Thread by @paji_a

1/ 今日は「なぜNFTと二次創作の相性◎なのか」を書き殴ります。理由はシンプル。NFTの有力な活用方法として、いまPFPと呼ばれるキャラクター・ビジネスが生まれてきたからです。キャラクターがあるところに二次創作あり、NFT作品の成功に重要なコミュニティ内のファンの活動とがっちり組み合うのです

2/ NFTはデジタルデータを『本物』とレプリカに区別することはできても、複製が簡単であることには変わりありません。データがコピーされ不正流通するのを取り締まって制限するほうが難しい存在でもあります。であればファン同士で楽しむ共創＝二次創作を開放を前提にしたほうが”視界”がひらけてきます

3/ 現在は、個人が世界中に瞬時に情報が届けられるSNSがネット上に張り巡らされており、二次創作で描かれたイラストや動画やコスプレなどの”作品”が、ファン同士の口コミ拡散装置として機能する時代です。口コミこそ最高のエンゲージ向上施策。もっともコスパの良い宣伝をコストをかけずに行えるのです

4/ ネットもそうですが、NFT＝ブロックチェーン技術によって、個人がどんどんエンパワーメントされて世界を動かす力を持ち出しています。個人クリエイターやスモールチームのクリエイター集団がより一層輝きを増しているいま、二次創作による”コラボ”は大企業を凌ぐ効果をもたらすこともあります

5/ 二次創作が公式的に開放されていれば、アマチュアによる二次創作だけでなく、プロによる二次創作も世界中から呼び込むことができ、旧来型”コラボ”のようにひとつずつ契約を交わしながら順次行っていくモデルではなく、いわば同時多発的に”公式コラボ”が実現され劇的な効果をもたらすこともあります

6/ 二次創作を開放する時、キャラクター権利元＝”公式”が行う手間は、ほとんどの場合、二次創作ガイドラインを提示するだけです。ファンによる二次創作は許可いらずで、人気に比例する形で、ある意味、大量かつ永続的に『オリジナル』を拡張してくれる環境を整える、規制緩和のようなイメージです

7/ アニメの業界では、個人作家と出版社が生み出す漫画やライトノベルが原本＝『オリジナル』。アニメ化も、いわばプロによる二次創作のようなものです。ゲーム／グッズ化もプロによる二次創作の延長。相応のビジネスサイズにしているだけで、それをグローバル＆ロングテール化したものが二次創作です

7/ インターネットが発達しSNSが世の中に浸透する以前に生み出されたキャラクターたちは、利害関係者が存在するため、二次創作を公式的に認めづらい状況。キャラクター・ビジネスはギャンブル性の高い投資であり、成功したIPをおいそれと権利を共有することは、常識的には考えられない判断だからです

8/ ところが、インターネットが発達しSNSが広がってくると、『初音ミク』を筆頭として、ファンと共創しながら、キャラクターを一緒に育てていくような新しいブランディングが有効と分かってきました。NFTはこの流れを一層加速する技術で、既存の人気キャラクターたちとの差別化としても効用があります

9/ そして、NFT発のキャラクターが今後も無限に生み出さた時に、二次創作の開放or制限は競争力に関わります。新旧のキャラクターが乱立したとき、毎回いちいち契約を締結したコラボをするのか、ファンが勝手にコラボしてくるのかで、IP／ブランドの成長に雲泥の差がつくのです。続きは明日