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衣服標本家:長谷川
@rrr00129
ガラスのない美術館【 半・分解展 】を主宰。 Xでは18世紀〜20世紀初頭の個人コレクションを詳しく紹介します。 仕事依頼はリンクから↓
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Feb 21
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11 tweets
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5 min read
1856年英国
ひとりの学生が実験に失敗し、偶然みつけた紫色「モーヴ」
そのあまりの美しさは天然染料を過去のものとし、瞬く間に流行色となりました
しかし、有毒の染料は女性たちの身体を蝕み、皮膚は赤くかぶれ、製造工場で働く女性が亡くなる事例も起こります
禁断のドレスを紐解きます
続↓
このドレスは1860年代につくられた「クリノリン・ドレス」
4月18日から渋谷で開催する【DEATHファッション展】の主役となる子です
見どころは、モーヴの色だけじゃないんです
まずは「スカートに隠されたギミック」をご覧ください
(※DEATH展の詳細はこちらから↓)
sites.google.com/view/demi-deco…
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May 6, 2024
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2 min read
" 西洋衣服を図解してみました "
「18世紀から20世紀初頭の西洋衣服」を図解した仕様書を、無料配布しております
私が大好きで研究している衣服の構造美を布教したいんです
全12種類、すべて無料でDLできます
期限は5月12日まで
創作の参考にしてください🙂
DLはこちら↓
d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
友人によると某アニメの背景にも私の仕様書らしきものが使われていたようです
とても嬉しいことです🙂
私の仕様書や型紙は、すべて商用利用OKにしております
クレジットの記載も自由です
個人から有名ブランドまで、幅広い方々にご利用いただいております
この構造美が少しでも広まりますように...
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Apr 4, 2024
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8 tweets
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4 min read
" 150年前の下着 " を風呂場で洗ったら、臭すぎて気絶しました
こちらは女性用下着「クリノリン」
ドレスのスカートを膨らます秘密道具です
なんと膨らますために【馬の尻尾の毛】を織り込んでいるのです
お湯に付けた瞬間、馬毛から立ち昇る19世紀の悪臭に意識を刈られました
絶対に真似しないで
馬の尻尾スカートこと【ホースヘアー・クリノリン・ペチコート】 が流行したのは1830-40年代です
膨らみ始めたドレスのスカートを造形するために、貴婦人は5~8枚もスカートを重ね着していたのです
少しでも効率的に膨らますため、ハリのある馬毛が採用されたのですね
でも濡れると、マジで臭い
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Mar 15, 2024
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5 min read
淑女の秘密道具【シャトレーヌ】
この7つ道具、いったい何だと思いますか?
鍵束をぶら下げていた「メイド」の真似をし、誕生したというシャトレーヌ
先端は "付け替え" ができる機構になっています
上流階級は自身の趣味嗜好を表したものを自由にぶら下げていたようです
では、答え合わせです↓
1つめは「ロケット」です
バネ仕掛けの開閉式になっており、フタを開けてみると写真を入れられるケースが設けてあります
このロケットのなかには、写真ではなく「蝶の紙細工」が入っていました
いつか現れる思い人に出会うまで、蝶を閉じ込めていたのでしょうか
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May 19, 2023
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10 tweets
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5 min read
ドレスの「胃袋」って知ってますか?
18世紀ロココ朝のドレスの胸当ては、取り外しができました
その名も【ストマッカー】
名前の由来は、胃袋(ストマック)だそうです
華やかな装飾品なのに、なんかもっと適切な名称はなかったのかな?なんて思ってしまいます
そんな胃袋を詳しく見てみましょう
こちらは、半・分解展の所蔵する1750年【ローブ・ア・ラ・フランセーズ】です
同じ生地で仕立てられたストマッカーがセットになっています
ストマッカーの装着方法は「直接ピンをぶっ刺す」or「直接縫う」といったパワープレイでおこないます
参考動画をご覧ください↓
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May 17, 2023
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5 tweets
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3 min read
【半・分解展の型紙】
5月31日(水)までの期間限定で販売します
歴史的な造形美をかたちにしてみませんか?
半・分解展が所蔵する18世紀、19世紀の衣服を型紙に起こしました
他の誰とも被らないオリジナルの1着をつくってみてください🙂
購入はHPからお願いします↓
d-d-pattern.myshopify.com
型紙だけではなく、今の季節にちょうど着られる一点物も販売しております
コットン生地で仕立てた1770年のアビ・ア・ラ・フランセーズや、1809年のMノッチテイルコートなどがあります
細身のつくりなので普段XS~Sサイズを着る方にピッタリだと思います
詳細はこちらです↓
d-d-pattern.myshopify.com/collections/%E…
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Oct 12, 2022
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14 tweets
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7 min read
180年前につくられた手縫いの「燕尾服」を紹介します
男性スーツは、現代のようなジャケットタイプではなく、尻尾が生えているのが基本スタイルでした
なので、テイル(尻尾)コートと呼ばれます
1840年代ごろは、女性と男性の美意識が共鳴する稀有な時代でもあります
その共通点を探りましょう
1830、40年ごろは、女性同様に男性もウエストを絞り上げました
ロマン主義の影響のもと、衣服も大胆にデフォルメされていったのです
男性もコルセットを装着し、身体補正をかけていきます
メリハリをつけた理想のボディの上に羽織る燕尾服には、熟練職人の知られざる細工がされたのです
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Sep 26, 2021
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6 min read
1870年フランス
馬車の運転手が着た「コーチマンズ・オーバーコート」を紹介します
未使用の状態で150年間眠っていたものを買い取りました
私はこれまで「男性使用人」のさまざまな衣服を紹介してきました
花形使用人であるフットマンと比べながら、その差異を見ていきましょう
雨風に晒される御者(コーチマン)は使用人のなかでも重労働の仕事でした
彼らは馬の管理も任されており、他の使用人と違って馬小屋に寝室がありました
また昇進を期待できるポジションでもありません
そんなコーチマンの身体を守るコートは、驚くべき生地と製法で仕立てられています
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Sep 25, 2021
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5 min read
1810年イギリス
ブルボン王政復古の【アビ・ア・ラ・フランセーズ】を紹介します
豪華絢爛な刺繍が施された男のコート(アビ)は、フランス革命中にストッキングと共に廃れました
時代は進みナポレオン没後に、ヨーロッパは再び「王様の時代」に戻ろうとします
アビがまた、返り咲いた瞬間です
「会議は踊る、されど進まず」の言葉通り、特権階級はロココ調のスタイルに還っていきます
ベルベットのシルク素材のうえに、ガラスと銀糸とスパンコールで全面刺繍を施しました
袖口には直接レースを縫い付け、留めることのない飾り釦(25個)にはシルクと銀糸の華が咲き誇ります
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Aug 29, 2021
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1890年アメリカ
女性用乗馬スカート【サイドサドル】を紹介します
当時の実物を手に入れてから、サイドサドルの歴史と構造をもう一度調べていました
この実物を紹介しつつ、19世紀の書籍のなかから記憶に残ったフレーズを挙げていきます
スカートの中に隠された技巧は目を見張るものでした
不安定な横乗り乗馬(サイドサドル)でも美しい佇まいを保持する為の工夫です
このサイドサドルは19世紀において最もポピュラーなスタイルになります
これまで私が紹介してきたサイドサドル(エプロンタイプ)に比べシンプルな構造になっています