西見 公宏 | Generative Agents Profile picture
株式会社ジェネラティブエージェンツ(Generative Agents, Inc.)代表プログラマ ■AIエージェント好き ■AIエージェント実装本を2024/11/9に発売 ■AIエージェント解説本を2023/12/16に発売 ■2021年に富士山🗻の麓に移住 ■DMはお気軽に📨
Jun 21 6 tweets 1 min read
「Claude Code、あんまり使いこなせていないんだよねー」というメンバーに、Claude Codeの使い方をハンズオンしながら話した内容を録音→整理してみたので投稿します。

あくまで私の日常的な利用方法を示したものなので、細かいところは人それぞれの部分があると思います。

以下、スレッドにて👇 【段階的かつドキュメント中心のアプローチ】
AIにいきなりコードを書かせるのではなく、段階を踏んでドキュメントを介して作業を進めることが重要。

① 要件定義・仕様化を最初に行う
💡AIにいきなりコードを書かせるのではなく、まず要件を伝えて仕様書(マークダウンなど)を生成させ、それを人間がレビュー・修正する。

AIが「何をするべきか」を正確に理解していない状態で始めると、見当違いな実装をしてしまい、大規模な手戻りが発生する。

→複雑なタスクを依頼する際は、「この機能を作って」ではなく、「この要件を元に、実装方針をまとめた仕様書を作成して」と指示すること。開発者とAIの間での認識のズレを開発初期段階で最大限解消することが重要。

② 仕様書(中間成果物)を常に更新する
💡AIとの対話を通じて得られた発見や方針転換は、常に仕様書(中間ドキュメント)に反映させ、それを「正」として作業を進める。

口頭だけの指示ではコンテキストが流れてしまい、AIも人間も文脈を見失う。共有されたドキュメントという「中間地点」があることで、AIが混乱した際に立ち戻る場所ができ、プロセスが安定する。

→AIとの対話は、常に共有ドキュメントを更新しながら進めること。AIからの提案や人間からの指示は、まずドキュメントに反映させ、その最新版を元に次のアクションを指示する習慣をつける。

③ 実装前にタスクを細分化させる
💡仕様が固まったら、実装を一気に依頼するのではなく、AI自身に「この仕様を実現するためのToDoリスト」を作成させる。

一度に大きなタスクを任せると、AIが混乱するリスクが高まる。事前にAI自身にタスクを分割させることで、その思考プロセスを可視化し、無理のある計画や見落としを実装前に発見できる。

→「この仕様書を元に開発して」と指示する前に、「この仕様書を実現するための開発ステップを、1つずつ動作確認できる粒度でリストアップして」と依頼する。リストをレビューし、作業内容について合意してから実装の許可を与える。