eyeの話。DOIで初披露した時は、エレメンツの構成が違ってた。当時はレベルステップが2つあって、一部の振付師の間で「2つのステップを続ける」振付けが流行ってた。多分凄く疲れるし、下手すると間延びしちゃうんだけど、私はそのブームが新鮮で好きだった。
だからDOIでeyeを観た時「おお！賢二先生もやった！」って嬉しかったな。むしろ髙橋がやらずに誰がやる！とか思ってたからw その後、誰かに何か言われたのか、ご本人がやり辛かったのか…ステップの間にスピンが入ってオーソドックスな構成に落ち着いたんですけど。初期版も映像に残って良かった！
あのDOIのeyeは今観ても凄い。ニコライと決別して以来、恐らく初めて顔を合わせたショー。ニコライは「ダイスケは俺がいないと何も決められない」と吹聴してた。…意地だったよね。自分はニコライと別れてもやっていけるんだ！と見せなければ…って。凄い気迫だった。
全日本の道化師に近いかも知れない。自分の感情が優先された演技。だからご本人からは、あまり語られ無い。どんなに素晴らしくても。…ニコライと別れて「自分でやらなきゃ！」と気持ちを追い込んでた矢先に大怪我を負った。その時「これで休めると思った」と。そのくらい疲弊してた。
五輪を前に、再起を危ぶまれる程の怪我だったけれど…そういう精神状態だった事は、逆に受傷のショックを和らげたのかもしれない。その後、厳しいリハビリを経て大輔くんは復帰し…eyeを五輪で滑る事が出来た。
バンクーバー五輪男子SP 髙橋大輔 eye〈音楽 coba 振付け 宮本賢二〉作曲者、振付師、コーチ、トレーナー、楽曲編集、全て日本人のチームで、アジア人男子初の五輪メダルを獲得したプログラム。 instagram.com/tv/CQ8aHp5IbxZ…
ちなみにFSの「道」はイタリア人パスカーレ・カメレンゴ振付けでイタリア名画の曲。それをイタリア・トリノのワールドで滑り、アジア人男子初優勝を飾った。この曲は恩師である長光先生の好きな曲で、先生が彼に滑って欲しいと望んでた曲だった。 instagram.com/tv/CJn04Jgg5jS…
最初からトリノワールドを見込んで選曲した訳では無く、怪我で1シーズン欠場した為に、eyeも道も披露が1シーズンずれた事による偶然だった。でも、歌子先生の好きな曲を五輪用に選び、それが銅メダル受賞プログラムになるのは、とても大輔くんらしい。
• • •
Missing some Tweet in this thread? You can try to
force a refresh
