もう一度繰り返しますが、アメリカの新聞コラムで経済政策についてはじめて「トリクルダウン」という言葉を使ったとされるウィル・ロジャース氏はお金は水じゃないんだからトリクルダウンなんてしませんよ、という文脈で使っていたんです。お金はどうやったって上に流れる(トリクルアップ)から(続) まずは貧しい人にお金を渡しなさいと言われたんです。そうしたら一度は貧しい人達のもとをお金が通るでしょうと。しかもこれを100年近く前にすでに言われていたんです。お金を「水」や「ワイン」に喩える人を見かけたら、いやその最初の仮定がすでにおかしいでしょうと是非言ってあげて下さい…。

繰り返すが、「補助」されるという名目で巨額の補助金を受け取る企業がぶっちぎりの「過去最高益」を叩き出すというのは一体どういう状態だろう…。

https://twitter.com/SakaiToshiyuki0/status/1535793766610501636?s=20&t=ovx0W3OdfG7XSkg-bswnnA

もはやアメリカの経済格差を否定する人は滅多に見かけませんね。それにしてもどうやってここまで格差が開いてしまったのかと不思議に思う人がいてもおかしくありませんね。ある研究によると、過去数十年の間になんと5000兆円以上ものお金(50兆ドル)が経済下位90%から上位1%の元へ流れたそうです。(続) しかも流れた理由が数十年に渡るあの「トリクルダウン」経済政策の結果だったんですね。あの手この手(富裕層に対する減税など)を使って国のお金を富裕層に回した結果(そうすればいずれ貧しい市民にもお金が”滴り落ちる”からという強引な理屈で)、気の遠くなるほどの格差が広がってしまったんです。(続)

綺麗事ばかり並べるな。正論をかざすな。偉くなってからにしろ。お前ごときが。声をあげればどこからともなく飛び交う「黙れ」というメッセージ。何度も言うようですが、私達の多くが黙ったから今の社会の姿があるんです。黙っていたら、社会は良くならないどころか、物凄い速さで悪化してしまいます。 だから、もう黙っていてはいけないんです。残念ながら、黙っていたら権利も自由もゆっくりとしかし着実に奪われてしまいます。与えられて当然ではないんです。声を上げながら大切に守らないといけないんです。権利も自由も、いったん失われれば、次はいつ返ってくるか誰にも分からないですから。

繰り返しますが、国内の記者会見の様子が相当おかしいですね。まず質問する記者の怯え方が尋常じゃない。横暴な”司会者”に遮られると皆黙る。再質問禁止。当たり前のように用意された原稿を読み合う。おかしいとその場で声を上げる人がほぼいない…いつからこんなことになってしまったんでしょうか。 まるで独裁社会のようです。本当にこのままでいいんでしょうか。私達の社会はどこに向かっているんでしょうか。

構造的差別の存在を訴える人に対して、社会を「分断」するなと凄む人がいますね。言われた方は自分は社会を分断しているのかとひるんでしまうかもしれません。しかし、もちろん、分断しているのは差別構造の存在を訴える人ではなく、社会を根本から分断するような差別構造を維持しようとする人達です。 長い間、差別構造から利益を得てきた人々の中には差別構造をどうしても手放せなくなり、差別構造をなくしてくれという人を黙らせようとする人がいる。自分たちがやっていることは堂々と棚にあげ、わざわざ「分断」という言葉を使って、声を上げる被差別側に罪悪感を抱かせるんですね。