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権威を嫌う孤独な無名内科医www
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Jan 22, 2023 11 tweets 2 min read
●SARS-CoV-2のパンデミックは全世界で超過死亡を増加させた
オミクロン株の病原性がどの程度かについては、未決着事項としてもまあ良いでしょう。
しかし、それ以前の株については「季節性インフルエンザとは比較にならない」という決着でもう良いのではないかと思っています。 そうでなければ、2020-2021年に世界各地で起こった平均寿命の短縮と、超過死亡の増加を説明する事ができません。
Jan 21, 2023 5 tweets 1 min read
●SARS-CoV-2は脳を含む各種臓器に長期感染しうる
SARS-CoV-2は1) ACE2とTMPRSS2を介した感染、2) ACE2とカテプシンLを介した感染、3) furinとNPR1を介した感染など複数の感染経路があり、当初よりもより多くの細胞に感染する事が可能である事が分かっています。 →44例のCOVID-19による死亡例の剖検例の解析結果です。
うち11例については脳についても検討。全例がワクチン未接種例。
結果は感染初期の死亡例において、すでに脳でのウイルス増殖がある事を確認。
発症230日後の死亡例でも脳を含む全身の臓器でウイルス増殖がある事が確認されています。
Jan 21, 2023 18 tweets 2 min read
●入院例に限ればデルタ株とオミクロン株感染例の予後は同等、病原性減弱にはORF8が関連している可能性 オミクロン株が本当に弱毒化しているのかどうかについては、ワクチン接種、既感染免疫、抗ウイルス薬、マスクなどの感染対策、気温、医療逼迫の度合い、診療する医師の練度上昇、など交絡因子が多すぎるので、死亡率等の数字のみで病原性が低下していると解釈するのは早計で危険であると思っています。
Jan 21, 2023 6 tweets 1 min read
●抗ウイルス薬に対する耐性について
ワクチンの限界が見えてきた現時点では、抗ウイルス薬の開発が次の期待にならざるを得ません。
実際、HCVやHIVは発見から30-40年が経過しても、ワクチン開発には成功していません。 しかし、有効な抗ウイルス薬の開発により、HCVは2-3か月で根治可能となり、HIVも慢性疾患に位置付けられ致死性の疾患ではなくなっています。
Jan 21, 2023 17 tweets 2 min read
●コロナワクチンのADEおよび抗原原罪の可能性について
このトピックの前に・・・・
私は「mRNAワクチンの安全性、特に年単位の長期的安全性、反復投与における安全性については未決着である」という立場です。 しかし同時に、「短期的スパンにおけるワクチン接種によるCOVID-19の重症化阻止効果」については「有効であるとすでに決着がついている」という立場でもあります。
Jan 21, 2023 12 tweets 1 min read
●コロナの「2類相当」から「5類」への引き下げについて
→この引き下げについては、私自身は「まずない」と予想していたので驚きました。
「危険な変異株が流行すれば先送り」という条件つきですが、岸田首相は5月連休前後に5類とする方針を表明。 これは現在の日本の感染者数、死亡者数増加の中での決定ですので、もう余程の事がないかぎり、その方向へと進むのでしょう。
5類になれば、「都道府県知事の入院勧告や指示、感染者や濃厚接触者への自宅療養・待機要請」は法的にできなくなります。
medical-tribune.co.jp/news/2023/0121…
Jan 21, 2023 8 tweets 1 min read
フォロワーの皆様、ご無沙汰しております。
昨晩は何故か寝付けず、ふと思い立って4時頃からこのツイートを書いていました。
今更ですが、私の「一方通行ツイート」という無作法スタイルについては何卒ご容赦くださいwww さて、SNS上は、多数の支持者を持つ複数の専門/非専門のオピニオン・リーダーらの発信にあふれています。
しかしこれまでの所、SNSは衆知を集めて議論を深化させる方向へは、全く機能していないように見えます。
Dec 15, 2022 19 tweets 2 min read
●ワクチン接種後のADE現象は本当にないのか?
→そもそも、コロナワクチンはその開発段階からADEの可能性が危惧されてきました。だからこそ、従来の方法ではなく、mRNAワクチンやadenovirusベクターワクチンが最初に模索されたというのが経緯だったはずです。
慎重に検証する必要があるのは確かです。 →すでに報告されている論文内でもワクチン接種による中和抗体が減弱していくにつれ、未接種者よりも罹患しやすくなる「マイナスのVE」が確認されています。
Dec 15, 2022 17 tweets 2 min read
●ワクチンの有害事象について
→日本は有害事象についての情報発信が少なく、これがワクチン不信を助長しているように思っています。 やっとですが、日本の18歳以上のmRNAワクチン接種者184,491人(平均年齢64.2歳)の安全性に関する論文が出ました。
結論としては、ワクチン接種後14日以内に重篤なイベント発生リスクの上昇はなかったという結果。
Dec 15, 2022 9 tweets 1 min read
●ワクチンの是非に関する議論についての私見
→SNS上のワクチン議論は、推進派と反ワク派に分かれ、科学的議論には不要な「信念」が見え隠れする非常に雑な論争が行われているように見えます。
これは、COVID-19のような社会全体の問題を議論する態度としては、これは実に不健全だと感じています。 ワクチンを含むあらゆる医療行為はリスクとメリットのバランスで考慮されるべきで、新知見・データが蓄積されればその評価は常に見直される可能性を持つもののはずです。
Dec 9, 2022 12 tweets 1 min read
●ウィズコロナと抗ウイルス薬
以下に、件名についての個人的な意見を書いてみました。
興味があればどうぞ。 →抗ウイルス薬の目的はその名の通り、「抗ウイルス効果」であり、ウイルス自体がもたらす可能性のある病態を阻止する事が主眼であるべきだと思っています。
Dec 9, 2022 5 tweets 1 min read
●再感染では各種リスクが初感染より有意に増加する⇒ 獲得免疫が期待できない
→既感染免疫およびワクチン免疫ともに、一旦上昇した中和抗体価は数か月レベルで急速に減弱します。
加えて次々登場する新規変異株が免疫をescapeしているために、再感染を完全に防御する方法が現時点でありません。 しかしながら、ワクチンの重症化阻止効果は各種変異株に対してもまだ保たれているので、その接種意義はまだ残されていると言えます。
Dec 9, 2022 10 tweets 2 min read
●オミクロン株は本当に弱毒株か?
→COVID-19による肺炎発症者や致死率の経時的な経過から「オミクロン株は従来株よりも弱毒」という感じになっています。
過去の季節性インフルエンザの致死率と比較して「もうインフルエンザの致死率より低い」=「只の風邪」という議論も聞かれるようになりました。 →しかし、これでは高いワクチン接種率の影響、病態理解に基づいた治療法の進歩、抗体製剤や抗ウイルス薬の登場など、予後に関連する交絡因子の影響を除去した議論にはなっていません。
Dec 8, 2022 4 tweets 1 min read
●ウイルスは変異により今後弱毒化していくのか?
「ウイルスも生き延びないといけないので宿主を殺さないように進化する」と一部の専門家が常識のようにコメントしています。
まるでウイルスが意志を持っているような理論ですが、ウイルスの変異はランダムに起こるに過ぎません。 十分な感受性宿主の数と十分な感染力があれば、変異による毒性増強があり得る事は数学的に導かれるだろうし、直感的にも容易に理解できます。

現在用いられている感染症疫学の基礎とも言える、基本再生産数(R0)の概念を確立したAndersonらは、論文内で以下のように述べているようです。
Dec 8, 2022 15 tweets 4 min read
2) 米国ではウィズコロナではなく「living with COVID」と呼んでいますが、米国民全員がそれが出来ているとは思っていないようです。
私的には「出来ているフリ」をしているだけに過ぎない惨状に見えます。
Dec 8, 2022 4 tweets 1 min read
皆様、ご無沙汰しております。
オミクロン株優勢になって以降、デルタ株時代と比較して確実に状況は良くなりました。
にも関わらず、人間関係というかSNS上のやり取りは、より辛辣なものになっているように感じています。 ワクチンの安全性・有効性やリスク-ベネフィットのバランス、抗ウイルス薬の臨床的意義、当面は続くであろうコロナ時代をどう生きていくべきかについては、少なくとも私にとっては未決着事項です。
今後も議論が続くのでしょうし、続ける必要があるでしょう。
May 23, 2022 9 tweets 1 min read
<ツイート休止のお知らせ>
フォロワーの皆様、こんばんは。
改めまして、「権威を嫌う孤独な無名内科医」のinfluenzerです。
皆様とコミュニケーションすらとらず、ひたすら一方通行のツイート発信のみの非常識人間でしたが、2020年1月25日より本日までの約2年5か月間、連日発信してまいりました。 決して分かり易いとは言えない硬い内容にも関わらず、本日現在で42,700人以上の皆様にフォローいただけた事に心より感謝しております。
May 22, 2022 5 tweets 1 min read
●世界の状況
アメリカ:26019人(1/23)→1698(5/9)→13日で609人増
イギリス:911人(1/6)→253人(3/12)→385(4/14)→39日間で204人減
イタリア:1717人(1/18)→447(3/25)→465(4/12)→40日で157人減
フランス:3985人(1/13)→1486(3/29)→1677(4/22)→30日で504人減 →ICU/人工呼吸器重症者
米国は2307人で1日で16人増
イギリス188人で2日更新なし
イタリア301人で更新なし
フランス1173人で4日更新なし
イギリス65日減→34日増→39日減
イタリア66日減→17日増→40日減
フランス74日減→24日増→30日減
worldometers.info/coronavirus/
May 22, 2022 9 tweets 3 min read
●日本の状況
→東京都の推移
東京都 新型コロナ 6人死亡 3317人感染確認
www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
------
22日の感染確認は3317人
10歳未満が最も多く全体の18.8%
重症の患者は3人
----- 1) 感染者報告数
7日間移動平均の推移
→5709→5508→5467→5419→5342→5239→5051
→4836→4492→4238→4133→3891→3455→3016
→2843→2961→3183→3270→3426→3678→3949
→4153→4152→3957→3866→3754→3695→3689
→3612→3565→3560
May 22, 2022 23 tweets 1 min read
●マサチューセッツ州:超過死亡数はデルタ株期の23週間よりもオミクロン株期初期の8週間のほうが多かった
→各種交絡因子で補正すると、オミクロン株は過去の変異株と比較して病原性は変わらないという報告が最近出ました。 つまり病原性が低下しているように見えるのは、ワクチン接種や感染既往歴を加えた集団レベルの免疫レベルの高さが関連しているという可能性です。
オミクロン株の病原性に関する議論は未決着で、これからも議論は続くのでしょう。
May 22, 2022 8 tweets 1 min read
<超過死亡数はデルタ株期よりもオミクロン株期のほうが多い>
More all-cause excess mortality occurred in Massachusetts during the first 8 weeks of the Omicron period than during the entire 23-week Delta period. Although numerically there were more excess deaths in older age groups, there was excess mortality in all adult age groups, as recorded in earlier waves, including in younger age groups.