Read on Twitter
近ごろにわかに「氷河期世代（ロスジェネ世代）」に対する風当たりが、世の中でもネットでも強くなってきているという。それは正直いって、自分の観測とも一致している。実際文筆の仕事でも「氷河期世代がいい加減ウザいのでそういう文章を書いてくれませんか？」というオーダーを受けたことがある。
言論業界内においていわゆる「ロスジェネ」にまつわる議論は「政治（自民党）批判」の建付けとしての賞味期限が切れて、いよいよ「社会を停滞させる老害」かのようなポジションで扱われるような、ある種の“二毛作”がなされようとしているのかもしれない。
これまで「若者論」といえばイコール「ロスジェネ論壇」だったのだが、かれら氷河期世代も現在では40代となり、その先頭は50代に突入しようとしているところだ。年齢的に見れば立派な中高年であり、とてもではないが「若者論」にいつまでも居座るわけにはいかないというのは事実としてある。
「いつまで若者のつもりだ」「年相応のわきまえを持って後進に道を譲れ」といった声が年々強まっているのは事実だろうが、自分はそれでも、かれらが持っている「自分たちはもっとも割を食わされた不幸な世代だ」という認識は、そのとおりだろうと考えている。
ただし断っておくが「氷河期世代が他のどの世代よりも貧しくて、ほとんどの人が非正規雇用で、結婚も出来ず生涯独身の生活を送っている」――といったイメージを世間的には持たれているかもしれないが、それは統計的にいえば間違いである。ロスジェネはデータ的に見ればそこまで「全滅」の世代ではない。
統計的な観測で言えばそれこそゆとり世代やZ世代の方が、政治的にも財政的にも悲惨な未来を迎える可能性は大きいとさえいえるかもしれない。けれども、それでもロスジェネ世代を「いつまでも被害者ぶる老害」という位置づけで再解釈することには慎重になった方がよいはずだ。
ぜひ読んでみてください！
ぜひ読んでみてください！
スキ&シェアで、渾身の記事を書いたのにnoteが障害発生してて泣きたい饅頭先生を応援しよう
この記事、本当にわずか数年の生まれの違いでも「わかる」と「わからない」が交錯するくらい深い断絶を行き来できるような記事なので、みんなに読んでほしい。お互いがどういう景色を見てきたのかがわかる。
• • •
Missing some Tweet in this thread? You can try to
force a refresh
