Thread by @KBYMScotland

イギリスの女児3人刺殺事件。ポストするか迷ったが、デマがかなり広まっているので抵抗の意味も込めて↓

7月29日にマンチェスター郊外サウスポートで、小学生のダンスイベントにナイフを持った17歳の少年が現れ、次々に子供達を刺し3人の女の子が亡くなるという本当に恐ろしい事件が起きた。1/11

イギリスでは一部地域で移民をめぐって緊張が増しており、移民特にイスラム系移民を嫌う極右はこの事件に飛びつき犯人はイスラム系というデマを拡散した。

事件後、警察から犯人はルワンダ出身(大多数がキリスト教徒)の両親を持つウェールズ生まれのイギリス人という情報が流れたにも関わらず、2/11

極右はデマを流し続け、事件で悲しみのさ中にいるサウスポートに乗り込み、事件と無関係なイスラム教モスクを襲撃。極右の動きを注視していた警察はモスクを保護していたが、極右は投石等で攻撃し警察車両を燃やしやりたい放題。警官50人以上が負傷し5人が逮捕された。

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https://x.com/bbcnewsjapan/status/1818851187250323802?s=46

イギリスで移民が増加し、一部地域で社会的緊張が増しているのは事実だが、問題は移民特にムスリム相手なら未確認情報やデマを拡散して反移民反イスラム感情を煽る極右。今回の件でも明らかなように、彼らは移民やムスリムを攻撃できれば実情はどうでもよく、4/11

デマや事件の被害者を利用して暴れるためなら何でもする。法の敵、社会の敵であり、事態を重く見たスターマー首相は今日、こうした極右の活動に対応するべく、警察の対策ユニットを新設し、一方でデマ拡散に使われるSNS各社と共同しデマと扇動への対応をすると述べた。5/11

また日本語ツイッター/Xでもこうしたデマの拡散を精力的に行なっている人たちがいて、中に一人、特に拡散力が異常に強い人がおり、そのデマを止める術がない。連中のやっていることはスターマーに「極少数の愚劣な集団」と呼ばれるイギリスの極右集団と変わりない。6/11

例えばこれ、「ソマリア系移民2世」「容疑者がイスラム教徒」という情報は極右SNSで広まったデマであり、それを鵜呑みにしない限りこういうポストはできない(このポストの時点ですでに犯人はルワンダ系イギリス人と警察発表があった)。後に訂正しているものの、多くのポストは放ったらかし。7/11

このポストをした人物は自称著述家だが、情報源を精査せずデマに飛びつく、また自分の書いたものをしっかり訂正せず誤りも放ったらかしにするなど、とうていプロと認識されるに値しない。イギリス移民情報に関して言えば、極右の言っていることのほぼ丸呑み。8/11

イギリスのSNSではこういう集団のばら撒くデマはメディアや政治家や当事者に検証され否定されてバランスが保たれるが、日本語ではそうした検証メカニズムは存在しないあるいは拡散力が低いため、結果としてデマが一方的に広がっていく。↓はBBCによる検証。9/11

https://x.com/bbcnewsjapan/status/1818928963219025962?s=46

日本の移民をめぐる状況はイギリスとは異なるが、こうしたデマによって「イギリスは移民のせいで酷い状況になっている」と信じられている。実際には、スターマーの会見で明らかなようにイギリスでは問題を起こして危険と見られているのは極右であり、今後は政府や警察による対応は強化される。10/11

すでに述べたようにイギリスの一部地域で緊張が高まり、移民による犯罪もある。しかしデマで恐怖と憎悪を煽ることを正当化してはならない。「移民で酷いことになっている」という日本語情報の多くはイギリスの極右のデマを鵜呑みにした人達が広めているものなので、どうか注意してほしい。11/11