高Roの株は増殖過程でのコピーが雑で自滅する説だけれども、低Roの株も雑、そして雑さによって高々32K塩基=64Kバイトの空間を探査しまくって当たったのがたまたま広まるわけで、感染の波の向こうに平和が待っていることを保証しない。
無症状感染という技は広く共有されて、引き続き危ない症状を掘り当てる株が次々に。
というわけで、無症状感染という「幸運」を引き当てたコロナ相手には攻めのPCRと隔離で当たるしかない。それ以外の戦略はテキの「幸運」を温存する点でこちらの犠牲は運任せに。
無症状感染力というコア能力の部分には強い選択圧がかかっていて、その後の症状には特に選択圧がかかっていない=中立なところが、舐めていてはいけないところ。
根絶やしにしないと長期的にはこちらが危ない。
長期的には穏健化してくれるかもしれないが、それを観察できるのは今攻めのPCRと隔離で臨んでいる文明圏の人たちの子孫だけかも。
とりあえず中国の政権はそう考えて事に当たっているわけで。それすらコケて、22世紀の文明はNZと台湾からのリブートという未来もありうる。
せっかく島国なのになにやってるんだか、本邦。
本邦が長らくお手本として崇拝してきた英米は、残念ながらコロナに関してはさっぱりお手本とは言えない。残念ながら。
と、代々英米フェチの気のある私にすら見える。
まあ都市文明が崩壊して「暗黒時代」と言われるような状態になってもいいというなら別に気にしなくてもいいんだけれど。
青銅器文明の都市は書紀という官僚が水利、区画整理、種蒔き、手入れ、収穫、計量、保管、配給、という食料生産と流通のすべてを手配する中央指令経済のセンターで、青銅器の生産についても原材料の銅と錫が両方手近にある文明圏は無かったので遠隔貿易で揃えざるを得なくて一層中央指令的。
文字の当初の目的はそうした品目の管理のためだった。広域で天候不順が続いて飢饉になると（前2200年、前1200年頃)、都市部には疫病も蔓延したはずだが、書紀がある程度職務執行不能になると中央指令経済が回らなくなって、エジプト古王国、アッカド、ヒッタイト、クレタ、ミケーネなどが暗黒時代化。
現代文明では農業人口も工業人口も減ってその分が書記人口になっているわけで、エライ人の強気の背後にはエライ人目線にも直接映る書紀が無限に置換え可能に見えるということがあるのだろう。医療や流通人口や子供が短期に置換え可能で無いことはどうも体感できていなさそう。
子供会はもっとしっかり献金しないと声が届かない。
前1200年のカタストロフィーへの寄与について、メソポタミアでは灌漑農業による塩害が深刻化していたという説も有力です。
https://twitter.com/KNZ48/status/1435364088251498502?s=19
現代文明では青銅器時代とは違うところに持続可能性のボトルネックがあるわけなのだけれども、立場が人を作るということが成立しているとすると、現代の行政や会社組織の管理職階層はそうしたボトルネックには盲目であるはず。
現代先進諸国におけるブルシットジョブス増殖現象の背後には「書記」人口比率の爆発という現実があるのだろうというような話をしているつもり。
日本の大学改革というのは大学の先生をすべて書記化する意図の改革と理解すると100%筋が通る。
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