「AIによって医者は失業するか?」という疑問への俺なりの答えは、

①AIの医療診断アプリ
②AIが使えない人間の医者
③AIを使いこなす人間の医者

以上三者のうち誰の診察を受けたいか…って話になります。
まあ、この先の10~20年くらいを視野に入れた答えです。半世紀後や1世紀後は分かりません。AIの側が肉体を手に入れているかも。 #ツイッタSF
AIに対する私のスタンスは、4年前に出版された本に書きました。このときの〝予言〟が、現実になりつつあるように感じます。 ImageImageImageImage
この本です。
amzn.asia/d/4NCV0sS

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Mar 24
さすがに「ほぼすべての動物の祖先」は言い過ぎだと思います。この時代のお話では(少し古い本ですが)アンドリュー・パーカー『眼の誕生』という良著があります。なぜ〝カンブリア爆発〟が起きたのか?という論争に、コロンブスの卵的な解答を提示する爽快な一冊です。
この本です。
soshisha.com/book_search/de… Image
なぜ〝カンブリア爆発〟が論争の的だったかというと、その昔、生物学者の世界では「断続平衡説 VS 系統漸進説」という進化論の論争があったからです。たとえばスティーブン・J・グールドの『ワンダフル・ライフ』という書籍では、カンブリア爆発は断続平衡説の強力な証拠の一つとして紹介されました。
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Mar 24
これは予言ですが、5~10年後には「やったー!ついに私の画風を追加学習したモデルをファンに作ってもらえました!!」と喜ぶ、若い世代のイラストレーターが現れると思います。もっと早いかも。
反面、MidjourneyV3が登場してからまだ9ヶ月しか経っていないわけで、人間の価値観はそんなに簡単には変わらないものだと思います。もしも、この9ヶ月分の技術革新に2~3年かかってれば、生成AIの受け止められ方も、もっと違うものになっていただろうな……と想像してしまいます。
イメージとしては、現代のクリエーターが「ファンにWikipediaの解説ページを作ってもらえた!」と喜ぶような状況を想像しています。たとえばマンガのあらすじをWikipediaでネタバレされるのは困るはずなのですが、なぜか嬉しいんですよね。(※少なくとも俺は嬉しかった)
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Mar 24
「生成系AIの悪用方法ならいくらでも思いつく!だから規制すべきだ」と論陣を張る場合には:

①悪用方法の具体例をできるだけたくさん出すこと。
②「それってAIに特有の問題?他の技術でも同じじゃね?」というツッコミに耐えられる実例を考えること。

以上の2点に注意するいいでしょう。
また、インターネット上では「Justification/正当性」や「Necessity/必要性」を訴えるだけの人がとても多いです。

主張の説得力を増すために〝政策評価のピラミッド〟を使いましょう。「Feasibility/実現可能性」から上の要素をきちんと考慮すると、否定されにくく説得力のある主張になりますよ。 ImageImage
たとえば〝インドのコブラ〟の都市伝説があります。「コブラを減らすためにコブラを政府が買い取ることにしたら、コブラを養殖するやつが現れて、むしろコブラが増えてしまった」という逸話です。真偽のほどは分かりませんが、政策評価のピラミッドを理解する上では役に立ちます。
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Mar 24
「トランプ元大統領が逮捕されるジョーク画像をMidjuorneyで作ったらBANされちゃった人」のニュースに「AIの画像には透かしを入れるべきだ」って意見が紹介されていた。世間とのスピード感の差に気絶しそうになる。

それは去年9月のミミック騒動ですでに通った道…

周回遅れどころか100周くらい…
「AI画像に透かしを入れるべき」という主張を〝政策評価のピラミッド〟で検証してみましょう。まず下から順番に:デマ画像が広まるのは良いことではないので、正当性と必要性はありそうですね。ところが、実現可能性から怪しくなる。すでにローカルで動かせる画像生成AIが存在しているからです。 ImageImage
画像生成AIを利用させるサービスの提供者に〝透かし〟を強制することはできるでしょう。透かしの無いAIを作った個人に対して罰則を課すことも、できるかできないかでいえば、できます。しかし、「AIで作った画像かどうか100%確実に判別する手段がない」という点で、実現可能性に大きな問題があります。
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Mar 24
画像生成AI「Midjourney V5」を利用して偽の「トランプ前大統領が逮捕された」画像を生成した人物が利用禁止処分を受ける - GIGAZINE gigazine.net/news/20230323-… QT「今回の一連の投稿で最も印象的だったのは、多くの人々がMidjourneyのような画像生成AIの存在や機能を知らなかったことです」

これ。
たとえばスマホの場合、2007年にiPhoneが登場してから日本で保有割合が約5割に達するまでに5年、8割を超えるのに10年以上がかかった。比べて、GenerativeAIは「1週間で数年分の技術革新が進む」と評されるほど進歩が速い。MidjourneyV3が出てからまだ9ヶ月しか経っていない。
(スマホの保有割合のソース)

総務省|令和2年版 情報通信白書|情報通信機器の保有状況 soumu.go.jp/johotsusintoke…
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Mar 23
ControlNetとLoRAがあれば、もはやマンガ家は〆切前の徹夜から解放されるし、若くしてカラダを壊すことも、『バクマン。』で(誇張気味に)描かれたようなセルフ過労死することも、冨樫先生のように体調不良で長期休載を余儀なくされることもなくなる。より多くの時間をネームと取材に割けるのだけど、
今、政治に近い場所でAIの規制を考えている人たちが、そこまでのビジョンを持っているのか、正直ちょっと不安ではある。商業で勝負できる物語を作れるだけの想像力がある人なら、ほんの20時間くらいAIを触るだけで「どれほど素晴らしい未来を実現できるか」を、明確にイメージできるはずなのだけど。
ここでAIの規制方法をミスると何が起きるかというと、日本の漫画家がシコシコと手書きのマンガを命を削りながら週刊連載する傍らで、〝日式〟の絵柄を研究した他国のマンガ家たちが自分のイラストをLoRAしてフルカラーの超絶ハイカロリー作画のマンガを日刊連載して、ぶっちぎるようになります。
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