Sanshiro Hosaka Profile picture
AKA Consul in Kyiv. Akita public security committee curator supervising Japanese #SnackStudies. Interested only in money, witches and sake. Welcome kompromats.
Kaoru 🇫🇷🇺🇦🇯🇵 Profile picture 1 subscribed
Jul 6 10 tweets 3 min read
The Insider報道:ロシア対外諜報庁の中堅将校M.Kolesovのリークメールから分かる最近のロシアの欧州向け偽情報の傾向。ソ連インテリジェンスの理論や政治技術の手法を踏まえており、それほど驚きはない。驚きは別のところ(末尾)。🧵

theins.ru/politika/272852 偽情報のターゲットオーディエンス(#諜報国家ロシア p.171)をいくつかのセグメントに分類。20~30%の理性的なセグメントには事実をもとにして理詰めでアプローチ。70~80%の感情的なセグメントには世界が終末に向かっているという方向に誘導する。 Image
Jun 5 8 tweets 1 min read
10日後に迫ったスイスでの平和サミットが危機にあるというSidorenko記者の指摘。中国は欠席、米国はバイデン欠席(副大統領出席)で、首脳出席は80か国(オンライン含む)程度の見通し。しかし問題は参加国の数ではなく、サミットで採択予定の成果文書の内容。
eurointegration.com.ua/articles/2024/… そもそも「ゼレンスキーの平和の公式」は2022年のG20サミット以降、中国、インドネシア、アフリカ等から出てきたロシア寄り停戦論を打ち消し、ロシア軍撤退と領土一体性の回復という「正義の平和」、ウクライナが譲れない「勝利の条件」を多国間のコンセンサスにしてロシアへの圧力とするためだった。
Jun 2 17 tweets 4 min read
なぜ欧米や日本で知識人と呼ばれる人々がロシア(ソ連)や中国のような国に政治的「巡礼」を続けるのか。数百件の旅行記を分析し、その社会的背景や心理を明らかにした貴重な研究。イデオロギーを支持する訳ではなく、自らが住む欧米社会の「不正義」(不平等、差別、紛争介入)に不満を募らせ、🧵 Image 政府や社会からの疎外感を強め、欧米の政治体制や社会へのオルタナティブを提唱するソ連、中国、キューバのような国家に自らのユートピアを求めてしまう。一方、全体主義体制は批判精神の強い知識人を「ポチョムキン村」のようなホスピタリティ技術で歓迎し、彼らのエゴをマッサージして取り込む。
May 15 12 tweets 2 min read
オーストラリア保安情報機構に駆け込み亡命した中国公安部政治安全保衛局(第一局)のエージェント、エリック(39歳)の顔出し証言。第一局は政治警察を象徴する部局。ロシアFSB第二局とほぼ同じでテロ・分離主義者対策に加え、反体制派・市民社会の監視を行う。必読の内容🧵abc.net.au/news/2024-05-1… 22歳大学生の頃 エリックは西側の民主主義に憧れ、2007年、米国の支援を受けるとされる中国民主社会党に入党。ソーシャルメディアにシェアした共産党党大会の情報をアップした後、警察が自宅に来て拘束、協力しなければ刑務所送りと脅され、誓約書に署名。 Image
May 4 5 tweets 2 min read
欧州各地でロシアの破壊・妨害工作が報告されている。英国での倉庫放火、ドイツの米軍基地襲撃計画、バルト海上のフライトGPS妨害の他、スウェーデンやポーランドでは鉄道妨害、エストニアでは要人襲撃、ここ数か月でも枚挙に暇がない。
chathamhouse.org/2024/05/russia… これは個別の事案ではなく、ロシアが欧州全体に対して体系的な戦争を開始した兆候であり、然るべく対応をとらなければロシアは許容範囲と解釈し、さらに手段をエスカレートさせる、とのKeir Gilesの指摘。また、こうした工作には金で雇われた現地のチンピラが使われる傾向。 Image
Apr 28 6 tweets 2 min read
露シンクタンク「国立コミュニケーション発展研究所(NIIKR)」(後述するように情報機関の出先)がトビリシで「伝統的価値観」(反LGBT)に関する会議をジョージアの親露組織ユーラシア研究所、SIKHA財団と共催。5月にモスクワで開催されるロシアの「吸引力」会議の一環。
agents.media/sozdannyj-vyho… Komleva NIIKR副所長はその直前にロシア占領下ツヒンヴァリ(「南オセチア」)に滞在したためジョージアに入国できなかった模様。また、クレムリンのお抱え政治技術者E.Minchenkoも参加。
ekhokavkaza.com/a/32915892.html
Apr 15 4 tweets 2 min read
カザフスタンのトカエフ大統領(2019年は首相)とアルメニアのパシニャン首相の会談。2019年と2024年で何が違うか分かりますか?
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2019年 
Apr 13 15 tweets 4 min read
米国ランド研究所は、露ヴァルダイクラブ会員で、長年キーウへ圧力をかけてドンバス紛争を解決すべきと主張、2年前は対ウクライナ武器供与に反対したSamuel Charapを新設の「ロシア・ユーラシア政策特別チェア」に任命。これが単なるシンクタンクの人事に見えない理由。🧵 
2017年にCharapが出した「ウクライナ危機」に関する本は、クレムリン御用学者セルゲイ・カラガノフから大絶賛されるくらいにすばらしいdisinformationである。(つまり、そこにウクライナの視点はなく、読む価値もない) Image
Apr 8 14 tweets 1 min read
Meduzaが匿名ハッカーを通じFSB第二局に所属するSergei Dubovのメール(2007~22年)を入手。大学(国境警備大学?)2年次から始まり、就職活動、ロシアの演劇や文化人の監視や捜査を担当する将校になるまでの15年間の足跡を分析。下級職員とはいえFSB将校の仕事や私生活が明らかになるのは珍しい。 セルゲイは大学でのプレゼン資料を親父に手伝って作ってもらう甘えっ子。賭博会社や警備会社の就職を目指していたが、どういう経緯かは不明だが2014年頃にFSBに就職。当初は「少数民族」の監視を担当。学生や聴講生としてベラルーシ人やウクライナ人のディアスポラが開催するイベントに参加。
Apr 7 8 tweets 1 min read
不正会計で経営破綻した独上場企業Wirecardの経営トップ Jan Marsalekは、2020年にスパイ疑惑が出てすぐにロシアに逃亡。その後の捜査で、Marsalekはオーストリア警察への浸透(対外防諜 #諜報国家ロシア p.29) に成功した超重要なアセットであったことが明らかになる。
ft.com/content/c3b500… オーストリア警察情報機関のEgisto Ottらを協力者にし、ロシアが狙う人物の欧州滞在情報等を欧州の各警察から入手。Ottから得た情報をもとに、FSBはスクリパル暗殺未遂事件などGRUの活動を調査していたC.Grozevのウィーンのアパートに侵入した(この事件を受け、Grozevは別の国に避難した)。
Mar 16 7 tweets 1 min read
ウクライナに「停戦」を求める人々は日本独自の経験と戦争観から抜けきれないでいる。著者はブチャのイワナフランカ通りに25回通い、一時的であれ占領されるということがどういうことか複数の証言と細かい観察から再構成。記憶も生々しい被害者の懐に入り込み、密告者まで射程に入れる取材能力の高さ。 この本が素晴らしいのは、占領中の惨状を描くだけでなく、占領終了後に家族を拷問・殺害された被害者や支援者が手探りで国際法廷(ICC)に戦争犯罪を提訴する「その後」まで追っているところ。一時占領の実態と対応をここまで丁寧に描いた類書(英語含め)を知らない。
Feb 15 10 tweets 3 min read
『国際問題』最新号巻頭に塩川伸明氏のエッセイが出た。歴史家の立場からロシア・ウクライナ戦争を議論する際の安易なアナロジー(歴史的前例)を戒めることが狙いのよう。一般論としてはそうなのだろうが、ウクライナの歴史やロシアの戦争を少しでも研究した者ならこのエッセイに違和感を持つはず。 Image アナロジーの例としてモンゴル=タタール支配後のロシアの専制化を挙げるがこれは藁人形議論。むしろ今次戦争との類似は過去500年間でモスクワが12回ウクライナを侵略したこと、エムス法(1876)等でウクライナの言語文化を禁止し体系的にロシア化を推進したこと。塩川氏はこれら歴史的事実に触れない。 Image
Jan 17 9 tweets 1 min read
私の所属するタルトゥ大学ヨハン・シュッテ政治研究所のモロゾフ教授が3日にロシアのスパイ容疑で逮捕されたことが昨日明らかとなった。名の知られた国際関係論の学者なので、大学関係者だけでなく欧州各地の学者にも衝撃をもたらしている。ただ私はあまり驚いていない。
news.err.ee/1609223589/iss… 毎年開催されるTartu Conferenceのプログラムチェアであり、表向きはロシアに批判的だが、ネオマルクスの流れも汲む「反覇権主義」的思想の持主であり(#諜報国家ロシア p.250)、2015年出版の単著では、西側資本がロシアのオリガルヒと結びつき本来欧州的価値観を持つロシア知識人を疎外している、と
Sep 5, 2023 5 tweets 1 min read
ハック&リークされた現ロシア国家院副議長Alexander Babakov のデータに基づき、ロシアによる仏大統領候補マリーヌ・ル・ペンへの資金提供、「文化交流」を通した工作を調査したリポート。
informnapalm.org/en/babakovleak… 2016年頃「ロシア世界」財団( #諜報国家ロシア p.203参照 )がBabakovに送った活動報告で「対露制裁下でもNGOの地位を利用して海外でのロシアの影響力を維持する活動を活発化させた」とありのまま述べている。例えば「2016年はブラチスラバ、バルセロナ、東京にロシアセンターを開設…」
Jun 26, 2023 9 tweets 1 min read
ウクライナのOSINTコミュ、InformNapalmが、誤った仮定の下でプリゴジン事案を評価していたと訂正。
その仮定とは、プリゴジンはプーチンと共謀。ここからクーデターはウクライナの反転攻勢を油断させるための演出。このレンズを通せば、当初ワグナーに対し何の抵抗もなかったこと等が説明できる。 また、ロシア軍がウクライナのワグナー陣地を攻撃したという動画も演出の一環であり、プーチンは全てを知っていたことになる。しかし、InformNapalmは、プーチンが状況をコントロールできていなかったことを認め、本事案についてプリゴジン・プーチン共謀の仮定を取り下げた。
Apr 30, 2023 4 tweets 1 min read
ウクライナを巡る言説から、日本でインテリと呼ばれる人の感覚がいかにズレているか、的外れかについて書いた論考。私の主張は、副題"Everything ok with government and people, while academia in trouble"そのまま 一部のロシア・ウクライナ専門家がブーチャの虐殺を否定する陰謀論宗教団体の雑誌に投稿を始めたのは学会の末期症状。 Image
Apr 4, 2023 7 tweets 2 min read
ロシアの全面侵攻から13か月以上経つが、ウクライナ側は戦死者数を公表していない。他方いくつかの仮定の上で推定は可能。🧵ゼレンスキーも今年既に2回訪問したリヴィウ市のリチャキウ墓地では昨年3月、8年間使っていたロシア・ウクライナ戦争戦死者の区画が足りなくなり急遽新区画が設けられた。 旧区画には全面侵攻以降30名が埋葬。新区画には8×30+6×16=336名が埋葬(直近の戦死者は今年3月24日)。合計約370名となるが、故郷が一時占領されたため遺族が避難したリヴィウで埋葬されたハルキウやヘルソンの兵士も一部含まれる。正確な数は不明だがこれを1割と仮定し差し引いて330名としておく。
Apr 3, 2023 18 tweets 4 min read
エストニアに関するNHKコラムは誤解を招きうる内容なので若干補足🧵まず前提知識としての歴史。エストニアはロシア革命後の1918年に独立。しかし1939年の独ソ密約を受け、ラトビアやリトアニアとともにソ連に軍事占領、偽「選挙」を経て違法に併合された。1991年にソ連の占領が終わり、独立を回復。 ナチス独や日本を除き、大半の欧米諸国はソ連によるエストニア併合を認めていない。なぜ過去形でないのか。日本の場合、併合承認の法的効果を遡及して無効にできないのか、2021年を日エストニア外交関係100周年ではなく、友好100周年としたから。
Apr 3, 2023 5 tweets 1 min read
これはおそらくそのとおりで、東野さんに絡んでいるアカウントも日本の穏健左翼や極左、新右翼でも使わないだろう用語や概念を使うんですよね・・・日本語はネイティブ並みだけど、時折ボロがでる。 私は政府機関は状況を正確に把握すべきだけど、民主国家では、こういうトロールとの戦いはの一般人、民間組織がやるべきと考えています。政府機関のナラティブは影響力を持たないし、下手にやると言論の自由との関係でトロール側に都合よい環境を作り出す。
Feb 23, 2023 9 tweets 1 min read
ロシアの国家主導の「人道的」子ども誘拐事業についてはこれまで断片的な報道しか出てなかったが、私の同僚 @Tetiana_Fed が多様なソースから包括的且つショッキングな分析をまとめてくれた。英語だが是非目を通して頂きたい(リンクは末尾)。私が衝撃を受けた点は、🧵 ・子ども人権問題担当大統領全権をトップとして(自らマリウポリの子どもを養子にとり「模範」を見せる)、子どもの誘拐、強制移住、選別収容所、違法な養子縁組が組織的に行われている。
Feb 22, 2023 10 tweets 2 min read
この大統領令の撤回が、いわゆるコザーク方式(2003年~)の放棄ならば、ちょうど1年前のロシアによる対ウクライナのミンスク諸合意の放棄に似ている。どちらもその要諦は「連邦制」の名の下にロシアの傀儡を相手国の政治体制に埋め込む、事実上の主権制限を目的とした。🧵 ウクライナに対するミンスク諸合意の放棄は、「人民共和国」の承認という形で顕在化し、その数日後に全面侵攻が始まった。