ゲームシナリオには、「矛盾や違和感を潰していく」チェック工程がある。ところが稀に「魔法なんて現実には存在しないですけどね」というレベルで、ジャンルそのものを否定されるチェック体制になることがある。どういうことかというと、「ゲームを遊ばない素人感覚こそ正義」という方針のため。 「奪われたら世界が困るようなアイテムを、キャラ個人が持ってるってどうなんでしょうね？」「なんでここでバトルになるんですか？ふつうは上司に確認してからですよね？」等など…ゲームを遊ばない人間による「現実とは違う」という指摘に対処していたら、ゲームのスタイルからかけ離れていく。

「SNSで華やかな暮らしをアピールする」とか。そういうのに巻き込まれそうな気がしても。あんまり気にせず。たとえ相手が「勝ち誇りたい」とか「羨ましがられたい」と思っていても。だからといってこっちが惨めなわけでも、負けるわけでもないのですから。「そういう暮らしもあるんだー」くらいで。 「自慢されたら即負け」みたいな。勝った負けたの話だと思いこんでしまうなら。「ご自分の最近」についても、チェックしてみてください。休みがないとか、なくてもなんとなく気が休まらないとかありませんか？疲れてると、「人の幸せそうな様子に苛立つ」「なんでも自分への攻撃と思う」ってなります。

わたしはのんびりしてるので、生活のことはゆっくりです。「訓練すれば早くなる」と言う方もいますが、あんまりそうは思えなくて。修行を積めば誰でもスポーツ選手や芸術家になれるわけではないように。家事や育児も、才能あふれる達人と、そうではない人と、あるものだと考えています。 家事は得意ではありませんが、「自分のペースでやる」というのを掲げてるので、わたし自身は楽しくできてます。これが「誰かと比べられて、点数をつけられるもの」となると、途端にしんどいですよね。「そんなみすぼらしいご飯食べさせられてる家族が可哀想」とか、「これくらい作れて当然」とか。

ここに「誰か宛のもの」を書いて流すのは、そこまで悪いこととは思いません。でも「（他所で吐き出して）我慢してやってるのに」という気持ちなら、伝えた方が良い情報まで流してる可能性があります。愚痴は愚痴どまりですから。必要な調整は、相手と自分で話しながらです。しっかりね。 「誰か宛のもの」で。

（流してプラスが期待できるもの）
　・作品の感想や考察
　・漠然とした悩み

（流すとマイナスになる場合もあるもの）
　・生活や仕事など相手のある悩み
　・相手と調整が必要なもの

友人がしっかり稼いでいたり。同僚が仕事や家庭に意味を見出し、楽しく暮らしていたり。そういうことに苛立つって、おかしいのです。「自分の劣等感を煽らないように、周りの方々は不幸そうな顔してください」なんて、言えないですから。「なぜ、いつから自分は人の幸せが許せないのか？」です。 自分のお世話を後回しに、仕事や家庭に打ち込んで。頑張って、頑張って、頑張って…でも、望む状況にはならなくて。「これが普通だ」「そういうものだ」とやりすごしてきた。なのに、友人や同僚の楽しい暮らしぶりを知ってしまって。虚しくなったり、カッとなったり…そういうのは、誰にでもあります。

「どういう人と、合わないのか？」
…を、聞き込むと。特定の相手を指しているかのように、事細かく話してくれる人もいれば。「〇〇な人間はダメだ」のひとことでスパッと言い切る人もいます。印象に残っているのは、何人かが教えてくれた、「話が通じない人は無理」という一文です。
今日はそんな話。 「どんな人がダメですか？」ゲームで、こんな風に聞くことがあります。新しく一緒に遊んでくれる仲間（ギルドメンバー）を、探すときですね。

すると、レベルが離れすぎてるのは困る、このジョブは今は間に合ってる等に混じって、「話が通じない人は、無理だな」と返ってくることがあります。