【勝手にコンサル】

#ノンタイトル

●シャントリボディ
この商品が市販の全身洗浄料よりも価格が高い前提であるため、ターゲット層を絞るべきであると考える。

「めんどくさがり」にも2種類あって、「無頓着」と「効率追求者」がいる。
無頓着タイプは商品に対しても無頓着であり、この商品とビオレの全身洗浄料との違いを調べて理解することすらめんどくさいので、値段が高いと買わない可能性が高い。

そして仮に一度買って使ったとしても従来の市販品との違いに気づけず、「やっぱり高いな」と思ってリピーターにならない。
よって「効率追求者」をメインターゲットとすべきである。
「効率追求者」は「めんどくさくない」よりも「効率がいい」という事に反応する。「効率を上げることで生活の質を上げたい」と思っており、その為にはお金をかけてもいいと思っている。「効率は上がるが質が下がる」物は買おうとは思わない
なので、トリートメント機能があるのにしっかり顔、体の汚れがおちるという「機能性」を「エビデンス」を元に謳い、商品を「ワンランク上の機能性全身洗浄剤」と認識させ、「めんどくさくない」ではなく「効率化されて生活の質が上がる」というベネフィットを伝えていったほうが良いと思われる。
この事業においてメンバ-に求められることは、ベネフィットを的確に伝えられるクリエイティブ(コピー、ビジュアル)をいかにつくれるかである。
●お口のパートナー
商品そのものに従来品との大きな差別化はない前提での事業となる(これから差別化要素が生まれるのかもしれないが)。
市場そのものが大きく、または成長しており、「従来品の供給量がまだ市場の需要量に追いついていない」場合にこの事業タイプは成り立つ。
この場合、いかにスピーディに市場を取っていくかが重要である。
また、メイン競合は「プロダクト競合」ではなく「インサイト競合」であるため、他社製品との優位性よりも「あなたにとってどういいか」を伝えていくべきである。
※プロダクト競合=自動車の場合だと、他社メーカーの自動車
※インサイト競合=自動車の場合だと、「日常的に車に乗らない」「維持がめんどくさい」など商品そのものではなく自分の感情による買わない理由
メインターゲットは「口腔ケア」をなんとなく認識してるが、まだ実際に手を出したことがないという人であり、こういう人たちに番組の影響力を使ってまずは一旦買ってもらうきっかけを作る。
この際重要なのは「他社より優れている」よりも「全てにおいて他社に劣っているところはない」状態を作ることである。商品の価格、品質は当然、買い易さ、デリバリー、サポート等バックヤードオペレーションにおいて他社と同等かそれ以上にすることが最低条件(青木さんはここを重視している様に思う)
他社と同じならどれでも良い。どれでも良いなら自分の好きな番組やヒカルさん、朝倉さんの関わっている商品にしようと思ってもらい、この商品を選んでもらえる状態を作る。
市場そのものは成長市場なので、一度買ってもらうことができれば、他社に比べて劣っている部分がなければ他社に乗り換える理由もなく、サブスクで売上が安定し、事業として成り立ってくる。この事業においてメンバーに求められるのはスピードと確かなバックヤードオペレーション。

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More from @kinoppirx78

Apr 29
数年に一回くらい
「この本の通りやったら誰でも成功できるやん!」と思う本に出会うが、そんな本に出会った。

3年ほど前、講演をしていた時に、講演後に私のところにツカツカとやってきた女子大生風の若い女性が

「木下さん、オナホ買ってください」

と言った。

@tmt_bass
聞き間違いだと思って聞き返したが、やはり「オナホ」だった。

その時は「いろんな人がいるな〜」と思ったのだが、その後彼女はそのオナホ事業で大成功し、先日
「女子大生、オナホを売る」という書籍を発売した。

興味本位で読んでみたが、最初の数ページで「この人スゴい」と思った。
女子大生が軽いノリでアダルトグッズを作ったのではない。

そもそもエロアレルギーがあり、自身のインサイト分析が全く役立たないマーケットに対し、純粋にビジネスの観点でチャンスを見出し、凄まじいマーケティング力で取り組み、成果を出したのだ。
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Apr 5, 2022
【男女の違い】

ジェンダーレス化が進んでいるが、やはり男性と女性はかなり違う。
クリエイティブを作る上で、最低限知っておかなければならない男女の違いを説明する。
1.興味の対象

男性は「女性」が好きで、女性は「オシャレそのもの」が好きだ。

単純に対等に比較すべきものではないような対象であるが、興味関心の度合いが男性の「女性への興味」と女性の「オシャレへの興味」が同程度という事だ。
風俗店のほとんどが男性向けであり、
アパレル、貴金属がほとんど女性向けであるということから市場経済でも証明されていると言っていいだろう。

男性のオシャレは女性にモテる為の手段であり、女性のオシャレはオシャレそのものが目的である。
Read 22 tweets
Dec 4, 2021
【ABテストの解釈】

元アメリカ大統領のオバマ氏が実践したABテストについて解説します。
(このABテストは様々な解釈があり、私なりの解釈で解説しています)

オバマ氏はネット上で支持者を集める為に、ABテストによって最も支援者の支持が多いクリエイティブを検証しました。
そもそも、ABテストは
「どれがいいかわからないからユーザーに選んでもらう」
ではなく
「仮説を立てて、その仮説が正しいか?複数の仮説の中でどの仮説が正しいか?」
を判断するためのものです。

今回の3案を仮説毎に細分化すると以下のようになります。
仮説1.「大統領に望むもの」は「愛情の深さ」。だから家族と仲睦まじいオバマ一家の写真が良い?

仮説2.「大統領に望むもの」は「リーダーシップ」。だから戦うリーダー像をイメージさせるオバマ氏一人の写真を使うべき?

→キャッチコピーは同じで写真が違うAとBの比較テストを企画
Read 10 tweets
Dec 1, 2021
友人がある商材の通販をやっていた。
仕入れ商材だったので、どういうターゲット層に当たるか分からず、とにかく色々な通販メディアでテストをした。

その結果、「高級通販の上級者会員の会報誌」にチラシを同封するのが最も効果が高く、注文が殺到したらしい。 Image
その商材は比較的高価格であったため、高級通販の上級者会員という「富裕層」に受けたのだ。

友人は「この商品は富裕層に当たる!」と言うことで、拡大させるために今度はそのチラシを富裕層が住むエリアの新聞に挟み込んで配布した。
しかし、今度は全く反応がなかった。

同じターゲット層に同じクリエイティブでアプローチをしても、それを媒介するメディアが違うと反応が全く違ったのだ。
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Nov 3, 2021
【コピー1行から読み解く事業の行方】

こちらのショコラのD2C
branche-chocolat.jp
の1行目のコピー
   「至福の正方形」
というのを見て、ここが黒字軌道に乗るのは難しいだろうなと思いました
今のEC市場のCPO相場だと何度もリピートが起きるか、単価が高いかのいずれかでないと採算があいません。
この価格帯だとリピートが起きないと採算があいませんが、リピートが起きるコミュニケーション設計になっていないので、採算を合わせるのは難しいのではないかと思った次第です。
リピートをさせるには商品そのものが良いことは前提として、そもそも「リピートしやすい人」を顧客層の核として取り込まないといけません。

この商品を最もリピートしやすい人とは日常的にスイーツを食べたり、取り寄せたりしている人(以下「かなりのスイーツ好きの人」)です。
Read 20 tweets
Nov 1, 2021
【AB-Xテストのススメ】

AB-Xテストとは私の造語でABテストの進化形だ。

まず、ABテストの誤用について言う。
ABテストではABCの3つの広告をスプリットで出稿して、一番成果が良かったものを「正」としてしまうことだ。
しかし、現実的にはAもBもCも「誤」と言うことはある。
全部、CPOが採算割れしている場合などだ。
ただ、1番Bの成果がマシだったからBを「正」として、Bを起点に採算が合うように改良していこうとしてしまう。
多少の改良で間に合うのであれば良いが、CVRやCTRを2〜3倍にしないと採算が合わない場合などはBを弄ったところで到底間に合わない。
全く違うタイプのXやYやZの広告を作るべきなときもあるのだ。
Read 12 tweets

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