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Apr 27 14 tweets 4 min read
#Formu1a 3日間のバーレーンテスト後、メルセデスではアップデート計画ついての見直しを行い、開幕前に予定されていたより効率的なビームウイングやリアウイングを含むアップデートは全てキャンセルされ、再評価された上で新しい計画が立てられました。
#Formu1a 車高が低ければディフューザーによって空気を膨張率を高めることができ、膨張率が高くなればフロア下部が低圧となりダウンフォースも増大します。しかし、これが引き金となって空力的なポーポシングが発生、同時にメカニカルな面えも影響を与えます。
#Formu1a メルセデスがバーレーンテストで投入したゼロサイドポッドコンセプトは、アンダーボディをより良く機能させるために車体上部の空力はすべて小型化し、フロアの効率を高めるよう考えられており、非常に低い車高で機能するという特徴を持っています。
#Formu1a バルセロナテストでの従来型が現在の仕様よりも問題が少なかったのは偶然ではなく、マクラーレンのようにフロア前方のディフレクター/ボルテックス・ジェネレーターが作り出す渦によってフロアをシールし、フロア底面の低圧ゾーンが守られていました。
#Formu1a しかし、メルセデスはポーポシングによる影響を甘く考えていたため、前世代の車と同様に車高を可能な限り落とす空力コンセプトを採用。ジョージ・ラッセルによれば、シミュレーター上では問題に気付かず、シルバーストーンでのフィルミングで初めて気付きました。
#Formu1a 他の空力コンセプトと同様のダウンフォースを得るには車高を低くする必要がありますが、W13はポーポシングに対して他の車よりも敏感であり、エンジニアはより保守的なセットアップを余儀なくされています。それはつまり、車高を持ち上げたり、サスペンションを硬くしたり。
#Formu1a W13が車高に対して感度が高いのは、他の車と比べてフロアをシールできないことが挙げられます。そして他のチームのようにフロアをカットするという妥協案もほとんど効果がなく、バーレーンテストではこの解決策によってパフォーマンスが大きく低下しました。
#Formu1a 現在のW13は、設計段階で考えられていたものとはかけ離れたセットアップを選択しなければならず、RB18やF1-75と比べるとラップあたり0.7~0.9秒もの差があります。2023年の開発プロジェクトは、バルセロナで投入されるアップデートにかかっています。
#Formu1a ポーポシングの問題が解消、つまり車高を落とすことができれば、パフォーマンスを大幅に向上させられると考えています。ブラックリーではこの数週間の間、バルセロナに持ち込む重要なアップデートパッケージに取り組んできています。
#Formu1a バルセロナテストで3日間走行した従来型とアップデートが備わったバーレーン仕様とをトラック上で比較することができるため、バルセロナで収集したデータを分析し、ゼロサイドポッドのまま進めるか、従来型に戻るかを決定します。
#Formu1a またイモラでは、エンジン面だけでなく、空気抵抗の問題が改めて示されました。DRSがないラップでは、ハミルトンはメインストレート上でアルボンより4km/h遅く、ガスリーより6km/hほど速かったものの、ポーポシングによって数十メートル手前からスロットルを戻す必要がありました。
#Formu1a ダブルスリップストリームに加え、DRS使用したラップでは、ハミルトンはアルボンに約30km/h、ピエール・ガスリーに5km/hのアドバンテージがあったものの、追い抜きを行うことが出来ず。
#Formu1a トト・ヴォルフは、メルセデスPUが本当に問題を抱えているのかという疑念を払拭するため、懸命に取り組んでいます。しかし、ライバルによれば、ルノーPUに近いとはいえ、現時点では最もパワーが低い。しかし、FIAが考えるBOP(PUへの大幅な介入を認める)の2%の範囲内に留まっています。
#Formu1a エンジンに対する疑念と高い車高での効率の低下及びダウンフォースの低下を補うための空力負荷の高いリアウイングの使用による空気抵抗の問題。これらはポーポシングが解消されない限り、本当の姿が見えてこないことを理解しておく必要があります。

Full article:
formu1a.uno/mercedes-w13-e…

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Apr 27
2019年までメルセデスの空力エンジニア(トラックサイドエンジニアとしてレーストラックに帯同)として働いていたフィリップ・ブレンドレは、W13が抱える問題について分析。

- まず第1に、W13の最低重量超過

余分な重量はタイヤにとってストレスでしかなく、不要なものが1グラムでもあれば、コーナー、加速段階、ブレーキング段階で大きな影響を与えます。
- 次にポーポシングの問題

ポーポシングを抑えるため、最適なセットアップからどんどんかけ離れていきます。シミュレーションデータから、どのように車の調整を行えば良いかについて一定の手がかりは得られます[…]
Read 6 tweets
Apr 26
トト・ヴォルフによると、ポーポシングには発生頻度の違いがあり、ブレーキングポイントでの挙動にも影響を与えます:「我々とフェラーリとはそれが異なるようで、我々の方が周波数が高い。」

エンジニアたちは、パフォーマンスが低いとわかっているセットアップを余儀なくされ、タイヤ管理にも影響。
メルセデスでは、現在のプロジェクトを信じるか、2023年に力を注ぐべきかという決断を下さなければならない時が刻一刻と近づいています。チームの計画ではバルセロナでのアップデートが予定されていて、これからの数週間が重要なポイントになります。
トト・ヴォルフは、来年のプロジェクトに切り替える可能性について知りたくないようですが、スペインGPが 判断を下すきっかけとなる可能性があります。

トト・ヴォルフ:
「そのような判断を下す前に、問題の原因を理解することが不可欠だ。我々のプロジェクトが悪いとは思わないし[…]」
Read 5 tweets
Apr 25
メルセデスはイモラでの週末に先立ち、W13のエアフローを改善するためにいくつかの変更を施したものの、コース上で示されたものはあまり好ましいと言えるものではありません。両ドライバーは予選で2周のタイヤのウォームアップを余儀なくされ、W13が抱える慢性的な問題の1つ。

#EmiliaRomagnaGP
ウォームアップに対する解決策は見つかっていないとアンドリュー・ショブリンも認めており、問題はこの週末の低い気温によってさらに強調されるものになりました。プラクティスと予選の間、トト・ヴォルフはピレリのマリオ・イゾラと長い話し合いを行いました。
スプリントと日曜日のレースでは、周回を重ねることで車が持つ本来のペースを発揮できると期待され、実際その点で悩まされることはなかったものの、トト・ヴォルフの言葉を借りれば、「中断勢を追い抜くようなパフォーマンス差が無かった」ため、ハミルトンは集団から抜け出すことが出来ず。
Read 5 tweets
Apr 15
メルセデスは、プラクティスでフロアの外縁部分にレーザー車高センサーを、予選/レースではHAMがフロント下部に光学式スリップアングルセンサーを搭載。。スリップアングルセンサーの役割は、対地速度、走行距離、車体方向、ステアリング角度などの測定。

#AustralianGP

いくつかのメディアは、このスリップアングルセンサー1つで1.5kgほどと報告していますが、これはセンサー本体とケーブル、記録装置を合わせた値です。この1.5kgは1周で0.004秒、50周で約2秒に相当するため損失はゼロではありません。
チームは、メルボルンの週末から得たデータをファクトリーに持ち帰り、サスペンション、空力、パフォーマンス、レースエンジニアらがデータを見て、何が原因でバウンシングが引き起こされているかを正確に把握しようとしています。
Read 5 tweets
Apr 14
#AMuS メルセデスのエンジニアは、予選で少しグリッドポジションを妥協することになったとしても、一貫してレースでのタイヤ保護を優先。そのやり方はメルボルンでも成功し、ミディアムで左フロントにグレイニングが発生しない方法を見つけたのはフェラーリとメルセデスだけでした。

#AustraliaGP
#AMuS トト・ヴォルフは、到着した時よりも良い気分でメルボルンを離れられると安堵:
「この結果は、チームの精神と仕事に対する姿勢が間違いっていないということを示している。しかし、フェラーリやレッドブルについていけないことも分かっているし、ラップタイムを見つける必要がある[…]」
#AMuS メルセデスには、バウンシングという大きな問題があります。エンジニアは、「車高を上げたり下げたり、減衰力を強めたり弱めたり、フラップを変更したり、リアウイングを変更したりとこれまでに100以上もの実験を行ってきた。」

それでも問題解決の兆しがなく、この問題はあまりに複雑です。
Read 7 tweets
Apr 14
メルセデス - 2022年オーストラリアGP報告

オーバーカット戦略、ハミルトンの無線メッセージ、追加センサーを搭載したことによる成果など、ファンから寄せられた質問にチーフストラテジストのジェームズ・ボウルズが答えています

#AustralianGP

ハミルトンの「難しい状況に追い込まれた」という無線

ジェームズ:
「あれはレース中のPUの冷却に関するものだった。我々は、あらゆるものを限界まで追い込んでいて、そのうちの1つがエンジンの冷却にある。ボディワークや車体後部のルーバーのデザインを変更することでそれを実現していて[…]」
ジェームズ:
「[…]その判断は土曜日に下され、その24時間後の日曜日にはレースが行われる。今回は気温が予想していたよりも1度か2度ほど高く、その結果、我々の車だけでなく、他チームでも同じようにPUの冷却に関して限界に達してしまった[…]」
Read 8 tweets

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