめ。(長い)

まず最初に「この戦争は回避できたのか?」と言う問い。

答えは、不可避、いかなる外交努力(現実的な)でも相当な過去から対策をしていないと回避不可能な歴史だったと考えます。

ちょうど1年前の今頃、バイデン大統領はロシア軍の侵攻確実と発表し、マクロン仏大統領がクレムリンに駆けつけてどうにか侵攻を回避しようと奔走していました。
ロシアではラブロフはNATO東進、ネオナチうんぬんと吠えて、ペスコフは「侵攻なんてしない、アメリカの嘘」と嘯いていました。

この戦争の根本はプーチンはじめロシア首脳部が若き日よりソ連最大の敵アメリカ・イギリスのアングロサクソン国家に対する強烈な反抗心を教育された、ソ連の諜報員・軍人である点です。

彼らの行動様式のほぼ全ては「反米」。
政治家として国民を豊かにしたいとかは無い、ただただアメリカに一泡吹かせたい、ロシアはアメリカに代わる超大国にならないといけない、その為に国を強くしたい。だから政治家になった。歪んだ政治信念です。

プーチンは就任以来、世界の資源高を背景に、欧州の市場と強権を使いソ連崩壊でぼろぼろだった国を建て直す事に成功します。
そして近年、急成長した中国とも領土問題を解消し、反米仲間として盟友関係になりつつありました。

ここで、開戦の前年2021に起きた一大事件があります。夏のアメリカのアフガン撤収の失敗です。超大国アメリカが長年関わり続けたアフガニスタンを一瞬にしてタリバン政権に奪われるいう前代未聞な外交的失敗がありました。
アメリカの威厳が低下します。

そして来る2022年は偉大な祖国、ソ連誕生100周年という節目。
おまけに反米の盟友、中国は北京五輪で国威発揚しますます勢いづくそんな2022年です。
ここで偉大なロシアを世界に見せつけたい。そんな事を考えてたんでしょう。

そこで目をつけたのが心の祖国ソ連復活には無くてならないスラブ民族の聖地キエフ擁するウクライナ。

ウクライナはもちろん、世界各地に潜ませている諜報からはこんな報告があった事でしょう。

「ウクライナ国民はコメディアンの大統領を支持していない(実際に支持率20%だった)」
「ウクライナ各地の裏工作の準備完了」

軍も良い報告をします。
「2014年の戦訓からウクライナ軍は雑魚」
「我が軍は最強」「2008年のグルジア戦のように数日で占領してみせましょう」

侵攻が現実的になった12月以降に入ってくる諜報も
「米英はすでにウクライナ亡命政権の支援を考えている」
「EUの中核、ドイツはすでにウクライナを見捨てる気でいる。フランスはマクロンが一人で盛り上がってる」

全てがロシアに有利な情報。

そして導き出されるプーチンの結論
「大軍で脅せば3日で首都制圧は確実」
勝率100%、乗るしかないこのビッグウェーブに。ここで、やらないと損です。
誰しも軍事的にはロシアの楽勝だと思っていました。

しかし理由がなければただの侵略です。
適当な大義を掲げます。
NATOの東進が、ネオナチが。
これらを騒ぐことで「一応頑張って交渉しようとした」と言うアリバイ作りもしました。

戦争が起こってから起きた事例を見ると、これらの事柄はプーチンにとってどうでもよかった事だと言う事は明らかです。

開戦直後の成り行きを見るとロシアの諜報はある程度正確だったと考えられます。

・首都陥落を予想し大統領を避難させる米英の計画
・南部での寝返り
・ドイツのあからさまな見捨てる態度

画像:
開戦直後のドイツ高官の「数時間後に代わるゼレンスキー政権を支援して何の意味がある?」発言

大統領が逃げて混乱するウクライナ軍をちょいと撃破して、親露派を担ぎ上げウクライナに傀儡を誕生させ、騒ぐ民衆デモを制圧するくらいの作戦。やはりどう考えてもやらないと損です。

戦争と呼ぶにはあまりに大袈裟なので特別軍事作戦と名付けて、五輪期間の中国に配慮しパラリンピックまでに終わる見事な短期作戦。
この作戦は世界の国々にとって「躍進する中露の世界・強い露軍」「落ちぶれるアメリカの世界 不様な米軍」と対極的に映ります。

この勝ち確簡単な作戦の暁にはモルドバまでロシア世界が広がり、飛地の未承認国家トランスニストリアまで到達するというメリットもあります。
メリットばかりのお得すぎる計画です。

簡単な作戦を終えたプーチンはソ連誕生100周年の節目に、プーチンはこう世界に堂々宣言します。

「アメリカの時代は終わった」

単にこれを言いたかっただけ。

ほんとそれだけが侵略理由。

プーチンの夢と野望、その被害者ウクライナが戦争の全てです。

プーチン最大の誤算は、ウクライナ国民がロシアの支配を望まず自由を求めて立ち向かった事、最高責任者のゼレンスキー大統領も国民を見捨てずに国を団結させる、と言う1番大事な点を除いて。
ゼレンスキー大統領が逃げていたら、今の世界の有り様が全く違う事になっていたと思います。

短期作戦の続きはこんな予定でしょう。
アフガン、ウクライナと続けて外交敗北したアメリカの威厳はガタガタになり、西側が結成した強力な対露制裁も資源の揺さぶりでそのうち解除される。(ドイツがどうせ折れるし、中国と一層仲良くしたら良い。)

この一連の流れでドイツなど欧州とアングロサクソン米英の仲に亀裂が入ることが大いに期待でき、ロシアは西側諸国の分離工作へとさらに諜報作戦を展開。
中国も便乗し、経済を武器に米国と欧米を引き剥がす作戦を展開するでしょう。

日本でも米軍への不信感が増し、中国と融和を目指し尖閣問題で譲歩を目指す勢力が台頭しかねなかったと思います。
大勢力になるとは思いませんが。

戦争の経過は語るまでも無いですが、現状、戦略的にロシアの一方的な負け。
戦術的に小都市で優位に立ってはいますが、ロシアが被ったあらゆる負債に比べたら鼻くそレベルの話です。全く釣り合いません。

プーチンもこの調子では一応の目標であるドンバス制圧は無理なのは理解しているでしょう。

戦争を継続する理由は、絶対失敗しない大統領として20年ロシアに君臨してきたので、引くに引けない、引いたら終わる事を理解し、ロシア国民の事などお構いなしで突き進む以外無いからです。
絶対に失敗は認めません。
それがプーチンです。

すでに戦略的に敗北したいるロシア。
戦術的に残ってる勝ち筋が、西側の武器供与をどうにかして止めると言う事。
その為にこれからも西側民主主義の弱点をついたあらゆる工作活動を展開していくでしょう。
プーチンは元々がソ連スパイです。
多分、直接的な戦闘より工作活動が大好きです。

現に日本においても親露派に堕ちた、自称平和主義者の護憲論者や反米極まった右・左翼、民衆から相手にされてない陰謀論者、逆張り厨二病患者などが、ロシアの手先となり日々プロパガンダを流しています。
これらは正義気取りしてますがただのバカです。

と言うわけで、長々書きましたがウクライナ支援はヨーロッパのみならず、中国問題を抱える東アジアにおいても重要です。
自由と平和を目指す民主主義国家群の結束の強さを、覇権主義に走る中国に見せつける機会でもあります。
デビィ夫人の発言がウクライナ支援理由の根幹です。

最後にウクライナ支援への理解、継続のお願いで終わります。

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