Thread by @Buffalo1999

アメリカにいたとき日曜にNYタイムズ開くとロンドンとかパリとかの美術展の記事がデカでかと載ってて「欧州まで見に行くの日常」な層の存在を如実に感じさせた。
いまの日本にもそういう層はいるし、以前よりは見えやすくなってるけど、日経見ても海外の美術展の記事は載ってない。まだ少ないのか。

NYタイムズの美術ページはブランド品の広告が多い。ものすごくわかりやすい、美術とカネの結びつき。金持ちロシア人もアーティストたちの上顧客だったはず。

前ならアラブ人、日本人。最近ならロシア人、中国人。持ち慣れぬ大金をつかんだ人たちは、美術品を買うことで、自分と周囲に何かを証明しようとする。

自分はただの成り上がりではなく、しかるべき趣味の良さを備え、成功すべくして成功したのだということを。

油の匂いや闇市場での切った張ったにまみれた自分の実人生をどこかにしまいこみ、ダメージジーンズとヴィンテージのTシャツを身につけた現代アーティストと下手な英語で談笑して、生まれ変わったような気分に浸るのである。