まいねぇ。 Profile picture
Dec 23 3 tweets 1 min read Read on X
義母は司法解剖された。
病院の中で一人ぼっちで息を引き取った義母。

解剖実習の人の前で楽しそうに写真を撮ってる医大生の投稿を見かけて、今、たまらない気持ちになっている。

そこにある、解剖された人の体にも人生や家族があるんだぞ。

聞いてください。
元々、交通事故で
はね飛ばされて頭を強く打ち、
脳を傷つけられて意識不明の
8ヶ月。脳が腫れるからと
頭蓋骨も外されて、
自力での食事が困難になったから経管栄養になり、
気管切開されて声を出すことも叶わなくなっていた。

それでも急性期(スグにしぬ)
を過ぎると入院先は
「うちでは無いところへ」と
転院を勧めてくる。
経管栄養の寝たきりの義母を
妊娠中の私は引き取れず
夫と2人で必死に病院を探した。

医療ソーシャルワーカーが
「ここではどうですか?」と
勧めてきた病院は
全部が自宅から遠く
入ったら会いに行けない距離のところばっかり。
毎日でも面会に行きたい夫は
「絶対に近くで探そう」と
必死に近い病院へ電話をかけまくった。

そして
やっと近くの病院が「うちなら引き取れます」と答えてくれて
転院の手続きが取れた。

寝たきりの人はタクシーにも乗れないので
転院先の病院がストレッチャーで乗れる救急車のような
送迎車を出してくれて
転院が叶った。

そうして新しい病院で
落ち着いてくれたと思って
年末。私は息子を出産し
無事お正月を迎えたと思った、
その新年2日。

病院からの電話が鳴る。
「お母様は
亡くなっていました」と
連絡が来る。

駆けつけても
「いつも通りに朝見回りに行ったら亡くなってました」
との説明だけ。

誰もいない時間だったとの事を
警察に相談したら
「念の為、
司法解剖をしましょう」と
申し出られた。

葬儀の準備の最中
ようやく死化粧で美しくしてもらい通夜を済ませた義母の体は
警察車両に乗せられて
解剖へと送られて行った。

夫は不安で
翌朝早く病院へと出かけていき
そこで、見てはならない姿の
義母を
見たという。
内臓を取り出され顔もえぐられていたと嗚咽しながら
話してくれた。
産後間もない私には
聞くのも辛い話しだった。

足元に散らばる赤いスポンジのようなものが
ずっと脳裏に焼き付いていると
言っていた。

不幸なアクシデントだったと思うけど、家族からしたら大切な家族。解剖は必要な措置だとわかっているけど

刻まれるお身体に対して
敬意が感じられない投稿を謹んで欲しいし、そういう心の持ち方ってなんだよ!
他人の体とその人の人生を敬ってくれ。

私は大学病院の院内コンビニに勤めていた事もあるから
献体された方への厚労大臣からの感謝状の発送も扱ったことがある。

白菊会とか
無名だけど、世の中と医学の発展のためにご自分から遺体を捧げてくださる方がいて。
そういう方の厚いお志があって
学生がリアルな遺体にメスを入れることを許されてる。

ちょっとやっつけてくるみたいな言い方やめてくれ。
その方の体は人生を生きてきた
大切な体なんだよ。

医学は、主に生きている人を救い、命を実感できる人生を
助けるためのもの。
その研究のための
献体される方を
ただの遺体1号みたいに扱わないでくれ、と
心から願う。

• • •

Missing some Tweet in this thread? You can try to force a refresh
 

Keep Current with まいねぇ。

まいねぇ。 Profile picture

Stay in touch and get notified when new unrolls are available from this author!

Read all threads

This Thread may be Removed Anytime!

PDF

Twitter may remove this content at anytime! Save it as PDF for later use!

Try unrolling a thread yourself!

how to unroll video
  1. Follow @ThreadReaderApp to mention us!

  2. From a Twitter thread mention us with a keyword "unroll"
@threadreaderapp unroll

Practice here first or read more on our help page!

More from @maimai0049

Dec 12
「何言ってんの?
もう⋯イヤだよ、ボクは」
少年は、キッズスマホで
何やら激しく話しながら
コンビニの店内を
ぐるぐる回っていた。

いつも家族のための買い物に
来る少年は
おそらくママと会話。
ただ、珍しく
イライラした声を出していた。

( 今日は
何か、あったのかしら? )
店員の私は
いつになくイライラしている
少年の様子に
なんだか、不安な気持ちで
見守っていた。

「 いつだって、そうなんだ。
そんなの、知らないよ! 」
口調がきつくなってきて、
私の方が驚いた。

声が大きくなる少年に
「シー」と口元に指を当てて
合図してみた。
( 店内では大きな声を
出さないでね )

少年は私からの合図に
「ハイ」というように
首をすくめて
電話の声を小さくし
「もう切るね」と
耳元のスマホを降ろした。

少年は、そこからは
いつになく無言で
いつものペットボトルの
コーラ 2 本とサイダーを買い、
他のものは買わなかった。

確か、ずいぶん前に聞いたとき
「コーラはママと妹が
好きなんです」
というので
「じゃあサイダーは?」
「あ、それはボクが飲みます」
そんな会話をしたな、
今日に限って、ふと
そんなことを思い出した。

そして、店を出る時
少年は立ち止まらず
チラッとふりかえるだけで
スッと出て行った。

薄い水色の
ラルフ・ローレンのシャツの
後ろ姿がずっと
印象に残っている。

それは、あっけなく
訪れた別れだった。

その日からしばらく
彼の姿を見ることは
なかった。

私だけではなく
他の店員たちも口々に
「あの子、
どうしたでしょうね」

「なんで、あの子だけ
あんなに買い物させられてたんでしょうね」

「ヤバいですよね、あの子。
あのまま、大丈夫ですかね?」

なんだ、他の皆もすごく
気にしていたんだな。
そして
しばらく少年のことを
話題にしたけど
彼が来ることはなかった。

そうして、何年かたって
そこのお店を閉めることになり

私が最後の
勤務をしていた日に

「こんにちは」と
1人の中学生が
お店に入ってきた。

その中学生は
にこにこしている。
ほんのり赤い頬が
私に少年を思い出させた。

「えっ!?」
「あ、お姉さん
お久しぶりです」
ハスキーボイスになってた。

「わわ、声変わり」
言うなり
私は涙が溢れてしまった。

「お店、閉まるんですか?」
「そうなんです。長いこと
ここでやってきたから
寂しいし、残念です」
「そう、僕も寂しいです」
少年だった中学生は
少し遠い目をした。

「来なくなってたので
遠くに越したのかと
Read 7 tweets
Aug 16
「誰の名前だろう?」
銀行口座に見しらぬ名前で
ふり込みがあった。
しかも割と大きな額。

副業の振り込みの会社がいくつか思い当たった。
その中の担当者の名前だったかしら?あとで聞いてみよう。

そう思っていたら、その人からショートメールがきた。

『申し訳ありません。
こちらの手ちがいで振り込みの額が 2 万のところを
20万にしてしまいました。
つきましては差額の18万円なのですが、お手数ではございますが返金をお願いいたします』

やはり、おかしいと思った。
なので
「わかりました。では18万円の返金ですが、どのようにしたらよいですか?」
返信すると

『お手間をとらせてすみません。今どこですか?』
どこって⋯。
そんなこと聞くものかしら?

「〇〇区の〇〇町ですけど」
『そちら様にあまり
お手数かけては申し訳ないので、近くにいるうちの者に
取りに行かせます。
その者に
現金を渡してください』

( あれ、これって・・)
ここでピン!ときた。
これは、
( お金を渡してはいけない )
そう思った。

だからメールには
「そうですか。それじゃ
お金を用意したら連絡します」
と返信。

そして銀行ではなく警察へ
連絡した。
「銀行に不信なお金が振り込まれてて、相手からそれを返金する話をされました。これって
詐欺ではないでしょうか?」

警察から
「相手とはどんな話を
しましたか?
お金はもう動かしましたか?」
など聞かれたので
これから
相手の指定した人物が
こちらに来ることを伝えた。

警察への手はずをつけてから
メールの相手に
「18万円を用意しました。
〇〇銀行の前にいます」
と連絡し、〇〇銀行の前で
お金を取りに来る人を待った。

10 分もしないうちに
黒っぽい服に黒いマスクをした30歳くらいの男が現れて

「あ、すみません。
振り込みの件の方ですか?

会社の者から頼まれたので
自分がお金を
受け取りに来ました」
と、声をかけてきた

「あなた、誰に頼まれてここに来ましたか」と、
Read 5 tweets
Jul 12
「あの、これはどこにありますか?ママに頼まれてるので⋯」コンビニ店員の私に
眉を下げた
困った顔をして
聞いてきたのは、先日の
” 買い物をする少年 ”だった。

「何をお探しですか?」
「あのホットケーキミックスってありますか?ママが、
それがないと困るって」
「大丈夫。ありますよ」
「やった。良かった」
少年はホッとしたのか
すごくいい笑顔をした。

小学3年生くらいに見える
少年はラルフローレンの
水色のシャツを着て、
コストコの大きなバッグを
肩にかけている。

そして、反対の肩には
クリーニング店で受けとった
洋服が入った袋も
かけていた。
大人の服が少年の体より大きくて重そう。

家のお使いでの買い物なら
小学生なら
それだけでも充分に見えた。

ママは
この子に
こんな笑顔をさせて、
家では一体何を言って
送り出すのだろう?

ホットケーキミックスがあるとわかると、少年は
キッズスマホでママに
電話をする。
「あるってママ。大丈夫だよ。今買って帰るね」

そう言ってスマホを切ると
再び店内へもどり
ペットボトルを3本持ってレジへきた。

( また、重いものだわ )
ホットケーキミックスも飲み物も重い。
今日も、真っ赤なほっぺで
重いバッグを両肩にかけて
レジを離れる。

そして店の出口で1度、
立ち止まり
こっちをふりかえる。
黒い瞳と目が合う。
何を言いたい瞳なのだろう。

私はレジから小さく手をふり
( ガンバレ!)
と心の中でエールした。
普段はコンビニ店員です。
@maimai0049
お店に来るお客さんとの
やり取りで気になることや
心に残ったことをドラマのように書いています。

この”買い物をする少年”が
店に来るようになってから
ずっと気になっていて
そのことを時々
つぶやいていたら

読んだ方からも「気になる」とのお声をいただきました。
そこで今回、
連続してお届けすることに
しました。

少年はキラキラした
真っ直ぐな表情の子で
人気アニメ『ちいかわ』の
ハチワレくんを思い出すような
雰囲気です。

まだまだ続くので
一緒に追いかけてください。
Read 5 tweets
Jul 11
「それじゃ頼んだよ」
コンビニに買い物に来た
パパと少年。
パパはスーツ姿で、
少年に声をかけて
店を出ていく。

少年は肩に大きなバッグを
かけて目でパパを見送る。
店員の私もつい、
パパさんの姿を追ってしまう。

パパさんは、待たせていた
ママらしい女の人と
低学年そうな少女と
黒塗りのタクシーに
乗り込んで行ってしまった。

少年は1人、店内で
買い物をしだした。
カゴに飲み物を
何本も入れて行く。
お砂糖もパスタも入れる。
けっこうな重さになっている。

私はなんだか気になり
彼がレジにきた時、声をかけた「ずいぶん重くて大変ですね。大丈夫ですか」

少年はりんごのような
赤いほっぺをして
「ありがとうございます。
でも、ボク大丈夫です」
と、けな気に答えてくれた。

(だけど、これ 1人で持って帰るの大変よね )
そう思った私は
「パパは
お出かけなのかしら?」と
少年に聞いて
みた。

「はい。
今日は妹の発表会なんで」
「…そう、そうなんですね。
この荷物は重いから、
気をつけてくださいね」

少年はこっちをふり返りながら店をあとにした。
まだ小さな体に
大きすぎるバッグが
似合わないと思えた。

この日が
”家族の買い物をする少年”を
初めて意識した日。
彼はまた
1人だけで買い物にくるようになるのだった。
ここまで読んでくれて
ありがとうございます。

ここからは気になる
《暮らしのお役立ち情報》です
今ならこのPLUG 。
Amazonプライムキャンペーンでも有効。
入れておくだけで
さらにお得になるように
機能します。
みんな使ってるお得なPLUG。
今のうちに
手に入れましょう👇👇【PR】
Read 4 tweets

Did Thread Reader help you today?

Support us! We are indie developers!


This site is made by just two indie developers on a laptop doing marketing, support and development! Read more about the story.

Become a Premium Member ($3/month or $30/year) and get exclusive features!

Become Premium

Don't want to be a Premium member but still want to support us?

Make a small donation by buying us coffee ($5) or help with server cost ($10)

Donate via Paypal

Or Donate anonymously using crypto!

Ethereum

0xfe58350B80634f60Fa6Dc149a72b4DFbc17D341E copy

Bitcoin

3ATGMxNzCUFzxpMCHL5sWSt4DVtS8UqXpi copy

Thank you for your support!

Follow Us!

:(