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15 Jan, 5 tweets, 1 min read
たとえばこの2018年作成の資料を読んだ時点で、2021年になって、今後はタンク内の水のうち7割はALPS処理水とは呼ばないことにしますと言われると、予想できるだろうか。それは「勉強」によって納得できる事態だろうか。

meti.go.jp/earthquake/nuc…
普通の読解なら、この2018年資料を読めば、タンク内の水はほぼ全量がALPSによる処理が済んでいて、その性能を十分発揮したと言える程度にはトリチウム以外の核種は除去されていると、読み取るのが普通ではないか。
その3年後になって、この水の7割は今後はALPS処理水とは呼びませんと言われて、その認識でこの2018年資料を読み直して、「だまされた」という感想を持たずに済ますのは、私にはそうとう難しいことであるが。
しかし反省する点はある。2021年の事態を正直に認めた時点で、「だまされた」とか言って怒るのは、正直な情報公開に対して仁義に欠ける。2018年時点でだまされた自分の不明を恥じるほうが先。
そのうえで、なめたことをされたら怒るのも当然。

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15 Jan
しかしこういう場合は、同じ語の「定義の変更」を行うのではなく、新しい語を作ったうえで、その語の明解な定義を示すのがほんすじではないだろうか。たとえば「ALPS完全処理水」とか。
それをあえて、「ALPS処理水」という同じ語を使い続けることの意図は那辺にあるのだろうか。とくに注釈など加えなければ、今後は時間がたてばたつほどに、2021年4月以前においても「ALPS処理水」という概念は同年以降と同じものであるとの誤解が深まっていくと予想されるが、それが狙いなのだろうか。
「汚染水ではなくて処理水だ」「汚染水という語を使うのは福島への風評被害を生む行為だ」とは、2021年4月の「ALPS処理水」の定義変更以前からよく主張されてきたことではなかったか。
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15 Jan
これは「定義の変更」と称すべき事なのかな。2018年辺りの公聴会で、タンクの内容にトリチウム以外の放射性物質が基準以上に残っている事が露見して、大騒動になった記憶があるが。

東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の定義を変更しました (METI/経済産業省) meti.go.jp/press/2021/04/…
「今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。」と言うのであれば、これまで「ALPS処理水」と言われていたものは、トリチウム以外の各種について、環境放出の際の規制基準を必ずしも満たしていない水だったことになる。
これまで海洋放出にかんする公聴会など繰り返し行われ、「ALPS処理水」の海洋放出にかんして社会に諮られてきたと理解しているのだが、その際に持ち出された「ALPS処理水」が「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を必ずしも満たしていない」旨が明解に示されていただろうか。
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14 Jan
「令和3年6月 廃炉・汚染水・処理水対策チーム事務局」による「ASLP処理水の処分に係る基本方針について」と題された資料をみている。表題の誤字のおかげで、このとおりにGoogle検索すると一番にヒットする。env.go.jp/water/shorisui…
この資料の4枚目をみると、いまタンク内に貯蔵された水125万トンのうち7割には「トリチウム以外の各種が規制基準以上に残存」とある。よって定義上、タンク内の水のうち「ALPS処理水」と呼べるのは3割だけということになる。政府系の資料できちっと認めていることに、意外とは思いつつ好感をもった。
じゃああのタンク内の水はALPS通した水とは違うのかという疑問はあるし、フィルターをけちって不完全処理になっているんだという事情も聞いたことがある。
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14 Jan
等温拡散増幅法の機器が古典的なRT-PCRと同等の精度を持つかのように語られているようだが、危ういのではないか。それはまあ抗原定性よりは感度は良いが、2020年9月のコクランで感度73.0%とされていて、抗原定量(ルミパルスなど)とはどっこい程度かもしれない。
抗原定量検査ルミパルスについては、RT-PCRを基準にしての偽陰性は発症日から検体採取日までの期間が長い場合が多いという報告もあるが、等温拡散増幅法についてはそのような報告が見当たらない。ご存じのかたご教示ください。
なにさま、等温拡散増幅法がPCRをうたう事には眉唾感がある。
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10 Jan
コロナ禍は、シンゴジラで言えば、尻尾の先の人型のやつがゾロゾロ分離して活動し始めたあたりでしょうね。もうシンゴジラにかこつけて政府与党を礼賛できる時期は過ぎましたよ。
その前段階の、ゴジラを攻撃する薬を短期間で開発し大量生産するという段階も、現実の日本政府や与党には無理だったでしょ。シンゴジラの世界なら、今頃はPCR機器や試薬が大量生産されて各医療機関に配布済みであるはずの時期ですよ。
今年は、「俺みたいな熟練の小児科医にこれを命じるなあ日本ももう終わりだ」とか言いながら、旧式の検査機器抱えてコロナウイルスの中へ突入することになりますかね。まあ「俺も最後の検査機器抱えて必ず」と若いものに言って見送るよりはマシですかね。
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2 Dec 21
スクリーニングに抗原を使うのは、「ウイルスが一定量以下だと推定されるので他人には感染させる可能性がじゅうぶん低い」と推定し得る場合であり、かつ、その後にウイルスが増えるとしてもこのくらいの時間までなら人に移すほどではないとも推定し得る場合のみである。短時間の面会とか。
空港検疫の結果については、入国後も無期限に通用すると推定されるものなのではないか。抗原検査を用いるのは、「空港の建物内で他人に感染させなければ、空港を出てからあとは知らん」と言うのも同然だ。
PCRでも偽陰性はでるかもしれん?たしかにそれはそうだが、各種検査法の中でPCRがもっとも高感度である以上、PCRで検疫すれば「最善を尽くした」とは言える。
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