Aisanazman Marukwamy (愛沙奈まみ) Profile picture
Linguistics, Indo-Iranian, Tibeto-Burman, Austroasiatic, Turkic, Uralic, Caucasian, Mayan, Mesoamerican, Food Porn, Anime, Cats、中身は小公女、外身はおっさん
Jun 23, 2022 8 tweets 1 min read
私の調査地では犬を食べます。市場に行くと皮を剥がされた犬の赤肉片が当たり前に吊るされていて他の動物の怪しい肉ともあまり判別が出来ません。私も犬鍋食べましたが硬くて不味かったです。貧しい山岳少数民族は大体犬と虫を食べるので珍しくも何とも無いですが、恐ろしいのはその犬肉の供給源です。 犬肉の元になるのは主に街中にいる野犬です。夕方になると野犬掃除人のおっちゃんがどこからともなく現れて金属バットみたいな棒で道端の犬を殴り殺してトラックに積んだずだ袋に放り込んで行きます。この犬の悲鳴が「キャウゥゥッ…」みたいに最初が高く響いて途中で息絶える感じで悲惨でたまりません
Apr 9, 2022 6 tweets 1 min read
かつて東大の駒場には「ウクライナ思想史」という超マニアックな講義が存在していた。先生がずっと座ったまま専ら講義の原稿を読むというスタイルで、レジュメの類は一度も配られたことは無かった。学生は2人しかいなかった。初回でキエフ・ルーシが滅亡して未知の固有名詞だらけになり心底ビビった。 講義名は Intellectual History of Ukraine が元ネタで、N先生がハーバードに留学中にオメリヤン・プリツァク(Omelijan Pritsak)がそのような講義を持っていたことに倣ったものだったという。かつ「ウクライナ国家」というものが「思想」としてどのように歴史上表れてきたかを扱う講義でもあった。
Jan 12, 2022 8 tweets 1 min read
去年とある研究会で話題になったんですが、衛生観念に問題のある途上国では基本的に「人間の尿をあまり汚いと認識していないのではないか」ということで、私の調査地もまさにそうなんですよね。立ちションして足にかかっても大して気にしない、坂道で上から小便が流れてきても平気、みたいな世界です。 大便に関しては大体みんな腸に寄生虫が湧いているので悪臭が凄まじく高圧ガスと一緒に飛び散りまくるのではっきりと不浄なものとして認識されていて、野糞が難しい都市部では便所や肥溜めに便が隔離されているんですが、小便は民家から隣接する公道や排水溝への垂れ流しが当たり前に行われています。
Oct 19, 2021 6 tweets 1 min read
調査地の禁酒法の改正あるいは部分的緩和で常に焦点になるのは「どぶろく」の扱いです。まず自然に発酵して出来てしまった酒を飲むことを犯罪として取り締まるのには無理があるので飲酒行為自体は罪に問われません。このどぶろくの存在が飲酒そのものの犯罪化を防いでいるという側面があります。 現在でもどぶろくは村の集会やお祭りなどでふるまわれています。それは「勝手に発酵して出来たものをおすそわけして飲んでいる」という解釈を受けて取り締まりの対象にはなりません。実際にはどぶろく製造を生業としている集団がいて流通ルートが確立されているのですがあえて見逃されています。
Oct 19, 2021 11 tweets 1 min read
私の調査地は実はポルノだけじゃなくて酒も禁止なんですが実際にはアル中や飲酒運転事故だらけで、陸路で密輸やりたい放題だし密造酒も溢れてるので禁止する意味ほとんど無いんですよね。麻薬禁止なのにヤク中だらけで阿片も現役、ポルノ禁止の一方で売春と人身売買が横行、全部同じパターンなんです。 調査地では1989年に「バプティスト教会連盟の強力な働きかけにより」禁酒法が成立していて時々実験的に伝統的などぶろくの扱いなどに関して規制が緩むことがあるんですが酒類の販売・流通は基本的に違法です。しかし実際には教会の牧師がワインの密輸をやって金儲けしていたりで滅茶苦茶なんですね。
Oct 16, 2021 5 tweets 1 min read
ここから先は笑い話なんですが、ポルノが無い現地社会に突如現れた青少年を刺激するイケナイものがあって、それは「私が持ち込んだ日本のマンガ」なんですね。調査地の教会で2箇所マンガ図書室のようなものを作ってあるのですが、近所の男の子がワンピースのナミの絵を見るために通って来るそうですw ただ、現地人でマンガの2次元描写を読んでストーリーを理解して登場人物に感情移入したりといったことが出来るのはほとんど女の子だけです。男の子は絵には反応しますが残念ながらマンガを読んでもパラパラ絵めくりするだけで話はほとんど理解しようとしないですね。
Oct 16, 2021 5 tweets 1 min read
私の調査地は性犯罪だらけですが、ポルノやエロ本の類は全然見当たりません。水着姿の女性のグラビア写真なんかも全てアウトです。ネットのエロサイトには接続できず、一応エロ動画入りDVDやUSBメモリが地下流通しているようですが、パソコンを持っている人が少ないのであまり売れていないと思います。 売春宿もありますがヤクの売人や殺し屋だらけの治安最低エリアなので普通の人は怖くて近寄れません。一方でSNSを利用したカジュアル売春は横行していて、高校生〜大学生くらいの女の子が小遣い目当てで普通に売春していることや、それを目当てに中年男性が群がってくることは日本と変わりません。
Sep 4, 2021 4 tweets 1 min read
水に関して涙が出てくるのが「煮沸したお湯を水と混ぜると水の方も綺麗になる」と現地人が固く信じ込んでいることですね。私が煮沸したお湯が冷めるのを待っていると「せっかく暖めたのに何をしてるんだ!」と叱責して来て未煮沸の汚水と混ぜて台無しにします。それを使えと指図してくるのです。 私がそれは絶対ダメだと諭そうにも「お前は馬鹿か、熱いお湯をかければ冷たい水の虫や菌も死ぬだろう」と非科学的な主張をして譲らず、結局は汚水ブレンド水で身体を洗ったりすることになります。目だけは怖いので何とか別の安全な水を用意するのですが、料理でもお湯を汚水混ぜ混ぜするのは同じです。
Sep 4, 2021 10 tweets 1 min read
<閲覧要注意>私の調査地で一番身の安全上ヤバいのはテロや殺人や自然災害に遭うことよりも、寄生虫炎や疫病に感染することです。どんなに注意をして予防接種をして渡航しても私は必ず毎回寄生虫炎に罹ります。これが調査地に来た外国人たちに「もう二度とごめんだ」と思わせる最悪の理由でもあります。 原因は分かっていて、それは水が悪いからです。上下水道なんてろくに整備されていませんし、どこの水溜めやら井戸でも寄生虫がいて現地人も子供の頃から全員胃腸に虫が湧いた状態なので、とにかく水に触れている限り必ず発症します。ミネラルウォーターも売っていますが偽物だらけで信用出来ません。