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T.S
弁護士
Aug 7, 2023 12 tweets 1 min read
無過失補償制度について、何が問題なのか日米の制度を比較しながらなるべく分かりやすく書いてみたいと思う。

日本の予防接種救済制度は、簡易迅速な健康被害の救済が制度趣旨で、接種と健康被害との間の因果関係が認められれば給付が受けられる。製薬会社や厚労省の過失は不要。1/ その意味では、日本には既に「無過失」補償制度は用意されている。しかし、なぜ日本にも無過失補償制度が必要だとの意見があるのか、そして今後日本に導入されかねない無過失補償制度は、何が問題なのか、あまりピンときていない人も多いのではないかと思う。2/
Dec 8, 2022 12 tweets 2 min read
もともとPCR死の全件報告で死者数をかき集めて、少ない感染者数を分母に高い致死率を出して、「季節性インフルエンザ以上の危険性→特措法適用→私権制限」ということをしていたのに、感染者数が増えて致死率が低く出るとそれは不適切だと宣う。

ダブルスタンダードどころか、フリーハンドですね。 「新型コロナウイルス感染症」の定義は、新たに人から人に伝染する能力を有することとなったコロナウイルスを病原体とする感染症であって、一般に国民が当該感染症に対する免疫を獲得していないことから、当該感染症の全国的かつ急速なまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがある
Oct 21, 2022 4 tweets 1 min read
無知とサンクコストバイアスがスコトーマ(心理的盲点)を作り出し、現実の認識を歪めるという話ですね。

遅発性の被害はより一層この傾向が強まるでしょう。

接種した人は薬害の情報に触れても、認知的不協和解消のため、①無視②矮小化③否定④犠牲の正当化の何れかの態度をとる人が多いのでは。 ①無視というのはそのままの意味。

②矮小化は、本人の特異体質のせい、時間的近接性があるもの、政府が認めたもののみが接種との因果関係があるとしたり、有害事象の確率は低いなどという誤魔化し。

③否定は、因果関係は証明されてない、水を飲んだ後に死ねば水が原因なのかといった屁理屈。
Oct 19, 2022 14 tweets 1 min read
この動画の中で個人的に印象に残ったのは、厚労省の担当者の説明。

有効性や安全性について、ただ原稿をお経のように読み上げるだけで、本当に特例承認の要件を満たすのかについては一切説明しないし、重大な懸念はないと分科会の見解を紹介するだけ。1/
nicovideo.jp/watch/sm412506… EBMと似たような概念でEBPM(Evidence Based Policy Making)という考え方がある。要するに、証拠に基づく政策決定をしましょうというもの。

厚労省の担当者は、我々の決定はEBPMに従っています、専門家の意見聴取も行っています、と言いたかったのだろう。
しかし、ここに大きな欺瞞がある。2/
Sep 22, 2022 4 tweets 1 min read
やっぱり日本人は「公」(Public)の概念を理解できないんだと思う。公共の場なのだから多数派に従え、というのが大多数の国民のコンセンサスになっている。

公共の場だからこそ特定の価値観を押しつけてはいけないんだけどね。そこが理解できずに個人の価値観を多数派が蹂躙する超民主主義国家。 精緻に言語化しているブログがあった。

欧米でのPublicの意味は、「全ての人のためのもの」という意味だが、日本語の「公共」とは、「お上のもの」というニュアンスで使われている。

お上が多数派を反映しすぎている現代では、多数派(お上)に従えよ、となるのも必定か。
kyokofukuda.hatenablog.com/entry/20090412…
Sep 22, 2022 4 tweets 1 min read
旅館業法改正案の件、今更特に付け加えることもないけど、要するに①意地悪な事業者の濫用的措置の根拠を与えられて、②客側の勘違いを生めればそれでいいんだと思うんだよね。

そうすれば面倒ごとが嫌いで「和」を尊ぶ国民は黙って従うから、法律で強制する必要すらない。「個」の尊重など要らない。 法律が全てを解決するわけじゃないし、私的自治に任せた方がより柔軟な解決もできる場合もあるが、それはあくまで平時で社会の寛容性が保たれているという前提が必要。

多数派が特定の価値観・情報で染め上げられ、ストレスで不寛容になってしまっているときに、意地悪を法で後押ししてどうする。
Aug 8, 2022 17 tweets 4 min read
「今回の分科会で死亡一時金の審査が集中したことについては「審査は申請書が整ったものから順次行われており、たまたま」と説明した。」

ワクチン接種後に亡くなった91歳女性に初の死亡一時金 なぜ認められたのか?(日刊ゲンダイDIGITAL)
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/e6db3… やはり「診療録等」(死亡・障害の状態となったこと、疾病が発生したことを証明することができる医師の作成した診療録(サマリー、検査結果報告、写真等))がないと審議は後回しにされるようだ。

Jun 10, 2022 13 tweets 2 min read
多くの人が誤解していそうなのだが、「副反応検討部会で因果関係が認定されれば、死亡一時金が支払われる」という訳ではない。

副反応検討部会は、医療機関等から報告のあった副反応疑い例について、調査審議しているだけ(予防接種法13条2項)であり、補償の可否を審議しているわけではない。1/ だから、因果関係の評定結果の分類は、α(因果関係が否定できないもの)、β(因果関係が認められないもの)、γ(因果関係が評価できないもの)の3種類しかなく、「因果関係が認められるもの」という評価項目がそもそも存在しない。2/
mhlw.go.jp/content/106010…
Jun 10, 2022 7 tweets 2 min read
オルテガの大衆の反逆で重要な部分は、「反対者とともに生きる」「死者とともに生きる」というところだろう。これがまさに近代立憲主義の理念。

異質な他者に対して取り得る手段は、①排除か、②共存かしかない。①が全体主義、専制主義で、②が近代立憲主義・個人の尊重。1/ 異質な他者と共存するためには、個人の尊厳を基本とし、多数決によっても奪えない自由の領域と権力分立を制度的に担保することで、全体主義・専制政治を抑止することが必要。

そこで、先人たちは人類の歴史上の数々の失敗・悲劇を、死者を想い、教訓を憲法に書き込んできた。2/
Jun 9, 2022 8 tweets 1 min read
権力は、民衆を脆弱な個体であると吹聴して不安を煽り、パターナリズムで自由を浸食する。

人間に備わった免疫力を隠して「生身では死病に罹患し、他者にも罹患させてしまう」と刷り込み、カンセンタイサクを押しつけて、実際に脆弱にしてしまう。

情報に関してもこれと全く同じことが起こる。1/ 権力は、「民衆は匿名のインターネット上のデマに惑わされて誤った判断をしてしまうものであり、それを放置すると足並みが揃わず社会全体の損失に繋がる、だから誤情報の規制が必要なんだ」と嘯く。2/
Jun 8, 2022 8 tweets 1 min read
マスクといじめの問題について、第39回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会での森内浩幸先生の話が参考になったので引用・紹介する。

「ここで受けたい理由の中に「もうこんな生活いやだ」「日常生活を取り戻したい」とか  1/4 「もう痛いのイヤだけど早く世の中でコロナがなくなるならボクたちも協力するんだ」みたいなこと、さらには「いじめの対象になるからそれを避けたい」とか、ていう風なこと、これ全部やっぱり「感染予防効果」ってことを期待しての発言、ていうことだと思います。」2/4

worldofgosen.com/2022/04/07/%E6…