Thread by @PKAnzug

コロナの「○○が特効薬」も「コロナなんて存在しない」も、それ以外の「○○で癌が治る」も「癌は放置でいい」もそうなんだけど、どれも「事実として提示しているものが圧倒的に優しい」んですよね。「全く心配しなくていいんですよ。怖い手術とかもしなくていいんですよ」というアメをブラ下げてる。

「ワクチンで死ぬ」とか「抗癌剤は毒」みたいのは分かりやすいアメをブラ下げてはいないけど、漠然と「○○は嫌だ」と思ってる人の背中を専門家っぽい人が「そう、○○は害悪なのです！」って押す恰好なんで、これもある種の人たちにとっては非常に好ましい情報で、やはりアメなんです。

医療デマへの対抗策として、「デマやデマ発信者を攻撃せず、正しい情報を優しい言葉で発信するのがいいのでは」という意見があって、もちろん優しい言葉で届くところに届ける、一般の好感度を上げる、というのは大変重要なんですが、正確な情報に限る以上、デマほど「優しい」内容にならんのですよね。

もちろん、医療デマに言及して批判することで、デマ屋の知名度を逆に上げてしまうとか、攻撃的すぎて引かれるとか、そういう副作用もあるし、嘘に頼りきりだった人を絶望させてただ放り出すわけにもいかないので、批判だけではいけない。優しい情報発信と嘘潰しは医療デマ対策の両輪だと思うのです。

とまぁそういう小難しいことを考えつつも、恐らく100点満点の究極解などは存在しない問題なので、「今が70点くらいなら75点くらい取りたいなぁ」などと考えつつ、とりあえず目に付いたインチキ臭い話の首をもいだり、思いついたように情報提供したり、ということをやってきてるわけです。そんだけ。