エボサイ(EvoPsy) Profile picture
進化心理学(EP)「遺伝子とは、無意識のうちに私たちを動かすものなのだと頭に入れておいてほしい」byロバートライト.心の働きは母なる進化に設計されている.サピエンスの行動を生物学的動機から解明する.▼noteマガジン「HUMATRIX」講談社「現代ビジネス」に寄稿。All tweets are hypotheses
SOL Profile picture 1 subscribed
Apr 18, 2023 8 tweets 4 min read
マーケティングの生物学的起源について。マーケティングとは、「ヒエラルキーの高い個体(上流階級)と同じものを食べたい、同じものが欲しい」というラットやサルでも持つことが確かめられている本能を、人工的にハックする情報宣伝技術だ。… twitter.com/i/web/status/1… Image それは哲学者D.デネットがいうところの理解力なき有能性(=“competence without comprehension”)だ。… twitter.com/i/web/status/1… Image
Mar 2, 2023 6 tweets 1 min read
ヒト特有の「謙遜」という心理システムはなぜ進化したのか? アフリカの狩猟採集民はデカい獲物を仕留めてもこう言う:「ああ、私は狩猟には向いていない。何も見なかったよ......ちっちゃいのしか見なかったかも」。彼らの振る舞いからはホモサピエンスによる「謙遜」の原初的な使われ方が想像できる。 謙遜とはディフェンス・システムなのだ。

どんなバトルやスポーツにも、攻撃戦術と守備戦術が存在する。サピエンス社会で日常的に行われている心理戦にも〈攻撃〉と〈守備〉がある。

はあ?謙遜は守備?守備ってことは攻撃があるのか? 謙遜する奴らは一体なにから身を守っているというんだ?;
Feb 5, 2023 13 tweets 2 min read
人類が火の力を使って「体の外で消化」をはじめたこと、それにより同量の食物から得られるカロリーを生食の場合に比べて爆発的に増加させたことは比類なき生物学的跳躍だった。R. ランガムは言う: " 料理を始めた者たちはエネルギーをより多く得て、生物学的に優位に立った。" " 彼らは生き残り、より多くの子孫を残した。その遺伝子が広まった。体は料理した食物に生物学的に適応し、自然淘汰によって、新しい食事法を最大限に活用するよう形作られた。体の部位、生理機能、生態、生活史、心理、そして社会に変化が生じた。"
Feb 5, 2023 15 tweets 2 min read
#石を投げるサルの登場|メジャーリーグ投手の平均投球速度は、時代とともに年々速くなっている。現在では半数以上の選手が時速160キロものスピードでボールを放り投げることが可能らしい。一体どうして彼らは、そんなにボールを投げるのが上手くなったんだろう? しかし、生物学的観点からこのテーマを捉えるなら、上手い / 下手を考える上での分母を人類全体に置くのはよくない。野球選手だけが「ボールを投げるのが上手い」というわけじゃあない。オレ達ホモサピエンスという種がそもそも「ボールを投げるのが上手い」動物なんだ。
Oct 15, 2022 27 tweets 2 min read
「オンナ泣かせの悪い男」はなぜこんなにも、腹立たしいほどモテるのか?───まず基本的なところから押さえていきたいのだが、ヤリチンやプレイボーイとはそもそも、はっきりと口外されることはないかもしれないが、オンナが大好きな属性だ。 ──次から次へとオンナを取っ替え引っ替え。

いろんなオンナから「ずっとそばにいて」と言われてもそれを無下に断り、とにかく営業をかけまくる。

アフターケアの保証なしに契約をとりつけ、バンバン精子を売りさばく。。
Oct 15, 2022 10 tweets 2 min read
遺伝子のヴィークルであり、遺伝子淘汰を避けるべく進化してきたわれわれ生物個体は〈生 / 死〉のリスクのほかにも〈モテ / 非モテ〉のリスクとか〈子供を産める / 産めない〉のリスクを抱えている。 だから、「死ぬかもしれない」という感じはわれわれに恐怖心を催させるが、「非モテになるかもしれない」とか「このまま自分の人生、子どもを産めずに終わってしまうかもしれない」といった恐怖も、進化的にはそれと同様にあって然るべきなのだ。
Oct 14, 2022 27 tweets 2 min read
食と進化論。コーヒーの特徴といえば、その「苦さ」だ。進化論は生物が絡むあらゆる事象を説明できる協力なグランドセオリーなのであり、もちろんこれ(=コーヒーの苦さ)も、進化上の遺伝子生存戦略が反映された結果として説明することができる。 Image コーヒー豆とはそもそも、キク類リンドウ目アカネ科コーヒーノキ属に属する植物種が実らせる果実の中にあるタネだ。「コーヒーの木」なので「コーヒーノキ」というクソみたいな分類名である。
Oct 14, 2022 35 tweets 4 min read
さて、今回みなさんの前に姿を現した思考道具は「理解力無き有能性 “competence without comprehension”」だ。これは、進化論から人間の心 (Mind) を解明することを目指している、哲学者で認知科学者でもあるダニエル=デネットが"最重要"とも強調するワードである。 Image この概念の意味合いをここでしっかりつかんでおけば、進化心理学の"理解"はグッと容易くなる。

────なにしろ、進化心理学は「心」のほんとうの"理解"のための学問だ。
May 3, 2022 4 tweets 1 min read
オレがモテる以外に何をしたんだ?という男がいるが、モテるというだけで非モテ男性(マジョリティ)にとっては本来憎悪の対象だ。そいつに群れのセックスを独占されたらじぶんは淘汰されるのだから。自分を殺そうとする人間は憎むのが当然なら遺伝子を殺そうとする人間を憎むのも当然だ。 実際、チンパンジーではメスにモテるというだけでほかのオスたちにキンタマを搾り出されて殺されたオスの例が確認されている。
Apr 4, 2022 24 tweets 3 min read
Q.人類の戦争行動はなぜ進化したのか?生物の目的とはあくまで遺伝子生存競争を生き延びることなのだから、大勢の兵士が死亡し淘汰され、遺伝子生存競争の敗北者となり、戦勝国・敗戦国関係なく参戦各国全ての人口ピラミッドが大きく歪む事態となるのは、「誰も得をしていない」ように見えて不可解だ↓ Image この問いに対し進化人類学の権威であるハーバード大教授のリチャードランガムは単純なアンサーを与えている。太古の戦争は「死亡率が低かったから」なのだ。人類が何十万年と進化した社会は平等主義社会で、兵士に無茶な突撃を命じられる権力者はおらず、危なくなったら逃げ出すことも可能だったのだ。
Oct 9, 2021 11 tweets 2 min read
コンドームが無かったため、浮気セックスは原始環境では妊娠に直結した。「NTR」は「托卵」の為に進化した。だが父親がそれに気づいて育児放棄するのは困る。進化心理学者R.ダンバーによれば、赤ん坊が生まれた時「お父さんに似てるね」と皆が言うのは、男性を安心させる為に進化した言動なのだ。(Re) " ヒトの赤ん坊は、生まれて一年間は肉と骨のかたまりでしかないので、細心の注意で育てていかねばならない。世話をする者にはかなりの負担だ。"
Jul 31, 2021 6 tweets 1 min read
托卵女子に対する男の「殺してやる!」という常軌を逸した怒りを見るとなぜ女が性的評判を何より大事にするよう進化したかがよくわかる。避妊具がない先史時代托卵濃厚のヤリマン女性を男は猛烈に毛嫌いし、結婚を避けた。そのため性的評判の低下を恐れぬ女たちは淘汰されほとんど生き残っていない。 女性がワンナイトスタンドを恐れる理由の第一位は性的評判の低下だ。そのため、口説きの上手い男たちは「誰にもバレないから、大丈夫」という安心感を女性に与えること、そして「悪い男であるオレが罪を被るから、キミは何にも悪くない」と心理的に責任逃れさせることに長けている。
Jul 31, 2021 4 tweets 1 min read
女性側が悪いのはもちろんだが、引用欄を見るとこの托卵行為に対する男たちの怒りが凄まじい。「逮捕しろ」「子供は捨てろ」「ころしてやる」とまで言ってのける人も。利己的な遺伝子に心を操られているのだ。 ヒトと同じようにつがいで子供を育てる鳥類の世界では、メスがモテるイケメンオスと性交し、夫(=非モテだがちゃんと餌を取ってくる献身的なオス)に育てさせる、という行動はごく一般的に見られる。なおメスは旦那ときちんと夫婦生活を営むことで隠蔽工作までやってのける。
Jul 30, 2021 4 tweets 1 min read
“楽観バイアス” オリンピックでコロナを軽視してしまう心理とは nhk.or.jp/shutoken/newsu… 「そうすると人間の心理としてはやはりとっつきやすい方、自分が聞きたい方を取り入れて聞きたくないメッセージはスルーしてしまう」。進化心理学の観点を持っていないからこんなアホな解説ができる。 「自分が聞きたい方」のメッセージを聞く?ふつう、リスクの高い情報ではなく、聞いていて快適な方の情報を聞く生物個体は自然淘汰されてしまうだろう。ただし、議論に勝ちたいなどの動機が活性化されていれば「聞きたい方」のメッセージのみを聞くこともあるだろう。
Jul 30, 2021 4 tweets 1 min read
一週間で200万人患者が出てもインフルエンザには対処できていたのに、なぜコロナではその1/100の患者数で「医療崩壊」するのだろうか。いまやコロナの致死率はインフル未満。コロナをエボラ並みの感染症と位置づけ不合理に危険視している医療マネジメント側こそが問題なのだと気づかないといけない。 Image 現在コロナは致死率90%のエボラ出血熱と同じように扱われている。コロナ患者の一人一人をエボラ患者並に手厚く対処&隔離しろということになっている。医師会が「コロナ脳」をやめれば、諸外国のように「ただの風邪」化して扱うようにすれば、こんな事態にはそもそもなっていない。