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『Believe』初演時からこだわっていた演出の一つは、「棒」です。この棒はひとまず何も意味しない抽象的な棒に過ぎませんが、俳優たちはほぼ出演時間の全てを、棒を片手に持って演技をします。
(続く)
俳優がそれを腰や背から「抜く」。すると刀になります。
俳優が観客の心の空間に出現させたものだけが、舞台上に存在する。僕はそんな芝居にしたかった。
俳優が抜かなくても存在する実物の刀を使うのも良いですが。しかし思い切って、演じた時のみ全てが存在し得る芝居にしたかったのです
突き詰めれば「棒」すらなしで全てを表現すべきとも言えますが。
時に役者が観客とともに視線を定める、「ピント」の拠り所として、黒い空間と同じ黒い色の「棒」を使うことにしました。(これで少し俳優の体力も楽になりますし)
このようにして、俳優が出現させたものを見る時間をすごした観客たちが、最後に見る景色に、絶対に「目」では見えない何かを見る時間が来る。
まーペダルでもずっと同じことをしてるんですけれども。
「俳優が出現させた時のみ、そこに自転車はある」です。
ところでこの「棒」は、武術の稽古用のもので、樹脂の棒を柔軟なラバーが覆っており、もし折れても、絶対に折れた先がどこかに飛んでいかないようになっています。
観客席に折れた先が飛んでいくトラブルを回避し、安全に演じるためにとても良い棒です。
腹筋善之介が、ある武術の先生にアドバイスを受けて見つけてきた棒なのです。
稽古場では僕も随分振らせていただきました。
途中何言うてるかわからん文章もありましたね、すみませんいつも…
『Believe』の原型となった芝居『信長華舞台』では、巨大安土城ロボだけでなく、バトル墨俣城も出てきて、ロボvsロボの闘いとかもあったんです。
しかし全体として台本を上手に書くことができず、皆を困らせました…
本当は。
困らせました…、と言う言葉で片付けられないわだかまりが僕にはずっとありました。
今それがほどけそうな気がしています。
心細い日々が続きますが。しっかり自分を見てゆきます。
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