Thread by @ARK_kandu

―― 吉住(新宿区長)が強調したのは「ホストクラブが検査や衛生面で協力的なのを知っている。大事なのは区民の健康を守ること。協力してほしい」(石戸諭「名指しされた人々の声を聞け」省略あり)

石戸諭さん @satoruishido の記事目当てで買った，ニューズウィーク日本版2020年８月４日号。《続

承前》感染症には３段階あると言われる。感染自体の拡がり(第１段階)・感染の恐怖の拡がり(第２段階)・感染への恐怖のあまり特定の人を排斥すること(第３段階，社会的感染症)。

「夜の街」という言葉で名指された新宿歌舞伎町は，まさに社会的感染症により排斥の対象となった街だ。《続

承前》手塚マキ「経営者はビジネスを第一に考える。感染者は出ないほうがいいに決まっている。行政への不信感を拭えれば，一致点は築ける」

吉住健一・新宿区長と，高橋郁美・新宿区保健所長，ホストクラブ・バー経営「Smappa! Group」手塚マキ会長は，「夜の街」の社会的排斥と闘った。《続

承前》「自分が感染することより，お客様に広げてしまうことが怖い。店の信頼に関わりますから」(ホストクラブ「APiTS」店長，蓮)

感染予防に万全を期し，顧客への連絡態勢も整えたホストクラブ。だが，マスメディアは，彼らの努力をよそに「ホストたちにより感染拡大」と書き立てた。《続

承前》「(若者が感染拡大の原因とされたことについて)僕らも反省しなければいけない」(押谷仁・厚労省クラスター対策班，東北大教授)
「寮生活の，駆け出しのホストに感染が広がっている，東京でもロンドンのような，低所得者層への感染拡大の兆候が見られる」(西浦博・同班・北大教授)《続

承前》「ふらっと１人で入れる店は，私にとって居場所。お店があるから私は１人じゃないって思える」(新宿２丁目・バー「香まり」一ノ瀬文香)

誰かに感染拡大の責任を負わせ糾弾する社会を選ぶのか，専門知と現場の知と共に，ウイルスと闘う社会を選ぶのか。《続

承前・了》感染拡大の責任を誰かに負わせる言説ばかりがはびこる中，「夜の街」にあって共に知恵を持ち寄る人々を，渾身の取材で明かした石戸諭さん @satoruishido の記事。多くの人に読んでほしい。

石戸諭「名指しされた人々の声を聞け」 - ニューズウィーク日本版
newsweekjapan.jp/magazine/28585…