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#鼻スプNEWS
ある科学者が, インフルエンザやCOVIDや風邪から私たちを守ることが可能な鼻スプレーをAIを使って設計しています (2023/2/2)
businessinsider.com/scientist-deve…
- 著名な研究者が, COVID-19による病気から人々を守る鼻スプレーを設計した。これは彼にとって, いくつかの一般的な感染症に効くウイルス退治のカクテルを作るという最終目標に向けた初期の一歩となるものです。
- この鼻スプレーは, ワシントン大学·タンパク質デザイン研究所のデビッド·ベイカー氏が開発中のもので, SARS-CoV-2ウイルスが細胞に侵入して免疫系を活性化するのを阻止することを目的としています。
- ベーカー氏の研究室では, 今年後半からこの鼻スプレーの初期の臨床試験を開始し, 安全性の確認と有効性の検証を行う予定です。この研究室では, マウスで有望な結果を報告しています。
- もしうまくいけば,ベイカー氏はこのアイデアを更に1歩進めたいと考えています。COVID-19だけでなく,インフルエンザや風邪も防げるとしたらどうだろう?と。
- ベーカー氏は,蛋白質のカクテルを数日おきに鼻に送り込めば,ごく一般的な呼吸器系ウイルスから身を守ることができるだろうと考えています。
- 誤解のないように, ベイカー氏の鼻スプレーはワクチンとは異なります。ワクチンは(適応)免疫系を刺激し,侵入してきた病原体を認識し撃退するものです。 ベイカー氏の鼻スプレーは, SARS-CoV-2がヒトの細胞に侵入する際に使うパーツに結合して不活性化させるように設計された蛋白質が含まれています。
- この鼻スプレーが広く利用されるようになるには, いくつかの大規模な臨床試験で証明される必要があり, このプロセスには, 通常何年もかかります。たとえ承認されたとしても, この種の治療法にはまだ実行可能なビジネス・モデルがありません。
- ベイカー氏の研究室では, インフルエンザ, MERS、RSV用の鼻スプレーも開発しています。ベイカー氏はInsider誌に, これらのウイルス用の鼻スプレーは現在、動物実験の半分ほどを終えており, 臨床試験はまだ予定されていない, と語っています。
- AIを使って,多種類のウイルスを阻止できる蛋白質を含んだ鼻スプレーを作ることが彼の最終目標です。
- ベイカー氏によると, 研究者は AIエンジンに, ライノウイルス, MERS, SARS-CoV-2, インフルエンザウイルスなどに対抗できる蛋白質の設計を出力するよう指示することができるといいます。
- そして,設計された蛋白質を製造し,鼻スプレーに入れることができるのです。
- AIで設計された全く新しいタンパク質は, 理論的には非常に特殊な問題に対処するために作られます。たとえば, ウイルスの適切な部分に引っかかって, ヒトの細胞内に足場を築くのを阻止することができるのです。
- ベーカー氏によれば, 設計された蛋白質は自然界に存在する蛋白質よりも安定しているため, 鼻スプレー容器の中で分解されることはありません。また, この蛋白質は強力なので, 鼻スプレーの中に多種類の蛋白質を入れても効果が落ちません。
- 冬の鼻水とおさらばできるのは, まだしばらく先になりそうですが, 次に風邪をひいたときには, いつまでもこれが普通とは限らないのだと, 少し安心してください。
ベイカー氏のような著名な科学者も,鼻腔にウイルス中和物質を展開すれば,呼吸器系ウイルスから防御できると考えています。
デビッド·ベイカー氏は,タンパク質設計に関する研究で,2021年に生命科学ブレイクスルー賞を受賞しています。この賞は,2013年に山中伸弥氏,2016年に大隅良典氏が受賞しています。

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Feb 4
- 今回の症例シリーズでは, CPMベースの喉(咽頭)スプレーを用いてCOVID-19誘発性AVPの症状を軽減した3人の患者に焦点を当てている。

Published 2023/1/28
COVID-19による急性ウイルス性咽頭炎(AVP)治療のためのクロルフェニラミンマレイン酸塩(CPM)·喉スプレー:症例シリーズ
cureus.com/articles/13393…
- クロルフェニラミンマレイン酸塩(CPM)の喉スプレーは, 他の研究で報告されている典型的な5~7日間とは対照的に, 約3日間の使用後に患者の症状の有意な改善と関連していた。
- 長年,利用されてきたクロルフェニラミンマレイン酸塩(CPM)は, 抗アレルギーおよび抗炎症作用を示す低コストで安全な第1世代の抗ヒスタミン薬と考えられているが,最近では,インフルエンザA/BウイルスおよびSARS-CoV-2に対して活性を有する広域スペクトル抗ウイルス薬として同定されている。
Read 6 tweets
Feb 3
- 高齢者施設や地域のクラスターで感染する高齢者は迅速な治療を受けられていない,と指摘するのは,疫学者で東京財団政策研究所の研究主幹の渋谷健司氏だ。
- 同氏によると,早期の治療は患者の助けとなるが,日本は新型ウイルスを感染症法の2類に分類しているため,国が指定した病院しか治療をできない。
- そうした病院は,患者の急増にてんてこ舞いの状況だという。渋谷氏は,新型ウイルスの分類を引き下げ,インフルエンザなどと同様,すべての診療所や病院が感染患者を治療できるようにすべきだと主張する。

- 岸田文雄首相は先週,5月8日に分類を引き下げると発表した。日本の新型ウイルス対策トップの
- 尾身茂氏ら専門家たちが,昨年から求めてきたことだった。

高齢者施設など,現場で直接,早期の治療を実施できれば,高齢者の死亡を減らせることは,以前から明白です。

Epub 2021/6/5
SARS-CoV-2感染症(COVID-19)に対する"早期"多剤併用治療と,老人ホーム入居者の死亡率の低下
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34130113/
Read 6 tweets
Feb 3
- 糖尿病は脳卒中の主要なリスク因子であり,局所脳虚血における白質損傷を悪化させる。
(オリゴデンドロサイト:中枢神経系の中のグリア細胞の1つ。)

Epub 2023/1/2
糖尿病マウスにおける脳卒中後のシグマ-1受容体の活性化は,オリゴデンドロ新生を増進し,白質の保全を促進する
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36615583/
- 以前の我々の研究では,シグマ-1受容体アゴニストPRE084が両側総頚動脈の閉塞による脳損傷を改善することが示されたが,この保護が白質に及ぶかどうかは不明であった。本研究では,2型糖尿病(T2DM)モデルのC57BL/6マウスに,高脂肪食(HFD)およびストレプトゾトシン(STZ)注射を行い脳虚血を誘発させた。
- T2DMマウスの局所脳虚血は,血管収縮ペプチドであるエンドセリン-1(ET-1)を海馬に注入することで確立された。

- この研究では,3つの異なる治療プランが用いられた。
- 1つ目のプランでは,ET-1投与前にPRE084を1mg/kg (腹腔内)で7日間治療してからET-1を投与し,24時間後にマウスを安楽死させた。
Read 16 tweets
Feb 3
「SARS-CoV-2は, NSP6とOrf9c蛋白質を利用して, ER(小胞体)ストレス応答に関与するシグマ受容体と相互作用し, 細胞に感染する」 (jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL…)

Epub 2022/12/19
シグマ-1受容体は心筋細胞におけるER-ミトコンドリア近接性およびCa2+恒常性の変更に関与している
pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36707178/
- シグマ-1受容体(S1R)はミトコンドリア機能不全の心不全モデルマウスでダウンレギュレートされている。
- しかし,詳細なメカニズムは調査されていない。この研究では,S1Rノックダウンまたは過剰発現した新生児ラット心室心筋細胞(NRVM)を用いて,ER-ミトコンドリア近接性におけるS1Rの役割を調査した。
- エンドセリン-1による心筋細胞の肥大は, シグマ-1受容体ノックダウン·新生児ラット心室心筋細胞(NRVM)ではミトコンドリア機能およびER-ミトコンドリア接合体形成の異常とともに悪化したが, シグマ-1受容体を過剰発現するNRVMでは(心筋細胞の肥大は)改善された。
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Feb 1
シクレソニドに抗ウイルス作用があるため。

国立感染症研究所村山庁舎のインフルエンザ·呼吸器ウイルス研究センターの研究者たちは, 喘息治療吸入薬シクレソニドの使用がSARS-CoV-2のNSP3およびNSP4の変異を頻繁に誘発していることを新たな研究で発見しました (2023/2/1)
thailandmedical.news/news/covid-19-…
ウイルス蛋白質を標的にする治療薬はその効果を変異により回避される可能性があり, 中でも顕著なのがスパイク蛋白質を標的とする中和抗体薬だと思います。半年以内に効かなくなっています。シクレソニドが抗ウイルス作用を示せていたのは, NSP3とNSP4を標的にしていたためなのでしょう。
抗ウイルス作用に対して新しく変異したウイルス株が他者に伝播していくためには,エアロゾルとして飛び立つ必要があり,上気道に変異ウイルスが存在する必要があると思います。他者に拡散できる期間は長くはないと思います。そのため,短い期間に新しい変異株が誕生していると考えられると思います。
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Jan 17
"我々の知る限り,この研究は,小腸バリアの破壊が糖尿病性網膜症の病因に関与していることを示す初めてのものです。” と研究チームのリーダーであるアラバマ大学のマリア·グラント氏(M.D.)は述べた。

ACE2酵素を腸内に維持することで糖尿病による失明を予防 (2023/1/13)
uab.edu/news/research/…
- 米国成人の失明の主な原因は糖尿病性網膜症であり,眼の奥にある光に敏感な組織の血管が進行性に損傷することである。しかし,Circulation Research誌に掲載された研究によると,この損傷の原因は,主に腸内細菌と血液系の間の障壁を弱める漏れやすい小腸である腹部にあるようだ。
- 1型糖尿病のヒト被験者から得た研究用血液と1型糖尿病マウスモデルを用いて, 糖尿病性網膜症の根底にあるメカニズムを調査しました。この研究結果は, 眼の損傷を予防したり, 回復させたりする方法を示唆しています。
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