しかし実際は、PCR検査は特異度が非常に高く、感度も高い検査です。
それはなぜか、原理から説明してみることにします。
pcr-nsg.jp/docs
kantei.go.jp/jp/singi/kenko…
medrxiv.org/content/10.110…
jksb.com.cn/html/2020/trea…
PCRの原理は、特定のDNAに反応するプライマーで、調べたいDNAだけを繰り返し複製し、数百万倍や数億倍に増幅させて検出する技術でした。原理的にも、ごくわずかなDNAを莫大に増やして検査する手法なので、基本的には感度も高い検査手法です。
jamanetwork.com/journals/jama/…
pubs.rsna.org/doi/10.1148/ra…
pubs.rsna.org/doi/full/10.11…
こちらの論文でも、based on positive RT-PCR resultsという文言があり、1014名中601名がPCR陽性でそのうち580人がCT陽性だったため、感度は97%だと言っています。ただし60%-93%は初期にPCR陰性でもCT陽性だったとも言っており、見逃しを減らすためにはCTも使えます。
仮に5月のNZの陽性者が全例偽陽性であったとしても特異度99.97%、1回だけ検査したとしても感度70%はあると見てもよいでしょう。実際には全例偽陽性ではなく、複数回検査するでしょうから更に高い値となるでしょう。
日本では疑似症数も不明で市中感染率の推測も難しいですが、まずは4月の東京の抗体検査の0.6%を使うことにします。
keisan.casio.jp/exec/user/1347…
note.stopcovid19.jp/n/n39ce45e14481
陽性的中率は93.4%、陰性的中率は99.8%となります。偽陽性は陽性者の7%にまで下がります。検査陽性率は0.42%、偽陽性率は0.03%となります。
偽陰性者が動き回って感染拡大させるから検査するべきではないという言説もあります。しかしそれは、検査せずに有症者の10割が動き回って感染拡大する場合と比べるべきです。感度分の7割を発見し隔離したほうが、感染拡大は抑えられます。
niid.go.jp/niid/ja/diseas…
togetter.com/li/1532701
・死んだウイルスで偽陽性?
・全員検査で感染拡大?
・日本にはCTがあるから効率良く陽性者が見つかっている?
・スクリーニングにPCRは使えない?