常藍守 奏 🍜💜💌🍐🍣🐱☔🐉 Profile picture
とかいもり かなで • Kanade Tokaimori • 29歳 • 大人のオス • 工学修士 (Comp. Sci., KAIST) • 日琉語学 • 言オリ勢と繋がりたい (KLO 2013 🥇 IOL 2013 🥈🏅) • #竜の愛し子☔🐉 • #ふみ姉のわんちゃん💜💌 • #みみちゃんず🦦💜
Jan 20 25 tweets 5 min read
14万人の登録者を持つ言語系YouTuber「すきえんてぃあ(minerva scientia)」氏は、古代の日本語・中国語などについて独自的に研究したという動画を多数投稿し、「在野の言語学王」と称されています。

しかし、氏の動画はウィキのコピペと、他人の研究の盗用で作られています。その証拠を紹介します。 Image 実は私は、3日前に氏の最新動画の一つである「古代中国語講座」がデタラメである証拠を公開し、800回以上リツイートされました。しかし、氏は「ありとあらゆる情報を循環させて人を救済するため」というカルト宗教的な思想を語るだけで、自分の動画がデタラメであることについては、釈明していません。 Image
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Feb 5, 2024 12 tweets 1 min read
平子達也(2024)「出雲仁多方言における母音をめぐる音変化」『言語研究』165: 1–32 を読みました。

まず、著者が提案する「r の隠在化」の過程(pp. 21–22)においては、*ɽ の持つ r 音性(rhoticity)あるいはそり舌性が重要な要因として扱われていますが、これに関してはちょっと疑問があります。 著者は現代中国語における (nye, nyij, nyi >) /ɻɨ/ > er の変化に着想を得たとのことで、r 音性・そり舌性が強調されているのはその影響だと思います。しかし、実際の仁多方言の音変化は、説明を見る限り、中国語 er の成り立ちよりも、むしろ英語やドイツ語に見られる r-vocalization に似ています。
Nov 21, 2023 18 tweets 1 min read
ぶっちゃけ、2022年9月までの古代韓国語の再建は全て間違いです。古代韓国語のちゃんとした再建は、私が2022年10月にたどり着いた「古代韓国語に中舌母音なんか存在しなかったのでは?」という発想から始まりました。

…というと妄想癖の戯言にしか見えないのですが、これは割と厳密に論証できます。 日本の推古朝遺文の漢字音の特徴の一つとして、中古漢語の魚韻が上代日本語のエ段乙類に対応することは古くから知られています。魚韻 -jo は非前舌の上昇二重母音で、その音声実現は [-ɨə]~[-ɨʌ] と再建できます。

上代日本語には、日琉祖語から継承した中舌母音 /ə/ があり、魚韻に近い発音でした。