Thread by @packraty

#Netflix　で配信中の「明日」（英語のタイトルだと” #Tomorrow")の13話（#ep13)は、日本「慰安婦」の被害者と、友達を慰安婦にさせてしまった女性が主人公ですが、誇張された所もなく、本当のことしか描かれていなかったと私は思いました。日本人の小学校の先生が、教え子の13歳の少女２人を、

「日本の福井県の工場に行くと、勉強もできて、お給料がもらえる。」と、親を説得するようにと指示されて、説得して行かせたら、日本に着いたはずなのに、手紙も来ないでどうしたんだろうと思っていたら、戦後、韓国の教え子達に招待されて再会した時に、その子達は慰安婦にされたと知らされたと、

東京で、慰安婦について研究している研究者達が、「慰安婦110番」という、慰安婦についての情報を寄せてくださいと、3日間電話で情報提供を呼びかけた時に、戦争中に朝鮮の小学校で教師をしていた男性から情報が寄せられたという記録が残っています。

韓国で、1990年に、女性団体やキリスト教婦人団体などが連合して作った慰安婦被害者の支援団体が、「挺身隊問題対策協議会」という名称で「挺対協」と略称されたいたのも、女子挺身隊という名称で、日本の工場などで働くのだと騙されて連れて行かれた朝鮮の少女達の中に、慰安所に送られた被害者がいて

その少女達は、ほとんど帰って来なかったか、慰安婦だったことを恥じて家に戻れなかったり、工場で働いていたと本当のことは隠していたのにばれてしまって、居た堪れなくて一人で他所に行かなくてはならなかったのだそうです。韓国では、日本軍「慰安婦」のことを「挺身隊」と呼んでいたのです。

「挺対協」の最初の代表だった、梨花女子大学の英文学の教授だった尹貞玉（ユン・ジョンオク、1925年 生まれ ）さんは、梨花学堂（梨花女子大学の前身）の1年生の時、学校で慰安婦にされそうになり、両親が急いで退学させて、難を逃れた経験がある方でした。

「明日」の日本兵の日本語が変だとか書いている方もおられますが、在日コリアンの俳優が、日本兵や慰安婦の少女を演じた、韓国の監督が、世界中の方々から募金を募って作られた「鬼郷」（キヒャン）は、家から日本兵に強制連行されて慰安婦にされた少女が、逃げようとして銃殺されるストーリーですが、

映画のストーリーは、ナヌムの家に暮らしていた姜日出（カン・イルチュル）さんという慰安婦サバイバーの方の実際の体験をもとに作られた作品で、監督は日本の映画館で上映を希望して方々に話を持ちかけたのですが、結局映画館での一般上映はできず、自主上映会が各地で行われ、私も観ました。

姜日出（カン・イルチュル）さんは、伝染病にかかった慰安婦の少女達が、日本兵が掘った穴に入れられ、石油をかけて火をつけて燃やされた時、生き残ることができた方で、その経験を絵に描き、その絵を見た監督が映画を作成されたと上映会で説明を聞きました。

朝鮮学校の中等部の少女が主人公を演じ、日本兵も、慰安所の管理をしている朝鮮人女性の役も、全て在日コリアンの方々が演じているので、日本語の発音は日本で生まれ育ったので完璧です。でも、日本での上映は叶いませんでした。日本人こそ観なければならない映画なのに、妨害が予想されるからでしょう

U-NEXTで、韓国で作られた、慰安婦がテーマの「雪道」と、「アイキャンスピーク」が配信されていますので、無料期間を利用して観て、「明日」と見比べてはいかがでしょうか？私は２つとも自主上映会で観たことがあります。「雪道」の主人公の２人のお金持ちの家の娘役がキム・セロンさんでした。

「アイキャンスピーク」は、現在の元サバイバーの女性を描いた、コミカルで明るい映画です。これくらい上映できたらなと思いますが、どうしてダメなのでしょう。日本以外ならどこの国でも上映できて、大勢の人が観たと思うので、残念です。

日本が1932年から1945年にかけて、国内や、植民地も含むアジア太平洋の全ての戦場で作っていた慰安所で拘束されて輪姦されていた性奴隷の女性達への被害については、全部バレているので、「明日」がNetflixで配信されたからといって、今さら日本人への評判が傷つく心配は全く無用だと思います。

なお、裕福な家庭の少女は、学校に通えているので、新聞の「日本の工場で働く女性を募集している」という日本語で書かれた広告（実際は慰安婦募集の広告）を読むことができますが、朝鮮では、日本人は小学校が義務教育でしたが、朝鮮の子ども達には義務教育制度はなく、男尊女卑社会で

女の子への教育より、男の子への教育が優先されたので、貧しい少女は学校に通えませんでした。慰安婦にされた少女達は、貧しい家庭の少女がほとんどだったので、日本語の読み書きはおろか、話すこともできなかったので、命令されても日本語が理解できず、従わないと暴力を振るわれたのです。

ですから、家で新聞など購読しているはずもないので、高いお給料がもらえて優遇されるという、慰安婦の募集広告の画像を出して、「こんなに給料をもらえていた」と主張するのは実態として変で、裕福な家庭の人しか日本語が読めませんから、広告を読めた少女は、慰安婦に応募する必要がありません。

ですから、孫が慰安婦について調べている裕福な女性は、朝鮮が植民地だった頃にも教育が受けられ、慰安婦にならずに済み、日本語の募集広告が読め、自分の友達に「日本の工場で働いたら」と勧められたという、日本統治下の女子教育の事情も、あのドラマには描かれていたと思います。

「日本語が話せるのは私だけだから」、と、裕福な女性の幼馴染の慰安婦にされた方の少女が、他の慰安婦の少女に言って、自らおとりになって日本兵の注意を逸らして、仲間が逃げるのを助けて犠牲になってしまいますが、裕福で学校に通えた友達から習っていたので日本語が話せたのでしょう。