みんみんぜみ Profile picture
昆虫やめて次は両生類がいいですかね
Jan 27 8 tweets 3 min read
「槍は叩く」は長柄槍(柄が数m)や槍の穂が15cm以下で柄が3.6m以上の江戸時代の素槍の使い方で、安土桃山時代以前の穂先が35cm以上で柄が2.7m以下の槍と使い方がかなり違います。
江戸時代は槍対槍で敵より早く突く事を想定していて、それ以前は刀や薙刀(や大太刀)に対して使うので動きが多彩です 新當流槍術(塚原卜伝系)は結構古文書が残っていて、それを見ると基礎は対刀の技法で、槍対薙刀の技法が主体になってます。塚原卜伝の時代だと対薙刀の巻物が七巻あるのに対して、槍対槍専門の巻物は一巻だけみたいです。
 戦国時代以前の槍と長刀について - カクヨム kakuyomu.jp/works/11773540…
Oct 11, 2023 6 tweets 2 min read
剣道雑誌でこれだけはっきり今井先生の演武への批判(疑問?)が書かれているのは面白いですね。
二天一流は山東派は青木先生が存命中に工夫を加えて習った時期によって変化してるそうですし、野田派は一川先生が形名や構えを変えています。 一川先生は二刀の五本を五方として、喝咄切先返…と形名をつけています。志岐太一郎先生によれば野田家の稽古では二刀太刀といい、形名は中段、上段…となってます。構えもやや違い、志岐先生は一川先生が変えたものを五方、伝来の二天一流の形を二刀太刀として区別していました。
Sep 25, 2023 4 tweets 1 min read
戦国時代は総合武術。という話があるけど、あれは
①主たる武器の使い方が洗練されてない(槍術剣術でも敵の武器を掴んだり等)
②心得程度の色々な武器技がある。ただし非常に基礎的(ニ、三手だけ槍の基礎有りとか)
という感じなので後世に複数流派学ぶ事と比較し非常に原始的で単純な技法だったり 「色々な武器を使う神道流があるじゃないか!」という話がありますが、槍と薙刀はたしかに初期(松本備前守?)で発達したみたいですね。ただ戦国、安土桃山には神道流の中でも専門化が進みはじめます。穴澤の薙刀、本間や雲林院の槍などなど。中條流の槍から鍵槍を発展させた佐分利や内海もいますね
Jun 7, 2023 4 tweets 1 min read
捏造ばかりではアレなんでちゃんと伝わってる伝統武術について。
古武道協会や古武道振興会に加盟してる流派は大多数が明治以降の師範の活動や経歴が確認できる流派です。(でも捏造は若干混じってる)
どうしても不安で本物の流派がやりたいなら次のルートが比較的無難および各地で習えます(続 ①制定杖道から神道夢想流杖術と関連流派を習う
②剣術の尾張柳生か小野派一刀流か直心影流
③薙刀の天道流か直心影流

それから地方で昔からある流派(馬庭念流や神道流、示現流や気楽流など地方史に載ってるような)を探すと捏造流派は少ないと思います。

あと一つだけ注意すると
Jun 6, 2023 15 tweets 1 min read
捏造してる武術家さんたちへ。

一回の嘘なら間違えたのかな、と思わなくもないけど、ニ、三嘘ついてるのがわかった時点でその人の言ってる事は裏が取れない限り信用出来なくなります。

とは言え人は信じやすいですし、ばれるまでは信じて貰えるし、嘘に気がついても大半の人は嘘を指摘しません。 気がついた時には嘘の証拠や発言の矛盾が積み重なって、それを説明するのに嘘を重ねたり、どうにもならなくなったりします。
中には自分の嘘で身心不調になる人も。

自分をすごく見せようと過去の偉人や流派の力を使うのは辞めましょうね。今はすぐバレます。
Apr 25, 2023 6 tweets 1 min read
千葉周作が一刀流の妙剣や金翅鳥王剣などの名を「意味がない」「高尚に見せるため」みたいに言ってる創作作品があった記憶がありますが、あれ理解出来てないだけで、室町時代の教養ある武士が付けた名称なので技法や理合と大きな関係があるんですよね。
時代が変わって教養の種類も変わっただけです Image 例えば合気道の植芝盛平開祖が神道の言葉で技や理合を解説してるのも、それが自身にとってしっくりくるからでしょう。
一刀流で妙剣や金翅鳥王剣、活人剣と言ってるのはカッコつけではなく当時の教養からそれなりの言葉を選んだからでしょう。
武蔵みたいに平易な言葉を使う人も後に出てきますけど
Apr 25, 2023 7 tweets 1 min read
江戸時代の武術の史料を見てると、現代で言うところの「技名」(背負投げとか)というのは基本的に無いんですよね。なのでこの話は微妙に引っかかる。
合気道でも名前あって無いようなもんですし。動作と言葉ってあまり脳内では関連してないイメージがあります(私なんかも脳内で動きで覚えてる) 動作イメージだから、他人に言葉で説明するには一回言語化しないといかんのです。
Apr 23, 2023 5 tweets 1 min read
槍は武士階級の武器だけど、長柄としては棒術が身分問わず使われてたのでもうちょっと日本の武道家格闘家に広まっても良いと思う。
けど本土の棒術はかなり少なくなってるんだよな。何故か沖縄古武道の棒術の方が広まってる。
棒踊りや祭りの棒術はまだ結構あるからそれでも良いと思うのだけど。 関東でも祭りの棒術はかなりたくさんあって、この埼玉県の深谷市の棒術なんか武術の棒術の操法がかなり忠実に残ってそうです。元になったのは何流なんだろう。
Feb 11, 2023 4 tweets 1 min read
尾張柳生の一部で江戸柳生の技を伝えてるという話があるの、たぶん長岡桃嶺が当時の江戸柳生について記述を少し残してるのでそれを復元したり、尾張江戸に共通した部分を江戸柳生としてるのだと思うのですけど色々といい加減な話ですよね(昭和以前の武道界隈にはありがちな話ですけど) 長岡桃嶺(19世紀初期に活躍)が当時の江戸柳生の使い方を実見して、それについて批判しつつ書き残してるので、幕末から昭和の尾張柳生でも江戸柳生の使い方について知識があったのだと思います。
ですけど一般にイメージされる江戸柳生の使い方を伝えていたというのはちょっと違いますよね。