Thread by @akareyto

病院の様子を少し書いておこう。
今回は子供の検査で一泊の入院に付き添った。3日か4日前にコロナ検査を受けて、そのまま当日まで自己隔離。検査場や病院までの往復には公共交通機関の使用は不可。入院先のUCLHはその数日前に「近くコロナ患者のみの対応となる可能性」が報道されていた。

また直前に「UCLHは子供のエリア（病棟か外来かは明記されず）がコロナ病棟になっている」というBBCの報道を見て私がちょっとパニックに。かかっている科の秘書と事前に連絡を取っていて、病棟が離れていることは知らされていたのだけど。

加えてロンドン内の他の病院では入り口付近でコロナ陰謀論者のデモが行われていると知り、行きたくない気持ちに拍車がかるも（あまり）表には出さずに受けるべき検査を受け、するべき自己隔離をして臨んだ（つもり）。

幸いUCLHにはデモの人々はおらず、通常と違うのは入り口にマスクと消毒ジェルの使用を促すスタッフがいることくらい。マスクは持参していなければ無料でもらえるようだった。また館内は一方通行となるよう地面に矢印が書かれていた（これはあまり守られていない）。

本来は小児の患者と、年長の10代の患者とではフロアが分かれているのが、「この状況で（とナース）」一つにまとめられていた。病棟では通常通りの業務が行われていて、マスク使用以外は特段変わったところはない。スタッフも定期的に検査を受けているそう。

唯一ドキッとしたのは、売店に行くために下りエレベーターに乗っていて、途中階で乗り込んできたナースの疲れた様子。クリティカルケアユニットの階だった。

対照的に上りのエレベーターでは出勤前らしいドクター二人がずっと談笑していた。UCLHは外来と入院病棟では使うエレベーターが分かれているので、このエレベーターに乗っているのは検査で陰性だった人のみ（のはず）。それでもやはり少し不安な気持ちになる。

でも中で働く人にとっては、それが日常なんだよね。コロナと隣り合わせの状況で、通常の業務を行い続ける。患者とその家族は不安なら予約を先に延ばすこともできるけれど、スタッフはそういうわけにはいかない。

元よりロンドンで一番忙しい病院、必要な検査の予約もなかなか取れないのに、理由なくキャンセルはしない方がいいと思った。病院側は可能な限り通常のケアを提供し続ける努力をしてくれているので、患者とその家族も多少の不便は受け入れるべきですよね。

（でもサンドイッチは不味かった。たぶん通常の業者とは別のところが納品しているのではないか、そうであってほしいと思う）

念のために書いておくと、このサンドイッチは売店で買ったもの。患者に無料で提供される食事が不味かったとしても（悲しいけど）、文句は言いませんよ。3ポンド以上出して不味かったので、文句たらたらなのである。