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米塩の資は小児科医をして得ています。
Jan 29, 2023 6 tweets 1 min read
5類になったからといって診療できるようになるわけではないと医療側は言い、診療できないと言い続けられるわけではないと受診側は言う。そこに論点の対立の余地はあるが、その余地がないのは、政府は俺の責任じゃ無いもんねと言う気満々ということだ。 コロナ禍の期間に、「診療って断っていいんだ」という認識が医療関係者のあいだで深まったと思う。コロナに限らず他の疾患においても。地域医療に関する認識の違いが医療機関ごとに鮮明になったような気がする。
Jan 29, 2023 4 tweets 1 min read
4月から四種混合ワクチンの接種開始時期が現行の生後3ヶ月から生後2ヶ月に変更になるらしい。肺炎球菌やHibとそろえて始められるので接種現場としてはありがたい。 当院では新生児として産科入院しているうちにワクチンの説明をして、希望者には予約も取るので、2月生まれの子から予約時の説明とか予約項目とか変えなきゃならない。しかし現時点で行政からの通達はない。週明けには問い合わせてみないと。
Jan 28, 2023 7 tweets 1 min read
インフルエンザ出席停止明けの「登園届」だけど、あれ何とかならないものか。小児科外来としてはちょっとやってられない感が強い。 公立の小中学校については2009年の新型インフルエンザ流行時に、文科省の事務次官通達で、投稿許可証を求める通院はさせないようにと、各学校の校長宛で指示されている。それ以来、公立小中学校からの治癒確認受診はない。
Jan 12, 2023 5 tweets 1 min read
「誰かがやらなければならない」と「自分はやりたくない」の懸隔があまりに極端になると、その仕事は穢れ仕事になるし、忌避する人はあえて引き受ける人を尊敬するのではなく、むしろ軽蔑するようになるのよな。あいつはあんな仕事をさせといてもいい奴だ、と。 歴史的にそうして特定の人々が差別されるようになったのだと思うけど。コロナ診療には、手を出すとゆくゆくは軽蔑されそうな臭いがするのだよな。表向きは「いやいや貴重な御仕事です」と言葉はあっても、握手の手は決して差し出されない、陰では何を言われてるか分かったもんじゃ無い、という。
Jan 10, 2023 7 tweets 1 min read
世間の緩和と医療機関の認識のギャップの問題に関しては、私も問題あると思う。しかし医療機関の防御放棄を許容しろというのは、どうにも頷けないところである。 緒戦で強力な戦力拡充に失敗してジリ貧になった指導部が、いよいよ戦線が苦境となったときに精神論を振りかざす。いくら戦艦武蔵をつくった長崎の教授だからって、旧軍の旧弊をなぞらんでもよろしかろうにとは思う。
Dec 17, 2022 5 tweets 1 min read
息子(自閉症)が通所先の一斉検査で抗原陽性になった。知らせを受けて私も急遽帰宅し休務中である。私はもちろん彼も無症状。昔ならそれは偽陽性だろうと言い出すところ、いまの流行状況ではいちど陽性と出てしまうともう大事をとる以外の選択肢はない。 それにしても事業所での一斉検査とかは、やるならRT-qPCRで、それも単発抜き打ちではなく定期でやってほしいなと思う。納得や覚悟の決まりかたがまるで違う。でも病院でもできていないことを就労継続支援施設に求めるのも酷な話である。政府の仕事だ。
Aug 21, 2022 5 tweets 1 min read
5類にするということは、一般小児科の待合にコロナの子が混じることを容認するってことですよね。待合室にいる子全員感染しますよ。 麻疹なみの空気感染力を持ち、症状は全く特異性のない疾患の子が、外来待合室に混じることの危機感って、小児科医にしかわからんものですかね。
Jan 15, 2022 5 tweets 1 min read
たとえばこの2018年作成の資料を読んだ時点で、2021年になって、今後はタンク内の水のうち7割はALPS処理水とは呼ばないことにしますと言われると、予想できるだろうか。それは「勉強」によって納得できる事態だろうか。

meti.go.jp/earthquake/nuc… 普通の読解なら、この2018年資料を読めば、タンク内の水はほぼ全量がALPSによる処理が済んでいて、その性能を十分発揮したと言える程度にはトリチウム以外の核種は除去されていると、読み取るのが普通ではないか。
Jan 15, 2022 6 tweets 1 min read
しかしこういう場合は、同じ語の「定義の変更」を行うのではなく、新しい語を作ったうえで、その語の明解な定義を示すのがほんすじではないだろうか。たとえば「ALPS完全処理水」とか。 それをあえて、「ALPS処理水」という同じ語を使い続けることの意図は那辺にあるのだろうか。とくに注釈など加えなければ、今後は時間がたてばたつほどに、2021年4月以前においても「ALPS処理水」という概念は同年以降と同じものであるとの誤解が深まっていくと予想されるが、それが狙いなのだろうか。
Jan 15, 2022 5 tweets 1 min read
これは「定義の変更」と称すべき事なのかな。2018年辺りの公聴会で、タンクの内容にトリチウム以外の放射性物質が基準以上に残っている事が露見して、大騒動になった記憶があるが。

東京電力福島第一原子力発電所におけるALPS処理水の定義を変更しました (METI/経済産業省) meti.go.jp/press/2021/04/… 「今後は、「トリチウム以外の核種について、環境放出の際の規制基準を満たす水」のみを「ALPS処理水」と呼称することとします。」と言うのであれば、これまで「ALPS処理水」と言われていたものは、トリチウム以外の各種について、環境放出の際の規制基準を必ずしも満たしていない水だったことになる。
Jan 14, 2022 8 tweets 1 min read
「令和3年6月 廃炉・汚染水・処理水対策チーム事務局」による「ASLP処理水の処分に係る基本方針について」と題された資料をみている。表題の誤字のおかげで、このとおりにGoogle検索すると一番にヒットする。env.go.jp/water/shorisui… この資料の4枚目をみると、いまタンク内に貯蔵された水125万トンのうち7割には「トリチウム以外の各種が規制基準以上に残存」とある。よって定義上、タンク内の水のうち「ALPS処理水」と呼べるのは3割だけということになる。政府系の資料できちっと認めていることに、意外とは思いつつ好感をもった。
Jan 14, 2022 4 tweets 1 min read
等温拡散増幅法の機器が古典的なRT-PCRと同等の精度を持つかのように語られているようだが、危ういのではないか。それはまあ抗原定性よりは感度は良いが、2020年9月のコクランで感度73.0%とされていて、抗原定量(ルミパルスなど)とはどっこい程度かもしれない。 抗原定量検査ルミパルスについては、RT-PCRを基準にしての偽陰性は発症日から検体採取日までの期間が長い場合が多いという報告もあるが、等温拡散増幅法についてはそのような報告が見当たらない。ご存じのかたご教示ください。
Jan 10, 2022 4 tweets 1 min read
コロナ禍は、シンゴジラで言えば、尻尾の先の人型のやつがゾロゾロ分離して活動し始めたあたりでしょうね。もうシンゴジラにかこつけて政府与党を礼賛できる時期は過ぎましたよ。 その前段階の、ゴジラを攻撃する薬を短期間で開発し大量生産するという段階も、現実の日本政府や与党には無理だったでしょ。シンゴジラの世界なら、今頃はPCR機器や試薬が大量生産されて各医療機関に配布済みであるはずの時期ですよ。
Dec 2, 2021 5 tweets 1 min read
スクリーニングに抗原を使うのは、「ウイルスが一定量以下だと推定されるので他人には感染させる可能性がじゅうぶん低い」と推定し得る場合であり、かつ、その後にウイルスが増えるとしてもこのくらいの時間までなら人に移すほどではないとも推定し得る場合のみである。短時間の面会とか。 空港検疫の結果については、入国後も無期限に通用すると推定されるものなのではないか。抗原検査を用いるのは、「空港の建物内で他人に感染させなければ、空港を出てからあとは知らん」と言うのも同然だ。