Hiroshi Tsuji, MD, PhD, MPH🌏産業医 Profile picture
産業医/医学博士。ハーバード公衆衛生大院卒。米国企業7社で産業医実務トレーニング。労働者の健康が専門。嘱託産業医→米国産業医養成課程→専属産業医→コンサル事務所代表。新型コロナに関して呼吸器専門医、公衆衛生で日米学位、じん肺石綿外来担当、予防対象:粉塵〜エアロゾル。最新科学で無駄な自粛減らし感染抑制・事業継続支援。
Sep 28, 2022 7 tweets 1 min read
子供には学歴つけさせた方が良いのか、経験積ませた方がよいのか

どっち?どっちも無理?
と悩んでいる親御さんへ

「幼少期のなるべく早い時期に家事をさせる事で、将来、仕事で成功する率が高まる」

これ、ハーバード大が行った75年を超える最長の研究の結果

単純な事のように思えますが、実は→ 「家事をすることで、子供は自分の周りにあるやるべき事が見えるようになる。これは、仕事の世界では、チームの中で自分は何をすべきかというビジョンを持ち、率先してそれを実行することにつながる。」
Aug 27, 2022 8 tweets 1 min read
コロナパンデミックで進んだ空気感染(=airborne transmission)の概念

悪い空気が原因とされた古代、逆に飛沫固執の近代、SARS-CoV2で広く認識さたエアロゾルの現在に至るまで

科学的発見、発見への抵抗、続く発見でパラダイムシフトし次の時代へ

呼吸器感染の経路の認識,発見の歴史まとめた論文出た 以下要点
•古代から19世紀まで瘴気(しょうき、miasma)、つまり「悪い空気」がある種の病気を引き起こすと考えられた。

•19世紀半ばから後半にかけて、コレラ、産褥熱、マラリアなどの病気が実際には別の経路で伝染することが判明し、この瘴気のパラダイムへの挑戦が起きた
onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/in…
Aug 27, 2021 14 tweets 3 min read
コロナパンデミックで加速した科学や流体力学の知見から、従来の飛沫、空気感染(=airborne transmission)の定義の再考を行うべきとするレビュー(参考文献なんと206!)が、今朝のScience誌に。

はしかや結核など他の呼吸器系ウイルスの感染経路に関する従来の考え方の更新まで踏み込む、圧巻の内容 1/n 従来の飛沫感染、表面接触感染、空気感染の理解ではCOVID-19パンデミックで生じたスーパースプレッディングイベントや屋内外の違いを説明できない。これは適切な予防策がとられない事を意味する。

従来、空気感染とは、主に感染者から1~2m以上離れた場所で、
science.sciencemag.org/content/373/65… 2/n
Aug 17, 2021 4 tweets 1 min read
ワクチン先行するイスラエルから厳しい警告、ワクチンはデルタ株を鈍らせるが、倒すことは出来ないとScience誌記事。

ワクチン以外の戦略も並列して立てないと厳しい内容。

イスラエルは12歳以上の78%がワクチン接種済みで、大半がファイザー社製。しかし同国は現在、世界で最も高い感染率を記録 1/3 毎日650人/100万人(8.3万人/日本人口換算)新規感染者が発生。半分以上が完全にワクチンを接種した人。6月から7月にかけての調査で、1月に接種した人は、4月に接種した人に比べて、ブレークスルー感染のリスクが2.26倍、ワクチン接種後の期間に比例して免疫低下示唆。sciencemag.org/news/2021/08/g…
Aug 15, 2021 4 tweets 1 min read
空気感染か否か?ロックダウンor解除?
二分法的な議論は誤りであると、二分法に陥りがちな論点のレビューがBMC感染症誌から。

白黒単純でなくグラデーションの理解が重要

誤った二分法
1:健康と経済は対極
真実ではない。適切な公衆衛生施策は両方の悪影響を軽減する。bmcinfectdis.biomedcentral.com/articles/10.11… 1/4 Image 2 :ロックダウンか解除か
一つの対策で完璧はなく、複数の対策を、地域のCOVID-19レベルやワクチン接種レベルなどの問題に合わせ調整が必要。

3:症状の有無で分ける
症状の有無に関わらず感染性がある。症状に基づく戦略だけでは不十分。2/4