おると🦴整形外科医📚 「家族の身体を守る医学的ライフハック」発売中 Profile picture
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Aug 5, 2023, 14 tweets

僕は普段救急車を受け入れ治療をする側として働いていますが、先日妻に救急車を「呼ぶ側」となりました

双方の立場を経験した上で「これはやっておいた方が良い(良かった)」ということをまとめておきます

「健康だから大丈夫」と思ってる方、僕も思ってました

できれば多くの人に読んで欲しいです

僕がある日勤務をしていると、妻から「頭が痛い」という連絡が来ました

医師でもある妻は元々偏頭痛持ちであり、とりあえず内服して経過を見ていると、僕の帰宅時には頭痛は軽くなっていました

年齢的にも「そろそろ定期検診いこうね」なんて話してたところでした

帰宅後しばらくして「救急に行きたい」と言われ、夜間当番病院に僕が連絡などをしましたが、数分後「ゴメン救急車...」と言い残し、妻が大きないびきをかきはじめました

僕は一瞬で血の気が引きました

これは寝落ちしてしまったわけではなく、医学的に極めて危険なサインだと知っていたためです

大声で呼びかけ、痛み刺激を加えるも全く反応なし

意識障害の中で1番状態が悪い分類となります

即119にかけ、オペレーターの質問に救急である旨とまず住所を答えました

住所を先に聞いてくる理由は、救急車が1秒でも早く現場に駆けつけるためです

コロナの波の間でしたが救急車は当エリアに不在で、電話から現着まで20分以上かかるとのことでした

医療的にできることは僕には何もありませんでしたが、やるべきことはあったため僕は即行動に移しました

まず、パニックになると時系列がわからなくなったり、情報の伝え忘れに繋がる恐れがあるとと考え、

頭痛のLINEをもらった時間
その後飲んだ鎮痛薬と時間
頭痛が増悪した時間
意識障害が起きた時間
既往歴
内服歴
手術歴
......
などなど紙に書き殴りました

これは救急隊が来た時に超役に立ちました

次に荷物の準備です

自分の持ち物としては
お金、自分のスマホ、鍵など

妻の物は
保険証、妻のスマホ

もし帰宅するときのため...と妻の靴も持って行きましたが、この状況で当日帰れる患者はまずいないのは、冷静に考えればわかることでした

これは後で振り返ると完全にパニックだったと思います

実はこの時、子どもと妻は産後退院してまだ数日

外出に連れて行ける週数でもなく、当然お出かけセットなども用意してありませんでした

おむつやお尻拭きは持ちましたが、「飲んだばかりだからいいか...」とミルクを持っていきませんでした

新米パパの判断ミス、後に救急外来でギャン泣きし始めます

荷物をまとめ終わり、次に動線の確保をしました

スムーズに搬送できる様に、

猫脱走防止ゲート撤廃
ダイニングテーブルなどの排除
妻が倒れているソファの向き変更
猫の軟禁

などを行いました

小さなことですが、救急隊が来てからやると時間のロスなので、咄嗟のナイスアイデアだったと思います

その後しばらくして救急隊が到着し、情報をしっかり伝え、サイレンを鳴らしつつ「ゆっくり」搬送となりました

この「ゆっくり」はくも膜下出血を疑った場合、振動などでの再出血を防ぐために超大切です

もしサイレンを鳴らしながらゆっくり走る救急車を見つけても絶対に煽らないで

命がかかってます

こうして妻は緊急搬送され翌日オペとなりました

非常に状態が悪く、死を覚悟していたですが、奇跡的にも退院までこぎつけることができたのは、担当してくれた医療従事者の方々のおかげです

僕も原点に立ち返り、さらに医療に身を捧げたいと思います

皆様の緊急時にこのツイが役に立てば幸いです

冷静そうに対応した様に見えると思いますが、全くそんなことはありません

予断を許さない状況でも僕の患者が待っているので緊オペ翌日から働いていましたが、正直精神的にも肉体的にもキツかったです

街で救急車のサイレンを聞くとしばらくフラッシュバックして動悸してたし😇

今回の経験は僕の中で医療に対する価値観が変わるレベルでした

医療は素晴らしいと再認識したし、僕も患者やフォロワーに今まで以上に全力で医療を提供していきます

これからも医療啓発やニセ医療注意喚起を頑張りますので、よければフォローいただけますと幸いです

一緒に健康に気をつけよう🦾😃

ちょっと返事が追いつかなくなってきたので、ここらへんで打ち切らせていただきますが、コメントは全て目を通させていただいております

本当にありがとうございます

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