現場の医師の方によると、インフルエンザが（他の病気やケガの）重症患者に感染しないよう、防止することは比較的容易なのだという。そうした重症患者はただの風邪を引いただけでも命とりになりかねない。新型コロナが出るまでは感染を比較的容易に防げたから、助けられる命を助けられた。
ところが新型コロナは、記事にあるように感染力が従来の風邪（インフルエンザを含む）と比べて非常に強い。このため、重症患者を担当する医療スタッフは、テレビなどで見るように全身防護服に身を包み、厳重に空間を隔離し、重症患者を感染から防ぐ必要がある。
しかしもし新型コロナを「普通の風邪」として考え、その感染力の強さゆえに社会全体で感染者が激増してしまうと、重症患者を感染から防ごうとしている医療スタッフまで感染してしまう。重症患者の命を救うにはそれらスタッフは休まねばならない。流行がひどいとスタッフの補充もままならない。
結果、医療資源が逼迫してしまう。新型コロナは、医療を逼迫させるのに非常に優れているという厄介な性質をもつ。オミクロン株は健康な人には風邪程度のこと症状で終わることが多い。このために油断を誘い、流行を止めるすべを失う。実に厄介な病気。
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